2012年7月28日土曜日

対峙のヒラメ釣りが、・・・入れ喰い!?

小型ながらヒラメの山
2012年7月28日(土)釣行 長潮
三浦丸 右舷ミヨシ1番
出港4:30 沖上がり10:30 帰港11:15
外川沖 水深20-25m 波1m
晴れ 南南西の風 5-8m

ヒラメ 10枚 40-45cm

竿先がプルプル小刻みに震える→ヒラメを察知したイワシが逃げ惑っている。ゴツゴツと竿が叩かれる→ヒラメがイワシに飛び付いた。ここでアワセるとすっぽ抜ける。ジリジリとした思いで、揺れる竿と対峙する。グィーンと竿が引き込まれる→イワシを咥え込んだヒラメが海底に戻る。アワセ。ズッシリとした重みで針掛りを確信。時折暴れるヒラメをなだめながらリーリング。海面に浮き出たヒラメをタモに誘導して一尾落着。朝7:00頃だった。海中のことは想像でしかないが、それがヒラメ釣りの醍醐味だ。その後長く取り込めない。アタりはそこそこあるのだが、対峙中に離してしまう。今日は一枚で終わりか…。まぁ、マダイと同じく一枚釣れれば御の字なのがヒラメだ。…のが普通なのだが。

「船長ー」「タモー」「こっちもー」船上の声に船長が駆け回る。トリプルヒットだ、3人しかいない釣り人で!取り込んだヒラメを素早く外し、イワシをつけ直してすぐに落とす。着底と同時に竿が引き込まれてヒット。海中を想像するまでもない。ヒラメの入れ喰いやー。ヒラメを〆る暇もない。船中あちこちでヒラメがバタバタしているが、桶に入れる余裕もなく、皆、次のヒラメをヒーリング中。タモ入れに走る船長の竿(お隣右舷胴間)も引き込まれている。「船長、喰ったよー」と声をかけて駆け寄ろうとすると、俺にもまたヒットしてあわてて戻る。ヒラメの絨毯やー。次から次へとヒラメを取り込み、9:00-9:30の一流し30分で怒涛の8枚。なんなんだ、これは、アジ釣りか。よほど大きな群れポイントを探り当てたらしい。さっきまでの対峙がウソのような展開だ。10:30に10枚目を取り込んだところで、イワシ餌がなくなり早上がり。

船中8、10、17枚。ヒラメの釣果とは思えない。トップは右舷トモ氏で、朝から一人で3キロ級を3連釣の他、ワラサも含めてひっきりなしに喰わせていた。この日はトモが良かった。ガラ空きの左舷でミヨシを選んだ人はアタリすらなくあきらめ気分だったが、途中でトモに移動して挽回。俺は大型(らしきバラシあり)が釣れなかったのが心残りだが、ヒラメでツ抜け!に大満足。

マイロッド4 マイリール1 PE3号
球型・小田原型錘60号、6号ハリス50cm-1.5m、捨て糸40-60cm

2012年7月22日日曜日

人は強欲なもの

釣り座から船団を望む。こういう写真を撮るときは
マッタリした時間が流れているということね。
2012年7月21日(土)釣行 中潮
喜平治丸8号船 右舷7人の真ん中
出船5:30 沖上がり12:30 帰港13:00
剱崎沖 水深30-40m 波1m
曇り一時小雨 北東の風5-7m

イナダ・ワラサ 9匹 50cm前後

出世魚ブリを関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ(関西ではツバス→ハマチ→メジロ→ブリ)と呼ぶ。40→60→80cmが目安らしい。50cmだと厳密にはイナダなのだが、マダイ釣りに混じるイナダよりも大きい。かといってワラサと呼ぶには小さい。船宿の釣り物表示も「ワラサ五目」と言いきれずに「イナダ・ワラサ五目」と正直だ。略なのか、このクラスのことなのか、イナワラと称している。剱崎沖でイナワラ好調を目にして急行した。遅い到着ではないのだが、すでに一席しか空いていない胴間に滑り込む。

久里浜や八景の船が剱崎沖に来る8時までの序盤が勝負だ。朝マズメにガツガツ喰う。はず…。あれー、喰わない…。船中で数匹だ。船団を見回してもあっちでポツン、こっちでポロッて感じ。船長曰く「反応はあるが喰いが渋い」。6mのハリスを8mに変更、浮いてこない魚にエサを届ける狙い。7時半にポチンと一匹ゲットして、妙にホッとする。中盤、船長の手返しアップ指示が奏功したのか、3匹追釣。それも一時的なもので、今日はこれにて終わりかな、なマッタリした時間が流れる。イナワラが4本もあれば食すには充分以上なのだが、最近の釣果からすると不完全燃焼な印象になる。人は強欲なものだ。

帰路に同僚Iさんに贈呈したので写真は8本。
デカさに驚き1本でいいと言う。強欲でない人だ。
上潮がかっとぶようになった終盤、何がイナワラのスイッチを入れたのか、急に喰いだした。ダブル、トリプルヒットが頻発する、それも両舷で。こうなるとモタモタしてはいけない。掛けたら強引に巻き上げる。水深が浅いので、引きは強烈で水面下まで来ても魚は元気に走り回る。オマツリも頻発するが、「伸ばして!」と声を張り上げながらハリスを手繰り、一気にタモ入れ。マツっての鍵外しバラシや擦れてのハリス切れバラシも頻発。3連続バラシで釣果が伸びないが、四の五の言っている暇はない。すぐに再投入、次のファイトだ。慣れない人が賭けた魚に巻き込まれる多重マツリも多い。どうしてよいかわからぬ本人はハリスを手繰ず、集団お見合い状態になる。代わりに誰のかわからぬビシ・ハリスごと魚を取り込み、多重マツリから自分のを解いて、いち早く釣りを再開する。次のファイト中に、「ビシ取り込みませんでしたか?」と慣れない人が反対舷からやって来る。「そこに転がってるよ。魚もついてるから」と応じながら、自分の魚を抜き上げ「そっちのほうがデカいなー」と笑う。人の魚を頂戴するほど強欲ではない。息が上がるほどに忙しい。船上騒然とする中タイムアップ。

終盤に喰うこの展開なら、久里浜や八景の船で良かったかと船団を見渡すと、どの船も静かだ。どうやら本船船長が巧みなポイント取りとタナ取り手返しタイミング指示で、回遊するイナワラを船下につけたらしい。ワラサ釣りは団体戦だ。2隻の高低で船中2-19。終盤5本追釣で都合9本は数の自己記録更新。心地よい疲労感と陸揚げに苦労するほどのクーラーの重さに大満足。だが、ラーメンをすすりながら思う、バラした5本は惜しいことをしたな、と。人は強欲なものだ。だが、それが腕や道具を進化させる。

マイロッド14 マイリール2 PE6号
天秤70cm、プラビシ80号、
クッション1m、6号8m1本ヒラマサ針
クッション1mx2連結 6号6m1本ヒラマサ針 ← 6mハリスだと喰わないのでクッション連結、奏功。

2012年7月16日月曜日

相模湾のビシアジ対策


アジサバに埋もれてワカシ見えず
 2012年7月15日(日)釣行 若潮
平安丸 左舷ミヨシ2番
出船7:00 沖上がり14:30 帰港15:00
小田原沖-二宮沖 水深30-60m 波1m
曇り時々晴れ小雨 南南西の風2-3m

マアジ 14匹 23-30cm
ワカシ 1匹 25cm
ゴマサバ 無数

時々立ち寄るスナックの仕立て。釣好きのマスターが店のイベントとして企画し、客や従業員計8人が集まった。10人の予定だったが二人が前夜飲み過ぎてキャンセルになるところがいかにも。未経験者や初心者がほとんどなので釣り物はアジ・サバ。東京湾の半日LTアジが手頃だろうと勧めたが、馴染みの平安丸でヘビーな相模湾のビシアジにするという。

早川港も平安丸も初めて。考えてみると相模湾でのビシアジそのものが初めてだ。東京湾に比べてタナが高いことは知っていたが、問題はタナではなかった。サバだ。序盤からサバサバサバ。太いので数本キープしたが、アジに喰わせられない。上げ潮になった中盤にようやくアジが喰い始めたが、サバ5に対してアジ1のペースか。サバにアジが混じる様相だ。釣れ過ぎたサバの3本を開いて干してみた。その間にもサバがダブル、トリプルで喰ってくる。仕掛けも次々切られるかヨレヨレにされる。船長もポイント移動を繰り返すが、どこに行ってもサバが回ってくる。終盤に短時間ながら、アジがまとめて釣れるポイントがあってなんとか数をまとめたが、相模湾のビシアジのテーマはサバ対策と思い知った。効果のあった対策をまとめておこう。
  • 銀針: 金針だとサバが先に喰う。
  • ビース類: 全て外す。場合によっては赤タンもつけない。
  • コマセ: 撒かない。自然放出にとどめる。置き竿で静かに待つ。または
  • 手返し: でアジを引きだす。サバはちぎっては投げちぎっては投げ状態。
タックルの使い方や釣り方を教えたママも10匹前後のアジを釣り上げて良かった。睡魔で朦朧とする中、船長手ほどきのコマセ・餌なしの置き竿が奏功。手前マツリに閉口していたが、こればかりは慣れるしかない。同僚Sさんも、はじめこそサバのトルクフルな引きを楽しんでいたが、さすがに閉口。終盤に釣り上げたアジの型の良さにまぁまぁ満足な様子。一日船で疲労度マックスらしく、下船後スナックでの宴会はパス。驚いたのはマスターのタフネスぶり。前夜(というより当日朝)店を閉めてからの釣行、竿頭、行き帰りのドライブ、休むことなく店で魚を捌いて調理。アジフライ、ナメロウ、サバの竜田揚げ、シメサバと次々に提供。「釣りに行く時はいつもこんなもの」とあっさり。脱帽。

ジャック
マイロッド14 マイリール2 PE6号
天秤50cm、プラビシ130号、クッション50cm、2-3号2-3m2-3本ムツ針、ウィリー等

Sさん
マイロッド1 マイリール1 PE3号
天秤50cm、アンドンビシ130号、クッション50cm

2012年7月9日月曜日

工夫と同じくのんびりも良し

しばらく寝かせていると赤みが戻る
2012年7月8日(日)釣行 中潮
庄幸丸 3号船 左舷トモ1番
5:00出船、13:00沖上がり 14:30帰港
洲崎沖-白浜沖 水深130-150m
曇り時々小雨または晴れ
北の風 5-7m 波1m

スルメイカ 14杯 胴長22-25cm

剱崎沖でイナダ・ワラサが始まったが、7-8日は祭礼で船宿が休み。久里浜か八景から出ているだろと調べてみると、剱崎沖での釣りそのものが禁止らしく、どの船宿も別な釣り物にしている。何やら釣り物を吟味しているらしいと察したのか、「シソ買ってきたからイカ丼がいい」とイカをご要望の上さん。何を食べたいか聞いたわけではないのだが…、と思いつつイカ調べ。マルイカは三戸浜沖や鴨居沖で釣れているが日ムラが大きい。スルメは相模湾が低調だが、南房白浜沖で始まった様子。そこまで足を延ばす庄幸丸でスルメに決めた。

洲崎沖で開始。群れが小さく移動が速いのだろう、一流し一投の拾い釣り。タナ指示も30-40mの幅があり群れに当てるのが難しい。上手くあてると二点掛けもあるが、白浜沖へ入れる9時まで粘っても計5杯。船中でも同じような展開。白浜沖では船数も地元船の干しイカの数も多く期待。ここでは三点掛けも数投できる流しもあって魚影が洲崎沖よりは濃いように感じたが、拾い釣りに変わりはない。ポツポツ拾って、結局14杯で沖上がり。半分を干した。

終始直結で通し仕掛けを変えなかった。イカの型からすると14cmのほうが合ったかもしれない。ノリ渋さからするとブランコに代えたほうが良かったかもしれない。ポツポツ釣れているし、交換するのも面倒だし、代えて悪化するかもしれないし、で結局何もしなかったのだが、強いて挙げればそれが反省点。まぁ、イカ釣りにしてはのんびりできたし、その割には充分な釣果なので、全く反省していないのだが…。

マイロッド2 マイリール1 PE3号
ヨリトリリングなし:船長指示で全員外す。その割には中錘は使っている人が多かったが…?
錘120号スカリー
18cm直結9本針:タナ幅を広げるべく12本にするかなー、まず10ほんかなー
自作投入器:これも拡張して8→10本にしないとなー

2012年7月1日日曜日

大原で遠足

会場設置は立派だが、
集計の手際が悪くて遅すぎ
2012年7月1日(日)釣行 中潮
よしえ丸 左舷トモ1番
4:00出船 10時沖上がり 10時30分帰港
大原沖 水深40m前後 波1mうねりあり
曇り 北北東の風6-2m

マダイ 1匹 850g
ソウダカツオ リリース

300人弱が集まっても
整然とするのは日本だけだろう

3回目を迎えた上州屋のテンヤマダイ大会に初エントリー。人気の新幸丸や長福丸、富士丸などはすぐに予約一杯。よしえ丸からの参加で密かに型物を狙う。パラシュートアンカーがもつれて開かないトラブルで仕切り直した二流し目の第一投、モゾっとしたアタリをとらえて船中一号。ずいぶんドラグを滑らせた割には850gと控えめ。ドラグ設定が開き気味だったか。直後にお隣の女性が2.2kgをゲット。見事大会レディス賞と船中大物賞に輝いた。

外房のタイは長いが
体高がないように思う
右肘の腱鞘炎がまた痛み出し、途中で左操作右巻きにスイッチする。どうも右操作で肘を張るようにしてアワセていたのが、腱鞘炎の原因らしい。左操作なら肘に無理な負担がかからないようなアワセになるのに。ウマズラかフグらしきエサ取りに散々弄ばれるが、マダイのサイズアップはならず。上潮が速く、釣り難い一日だった。船中4匹と喰い渋った中の一尾に良しとする。

釣りビジョンのステッカー。
貼り場所がない…
優勝は5kgオーバー。参加船宿20隻以上、人数300名弱の大会。大原港では開閉会式場を広々と取れて良い。帰港後集計中に弁当がでるのも良いアレンジだ。各船宿ごとにシートに座って弁当を食べる様は、田舎の遠足か花見のような様相ではあるが…。期待の抽選会は空振り、ジャンケン大会も早々に敗退で、参加賞のみ。このところくじ運が良くないようだ。協賛の釣りビジョンが少数準備していたステッカーをなくなる前に確保。なかなか手に入らなさそうなので、これが一番の成果か…。

マイロッド8 マイリール5 PE0.8号
テンヤ6、8、13号 タングステンのびんびんテンヤ13号が早潮には使いやすかった