2011年1月31日月曜日

ボールがロッドに替わっても

相変わらず雨が降らず乾燥している。少々寒いが釣り日和の週末が続く。金がなく、仕事が忙しい。貧乏暇なしとはよく言ったものだ。この日曜もつぶした。

もっとも夜中にあったサッカーアジアカップ決勝を見たのでどっちみち早起きできなかった。予想外の優勝に驚きとともに感動した。決して強いと言えるチームではなく、どの試合で敗退しても不思議ではなかった。だが一戦一戦たくましくなっていった。団結力もさることながら闘争心の強まりが頼もしい。川島の好セーブや李の決勝ボレー、試合ごとに違う各ヒーローも光ったが、大会を通してザッケローニの采配が見事だった。交代で悪い流れをこれほどぴたりと変えた采配を見たことがない。就任以来8戦負けなしで、中東や欧州での評価もうなぎ昇り。協会は繋ぎ止められるか。初敗戦時も一つの分岐点になりそうだ。二つ三つと負けが込んでくるとメディアもすぐに手のひらを返す。若手が次々台頭してくるのも頼もしい。Jリーグを頂点とする下部組織の広がり、そのための地域密着方針が奏功している。俺がグラウンドを這っていた頃のマイナーさとは隔世の感がある。川渕の功績だろう。あれから30年余り。ボールがペンやクラブやPCを経て今やロッドになったが、執着心と集中力は往時と変わらない。二週続きの無釣行は久しぶりだ。来週は何とかしたい。

土曜は上さんのバイト面接に付き合う。ようやく借金をなんとかせにゃという気になったらしい。前進だ。二駅なので一人で大丈夫だと強がってもいたが、釣行をやめてよかった。いざとなると緊張で発作を起こしかねない様子だった。面接は手応え十分にこなしたらしい。そういうところはそつがない。が簡単な計算問題が出され半分も答えられなかったという。時間のプレッシャーと周囲がスラスラ解く様子に焦りっぱなしだったらしい。普段のほほんと暮らしているので“試験”となると極端に緊張することになる。らしいといえばらしい。算数は採用の前提条件だろうから、あかんやろ。焦らず次を当たることだ。

珍しく二男Kからヘルプ要請。課題提出に手こずり出費がかさんでいる様子。送金する。今頃になって趣味で稼ぐのは容易でないことに気付いたようでもある。だが苦汁をなめて勤めるのが必ずしも幸せなわけでもない。稼ぎが少なくても好きなことをやって暮らしていけるならそれに越したことはない。いずれにせよ、今はきっちり卒業することだ。就職難のご時世、中退では話にならぬ。そういえば長男Tは引越以来音沙汰がない。連絡してくるのは大抵ロクな事でないから、これはこれで何よりだ。

2011年1月23日日曜日

心・技・体

年末年始以降、日本海側は荒天・豪雪だが、ここ関東では乾燥している。昨日・今日も凪で晴れの良い釣り日和だ。昨日はたまった仕事を片付けて過ごす。今日は半日釣行も考えたが、「アジはまだあるし、ウィリーで釣れるゲテモノは要らない」と上さんはにべもない。一方で家に居られると「メシ」などとうるさいものだから、ヒラメが良いと追い出そうとする。プチ遠征になるので気が乗らない。結局一日休んで、「体」と併せ財布も温めることにした。切れた電球やファンの交換・手配など、釣行してしまうとなかなか手が回らない家事を片付ける。たまった釣り雑誌を処分する前に、お気に入り記事をスキャンしながら「技」を学び直す。リールのライン巻き替えや道糸マーカの色塗り(薄いピンク地に白いマーカ部分が船上からは全く見えないからマジックで黒にする)、ならびに仕掛け作りで、次回釣行に向けて「心」静かに気も温める。武道やスポーツほどでないにしても、「心・技・体」の充実が釣果にも繋がることを祈りつつ。…って気負いすぎるとオデコだったって話もよくあるが。

2011年1月16日日曜日

挑戦 イシダイ

イシダイとウマヅラでバケツ一杯
2011年1月15日(土)釣行 中潮
育丸
剱崎沖 水深40-60m 波1-2m
曇り 西の風3-13m

イシダイ 6枚 17-28cm
イサキ 1本 28cm
カワハギ 1枚 25cm
ウマズラハギ 5枚 28-35cm
マアジ 15本 23-33cm

サイズアップで嬉しい一枚
育丸Webから

昨年末の忘年D会の二次会、先輩Kさんが何気なく言いだした「今、釣りやってんだよな、剱埼間口」。これは聞き捨てならぬと「の、どの船?」聞く。「育丸」の答えに驚く。仕立て専門の有名店で、以前から釣行したいと思っていた船宿だ。「次は連れてってください」で、便乗した今回の釣行。総勢7名の左舷トモ2番に入れてもらった。

右下がジャックの釣果
育丸Webから
狙いは育丸の看板、イシダイをメインとした五目。(状況によりアマダイも狙う予定だったが、後半風が強くなり断念。)出船前の船長レクチャー。「初めはいつものようにスローに誘いあげ1m巻き下げるを繰り返して上棚まで。このところウマが多いのですぐにつけ餌を取られる。そんな時は誘い上げも間も速くする。外道が多い時はクッションは短く、長くても50cmに。」早速実践すると、なるほど下棚から上棚へ1回誘いあげている間にオキアミが取られている。時々投入から下棚へ落とし込む間につつかれている気がするほどだ。ウィリーのようなシャクリで手返しを1往復にする。餌取りの正体ジャンボウマヅラに混じって、イシダイがポツポツ釣れる。小型が多いが28cmが釣れて写真撮影(^v^)。イサキやカワハギも混じってアタリが多いので楽しい。コマセワークの良い勉強になった。小アジが釣れたので泳がせに快諾してくれるのも、仕立てならでは。(こいつは根掛りで不発だったが)

クーラーの底には良型アジてんこ盛り
剱埼ではコマセにオキアミ使用が1~3月の期間禁止されたそうでアミコマセを使う。育丸特製100号アンドンビシは使えず、サニービシL80号を終始使用。上穴半分・下穴5mと言われたが、オキアミならともかく、アミコマセでは一二振りで出切ってしまいそうなので、絞め気味に。餌取り対策に持ち込んだイカ短やバイオベイトも試してみたが効果なく、掛けたのはオキアミばかり。後半ポイント移動してマアジが入れ食い。大型が多い。マアジもオキアミしか喰わない。アミに紛れたイカ短や赤いバイオベイトを喰ってもよさそうなものだが、海はいつも不思議だ。ともあれ、お題のイシダイは竿頭、五目も達成して大満足。

釣果の伸びなかったK先輩にイシダイとウマヅラを貰ってもらう。さもなくば「エンゼルフィッシュと扁平ウマ、こんなにどうすんの」と上さんに言われるのが落ちだ。風呂上がり、残していた中型イシダイとカワハギはお隣に贈呈されていた…。

マイロッド1マイリール1 PE3号
天秤40cm、サニービシL80、船宿仕掛け4号3m2本針

2011年1月8日土曜日

大吉

帰港中に撮影。
城ケ島の向こうに富士。
天気も釣果もめでたく。
2010年1月8日(土)釣行
喜平治丸 8号船
沖の瀬 水深170-210m 中潮
晴れ 北東の風 5-0m 波0.5m

ヤリイカ 37杯 胴長25-40cm
スルメイカ 3杯 胴長30-35cm
ゴマサバ邪魔多し マルアジ混じる

3日近くの神社に初詣。毎年お札と破魔矢を購入していたが、「その割にはロクなことがない」と文句の上さん。ないのではなくロクなことをしないんだろ、は口にせず、「じゃあ、たまにはおみくじでも引いてみて、悪けりゃお札・破魔矢を買おか」と水を向ける。「や、やった、大吉や」と上さん、珍しいこともあるもんだ。「あんたも買ってみぃ」と促す目がニヤケている、人の不幸を期待しているらしい。「おっ、これも大吉や」ダブルに俺も驚いたが、「正月で大吉ばっかりなんやろ」と平静を装う。「そんなことないよ。ほら、あの人は小吉や言うてるやん。あ、こっちの人は凶やて」と声がデカイ。犬に曳かれて他人のふり。ともあれ、お札と破魔矢は買わずに済んだ。船代が浮いて、まさしく吉。
ヤリイカてんこ盛り。
もう少し待って赤みが戻ってから
撮影したかったが、ばあば行きの
宅急便に煽られて。

渋かったヤリイカが正月開けから爆釣している。洲崎沖や沖の瀬が本格化した模様。ここぞとばかりに、三連休中最も穏やかそうな8日、喜平治丸へ急行。考えることは皆同じようで、2艘出しの混雑。8名が並ぶ8号船の左舷胴間(ミヨシ4番)、大型船でも無理に詰め込まないのが嬉しい。7時出船、沖の瀬に一直線。快晴、凪。北に富士、西に伊豆半島、南に伊豆大島、東に三浦・房総半島。すがすがしい。

乗りは良い。が、サバに邪魔され、着底できない、振り落とされる。で10時を回って、ヤリ4スルメ2の都合6杯。前回14杯を軽く上回って目標20としたが、…ツ抜けもやばいか。と思っていると、サバが消えた後半、爆発。ほとんど空揚げなし。型も良い。ダブル・トリプル連発。終盤、イカの移動が速くなり、一流し一投になるが着底すれば乗る。最高5点掛け!やっぱりイカ釣りは面白い。終わってみれば計40杯。船中8-67。いつもの目安、トップの半数もクリア。ヤリイカ自己記録更新。まさに大吉。

マイロッド1、シマノ 電動丸1000SP PE3号
11cmオーロラピッカピカ主体7-6本ブランコ(澄潮だったがツノの濃淡に無関係) 錘120号

2011年1月3日月曜日

湖上の初釣り

手前と奥に二つのドーム船が連結
2011年1月2日(日)釣行
相模湖 天狗岩釣舟店
ドーム船 水深4-5m

ワカサギ 0

年末の釣りロマンを見た上さん「あれやったら暖かくてよさそう」と、ドーム船でのワカサギ釣りをご所望。TVは山中湖だったが、近い相模湖に見つけたので初挑戦。仕掛けと錘のスペアだけ準備して、残りはフルレンタル。7時半に到着8時にドーム船に入る。先客4名が7時からドーム内のストーブに火を入れていたが、まだ暖まっていない。外気温-1℃。山奥の湖上には、海上とは異質な寒さがある。
太陽が出てありがたい


ドーム船と受付の間はボートで移動
手バネ竿を初めて手にしたが、全長30cmほどの木造りのそれは趣があるというより赤ん坊のおもちゃのようだ(もっともあらゆるタックルがおもちゃと言えばおもちゃなのだが)。胴突6本の1号という極小の針にアカムシやらバターワームやらこれまた小さな餌をつけるのに苦労する。この釣りは性に合わないかもと思っていると、「やっぱりやってもた」と隣の上さん。見ると、0.4号と細い幹糸にて手こずり第一投からお約束の手前マツリ。仕掛けごと取り替えさせ、黙々と誘い竿先を注視する。まるで反応なし。暖かくなってきた9時半には「もう二度とワカサギにはけーへん」と置き竿でパンを頬張った後、朝寝態勢に。さもありなん、全くアタリなし。俺たちだけならともかく、船中11名誰にも…。

座椅子で眠る上さんが目覚めれば帰ることとし、それまでになんとかアタリを感じたい。…が、全く反応なし。午後1時、上さんが座椅子からずり落ちフロアに横になる。いかん、本格的に寝入ってお目覚めは午後5時ごろになってしまう。揺すり起して納竿、退散する。結局この時点までで船中釣果なし、皆さん弁当を食べて粘る様子だが。

ドームの横にトイレ

帰路の車中「暇な釣りやなー。やっぱり海のほうがええ」と上さん。「ワカサギの群れが回ってきたときには100も200も釣れるらしいが、そうでないときは全く釣れんな。相模湖の固定ドームより、山中湖の移動式のほうが良さそうやな」と応じる。「それにしても疲れたなー、体が痛い。初釣りでボウズやし今年はアカンのとちゃう?」と上さん。…朝寝しただけだろう、は口にせず、「アタリもなかったから、これ以上悪くはならん」と応じると、「どこまでもポジティブなやっちゃなー」とお褒めをいただく。…にしてもだ、竿納めと初釣りがともにボウズでアタリもなしとは…。

手バネレンタル竿30cm、幹糸0.4-0.3号、枝ス0.3-0.2号、1号針5-6本、錘1号