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2014年7月13日日曜日

善戦墓祷

輝く墓に参列者が映える
墓ができた。悪戦墓闘で選んだ石材店が良い仕事をしてくれた。写真ではわかりにくいが、インパラブルーの青い宝石のような輝きが至る所に浮き出ており、石材店もこれほど良く浮いているものはなかなか見ないというほどの大当たりだ。指定した「蓮」は、泥の中でも真っ直ぐに伸びる純真さを意味する戒名から一字をあて、同時に連なる意味も込めた。同様に絵柄には上さんが好きだったイルカを、群れる意味も込めて指定した。蓮の「二度彫り」はもちろんだが、イルカのなかなかお目にすることがない「影彫り」は特に想像以上の出来栄えで、職人あがりの石材店に任せてよかった。これらを他霊園・他石材店見積の半額~1/3でできたことに大満足。

7月13日納骨。簡単なものだ。霊園管理人が骨壺を安置して、「良い石だから重いね」と言いながら蓋をする。墓に供花を飾り、最近は少なくなった煙がもうもうと出る線香を焚く。用意してくれた台に遺影と位牌のほか、供物に好きだったお菓子とタバコを配置。墓の開眼供養も兼ねるので、ワンカップの酒と小皿に乗せた塩と米も供える。坊主は呼ばず。他の墓の開眼・納骨を観察していたが、5-10分もお経をあげれば終わりだった。この程度なら呼ぶまでもない。ポータブルのスピーカをセットし、スマホに接続、アプリの般若心経を流しながら唱える。駆け付けた長男Tはキョトンとしているが、仏壇前で何度か唱えたことのある次男Kも声をあげる。

輝く石材に映える彫りで個性的な墓に、見栄張りだった上さんも面目をほどこしていよう。真っ直ぐで子供っぽい性格から幾度となく喧嘩になった長男、次男、嫁が皆集まり、もっともかわいがっていた孫娘にも手を合わせられて、嬉し涙を流しているに違いない。命日から6か月と3日。俺にとっても一通りの区切りがついて穏やかな心境に。

2014年5月19日月曜日

悪戦墓闘

小さな仏壇にしたので、その下に骨壺を配置してある。それらを中心に、上さんが寝起きしていた和室は、遺影やら好きだった写真やら遺品やらを飾って、追悼の部屋になっている。骨壺はそのままにしていてもスペース的に邪魔にならず、心理的に支障があるわけでもない。しかし…、と考えた。俺が死んで骨壺が二つになれば、子供たちがその始末に困るだろう。親も親類も頼らず二人で勝手に生きてきたので、上さんも俺も入るべき墓がない。この際、俺の墓を建てておき、そこに上さんを先に入れておこう。

子供たちは今のところ遠くに移住する気配がないので、墓を建てるなら近くが良かろう。寺の檀家になると抜けられない事は友人Fの話で察しがつく。煩わされることのない霊園が良い。チラシやネットで調べた4軒を5月4日、5日と半日ずつ見て回る。初めて知ることが少なからずあったので記録に残しておこう。…もっとも二つ目の墓を買うために後日参照することはまずないのだが。

墓地は買うものだと思っていたが、言わば借りて使うものだった。だから「永代使用料」と言う。所有者はあくまで霊園であって、それを使用する権利に金を払う。このあたりだと1㎡で40-50万が相場だ。では、その使用権を販売するのは霊園だろうと思いきや石材店である。墓石を売る石材店が建てる土地を斡旋する構図だ。これは未確認だが、石材店は墓石を売る販売権を得るために霊園所有者にを支払ってもいるようだ。結局、霊園の所有者は事務所を設置して管理しているだけに過ぎず、墓石を売る側と買う側の両方から金を得る。良い商売である。

一つの霊園には、墓石の販売権を得た複数の石材店が詰めている。墓石を売る上で互いに競合するので、あの手この手で「ぜひ当社に」と群がってくるのだろうと思いきや、さにあらず。受付には輪番制で日替わりで一社だけが詰めており、指定の石材店があるかと聞く。チラシ等で指定店があればあっさり紹介して、奪い取ろうとはしない。チラシは持っていたが、あえて指定店はないと言うと、「フリー」のお客として、その日詰めていた石材店が担当するという決まりらしい。競合するはずの石材店同士が、言わば紳士協定を結んで過当競争による安値販売や過剰勧誘を回避しているらしい。毎日他社との競合にさらされている身には、談合的とも言えるこのシステムは驚きというか羨ましいというか、妙な感覚を抱いた。

墓地にも標準やらゆとりやら芝生やら様々な種類がある上に、面積も0.5-4㎡間に刻みが多い。標準は墓石の左右に隙間が1cmあるかないかなのに対して、ゆとりは10cmぐらいのスペースがある。ゆとりにも背面が墓石どおし隣接しているものと垣根で仕切っているものとがある。芝生は文字通り基礎コンクリートの周囲を芝生敷きにしたものだ。上さんなら何を好み値段との折り合いをどうつけるだろうと想像しながら、迷うところは自分の墓地だと思えば判断は早い。ゆとり墓地で広さは1.0-1.2㎡と決める。

墓石はさらに厄介だ。まず石材の種類にきりがない。産地はかつて中国、いまはインドや南アフリカが多いという。国産は希少価値で高価だ。ついで装飾にも額出、亀腹、深堀り・二度彫りなどなど正に千差万別。当然、種類や装飾によって値段が変わる。しかも石材で数十万単位、装飾一つにつき数万単位でポンポン上がる。墓を購入する人は石材には大抵素人なので、こうなると相見積もりで競合させないことには、ほとんど言い値で買わされることになる。条件として、石材は南ア産インパラブルーとし、装飾はオプション一式とした。固く黒っぽい石の中に青い星が輝くインパラブルーは高価だが上さん好みだし、見栄坊だったので装飾も凝った条件でまずは見積もることとした。

同じ霊園内で石材店が競合しないなら、霊園をまたいで競合させればよい。4か所廻った中からZ霊園とY墓苑に絞る。いずれも明るい雰囲気で最寄駅からの距離も同等。Z霊園は自宅からの近さと永代使用料の安さが強み、Y墓苑は昨年オープンの新しさと綺麗さが強みだ。弱みは、Zが高圧線と隣接の産廃施設、Yが騒音といったところだ。霊園そのものとしては、Y墓苑のほうが気に入った。あとは価格次第。永代使用料や年間管理料はYのほうが墓地面積に対して割高だか、その差は数万・数千円の単位で大したことはない。残るは墓石の価格だ。それぞれの霊園で「フリー客」として案内した石材店担当に、同一条件で見積もらせて価格競合させながら値引き交渉すればよい。

Z霊園担当は個人経営の、Y墓苑担当は大手の、それぞれ石材会社だ。同条件の見積である。Zは100万、Yは180万を提示した。いずれも通常200万以上する高級石材と凝った装飾なので、これが限界という。80万もの差は、複数の要因から生じているらしい。Zは石材の直接仕入れでコストを下げた上に、職人主体の会社なのでどんな装飾でも一括引き受けでコストを抑えている。影彫りと称す独自技術の追加も含めるが、これ以上の値引きは勘弁してくれという。対してYは問屋流通コストや社内人件費が嵩む上に、各装飾毎に規定料金を上乗せすることで儲ける大手ならではの仕組みだ。「50万以上の開きがあるので他社にするぞ」と更なる値引きを迫ったが、条件を緩和しない限り無理という。Z担当は父親と兄経営の石材店で修業した職人で、Y担当は長年実績を積んだ女性営業課長だ。前者は営業下手だが、石に詳しい上に値引き額を即決できる。後者は営業上手だが、石はマニュアル知識でしかなく値引きの判断も限定的だ。

Z担当に内定して、契約書を書かせたのが6日。連休最終日のこの日は釣行したかったのだが、それ以上に決めてしまいたくなったので3日連続で霊園に足を向けた。決定打は価格差だが、俺も技術者の端くれ、口下手でも石材や彫刻技術に明るく必至なZ担当とのほうが話しが合ったとも言える。受付が非番な日は霊園の墓地現場で組立工事している様子も確認済だ。ばっさり値切りさせた揚句、石材や彫刻・装飾にさんざん注文をつけて契約書を作成させたが、この日サインは保留した。個人経営なので与信に不安があり、それを物語るように契約書も手書きでいかにも頼りない。慌てて後悔しないか自らクーリングオフする意味もある。前金支払い後に詐欺に騙されてはたまらない。「縁起でもない事を言うが、墓石製作中にあなたが死んだら、誰がこの仕事を完了させてくれるのか?」と問う。修業していた父親・兄貴の石材店で現在はアドバイザーの肩書も持っており、その名刺を出して「ここが代わりにやってくれるから心配なく」との答え。いつ再訪するとも告げずにこの日は去る。

ざっと調べたところその石材店は歴史があり、大手有名霊園での実績も多く、大丈夫そうだ。翌週末に再訪して、「契約しよう」と告げる。素朴な笑み満面さがいかにも職人気質だ。信用してはいるのだが、「銀行引出に一日限度額があるのを知らなんだ」として50万だけ前払いする。ほとんどが永代使用料や管理料など霊園に支払われて、石材店には数万ほどしか入らない額である。「全然問題ありません。仕事にかかります。墓石彫刻図面ができたら送るので何度でも修正してください。掘り始めたら変更できませんから」と、仕事できることが嬉しそうだ。その日5月10日(土)に契約。奇しくも上さんの4か月目の月命日だった。

2011年5月7日土曜日

世界で一つだけの投入器

角型8本筒の
自作マイ投入器
家屋の側壁に取り付けられている雨水を通すパイプを縦樋という。円筒が多いが、昨日ビバホームでついに四角筒のものを発見。

プラヅノ投入器はヤマシタがアルミパイプ製を市販している他、ダイワがブルーやピンクの半透明のかっこいいものを市販している。が、いずれもセールでも1万数千円するので、なかなか手が出ない。船宿の貸し投入器は、塩化ビニールパイプ製や円筒型縦樋製がほとんど。前者は重いが強度があり、後者は軽いが強度に劣る。いずれも円筒を並べて固定するのが容易でない。買うに高し、作るに難しで、いつも借りていたが、貸出がない船宿もあるし、まれに破損部分にハリスをひっかけて投入し仕掛けロストなんてこともあったりで、マイ投入器を持っているに越したことはない。

四角であれば工作も易しそうだと、ホームセンターに行くたびに角縦樋に注目していたが、なかなか見つからなかった。早速購入しマイ投入器を製作した。あれこれ工夫するのが楽しい。
    底部。白は住宅換気部品、
    黒は園芸部品を流用。
    ともに網で水切り効果を期待。
  • 投入器は8本筒で高さを1mにしたい。が、縦樋は2m70cm単位の販売。8本筒にするには4本必要になる。そこで、2本を3等分して90cm筒を6本、もう1本から1m筒を2本切り出して、縦樋3本で済ませた。
  • 接地部の補強にジョイントを取り付け。筒底の穴埋めには換気筒用のフィルターがぴったり。網状なので水抜きにも良い。フィルターが在庫不足だったので、4本には鉢底穴用ネットをはめ込む。ともに塩ビ用接着剤で固定。
  • 下部ジョイント間を直接接着。筒間隔を合わせるため上部にもジョイントをつけてみたが、内部の出っ張りにプラヅノが引っ掛かることが判明。上部ジョイントは止めて、代わりに筒間に下敷きをカットして隙間を上下で調整した。
  • プラヅノマットには階段用マットを採用。洗濯できるように、自転車かご用のフック付ゴム紐で着脱式に。
  • 荒天時の揺れ対策に、投入器を船べりに固定するマジックテープ付バンドを取り付け。
  • 持ち運びやすくするため荷造り用取っ手を取り付け。
今後のために材料を記しておこう。
構成部品
オリジナル用途
購入場所
金額X数量
記事
投入筒
パナソニック
たてといS30ホワイト
ビバホーム
¥1010
X 3本
1本2m70cmの樋から
1m2本+90cm6本の筒
底補強筒
パナソニック
角丸継手S30
ビバホーム
¥132
x 8個
角継手でもよさそう
底網その1
ナスタ
KS-60スクリーン
ビバホーム
¥89
X 4個
住宅用換気筒用
底網その2
鉢底穴網
ダイソー
¥105
シートをカット
プラヅノマット
階段用マット
ダイソー
¥105
階段滑り止め用
マット止め紐
自転車かご用フック付ゴム紐
ダイソー
¥105
マットに穴あけて取付
船べり止め紐
マジックテープバンド45cm
ダイソー
¥105
2組入り中1個使用
縛り紐
園芸用紐4mmX6m
ダイソー
¥105
適当な長さにカット
取っ手
荷造り用取っ手
ダイソー
¥105
8個入り中2個使用

背面上部のマジックバンドで船べりに。
側面には持ち運びに便利な取っ手。
ゴムバンドや塩ビ用接着剤は手持ちのものを流用したが、上記全て揃えても5000円なので、市販投入器の1/3~半額だ。工作も、角丸継手の突起をノギスで削るのに時間を要したものの、その他は接着するだけといたって簡単だった。錘置き用の小筒は追って取り付けよう。

このスタイル・色の投入器は見たことがない。我ながら上々の出来栄え。使ってみると思わぬトラブルがでるものだが、どうだろうか、実戦投入が待ち遠しい。

2011年4月16日土曜日

一休みで「たまちゃん」制作

サバ外し器、たまちゃん自作
雑誌には全長30cmとあるが
取り回しやすさから25cmに詰めた
16日(土)は晴れて気温が上がるが強風、17日(日)は凪ぎながら気温が下がる予報。行くなら日曜だが、この週末は一休み、雑草取りなど所用を済まして過ごす。来週末は仕立て。幹事は、マダイか、ヤリイカかと思案中らしい。マダイはノッコミ模様だが週末は釣果が期待しにくいのでアジとのリレー、さもなくば浅場でも依然好調なヤリイカに、船長もお勧めを思案中で週の半ばに決定予定という。今の状況からして、妥当な選択だろう。どちらにせよ、今年は俺の調子も悪くないので、楽しみだ。

スリットに枝スを、この筒にプラヅノを
突っ込むとカンナが先端に掛って
サバの中から引っかからずに外せる仕組み
ヤリイカのサバ対策にサバ外しアイテム、通称たまちゃんを作ってみた。つり情報に載っていたものだ。材料費も500円未満とやすく、意外と簡単に作れた。これでのみ込まれたプラヅノも簡単に外せるというのだが、効果のほどは試してみないとわからない。サバはご免こうむりたいが、作ってみると使ってみたくなる。来週がヤリイカなら、たまちゃん試しと、仕立てならではの泳がせを楽しもう。マダイなら、ノッコミの型狙いだ。

2010年2月13日土曜日

沖釣りを楽しむ -準備・出発編-

沖釣り(船釣り)が初めてならびに慣れない時には、釣り方にもまして家を出てから帰るまでのプロセスがわからなくて不安だった。釣り方の解説は書籍やWEBに数多いが、手続きや注意点に関しては、港や船宿によって異なることもあってかあまり見受けない。今でも初めての船宿では戸惑いや失敗もある。それらを踏まえて、おおよその流れと注意点を記しておこう、と思い立った。大きな流れは、準備・出発~受付・乗船~実釣~下船・帰宅だ。全てを楽しみたい。

<準備・出発編>

1)持ち物: 必ず前日に準備しよう
沖釣りは(午後船を除き)朝が早い。当日朝に慌てて準備すると大抵忘れ物をする。もたついて遅刻しては元も子もない。

竿・竿掛け・リール・仕掛け・錘やエサなど釣具を全部レンタルするとしても、最低限必要なものやあれば便利なものがある。

必需品
  • クーラーボックス 1つ: 容量や保冷性能に様々なものがあるが、中型があれば汎用性は高い。折りたたみ袋式は、保冷力不足・破損による漏水等の恐れからお勧めできない。
  • 長靴(冬場)またはカバー付きサンダル(夏場) 1足: 釣った魚を入れるタルに海水を流す仕組みを装備した船が多く、釣り座足元はいつも水浸し。運動靴はずぶぬれになる。革靴・ハイヒール等は論外。ビーチサンダル等足指が露出するサンダルは揺れにふらついた拍子に突起物等で怪我する恐れがあるので、クロックス等カバー付きがお勧め。
  • タオル 2枚: 海水用と淡水用。海水用は釣り座やクラーボックスの汚れ落としならびに魚掴みに。淡水用は実釣中の汗ふきや下船時の洗顔用に。
  • 飲み物 適量: 夏場は日射病・熱射病防止に必須、多めに。冬場は温かいものがお勧め。酒類を持ち込む人も多いが、船酔い・転倒・落水・飲酒運転等の恐れからお勧めできない。
  • 乗船料 5000円~12000円他: 港ならびに釣り物や時間によって金額が異なるので予めWEBで確認して、現金で準備。レンタル料や仕掛け購入費ならびに交通費を合わせて不足なく。クレジットカードを扱う船宿は少ない。WEBに割引券を準備している船宿は少なくない。500円とか1000円割引になるので印刷。
便利品
  • 小型ハサミ 1つ: オマツリを解こうとしても時間がかかってチャンスを逃したり、船酔いしたりする。スパッと切って仕掛け丸ごと交換するほうが無難。
  • 小型ナイフ 1つ: 釣った魚を〆たり、エラを切って血抜きするのに便利。
  • 竿尻ロープ 1本: 竿尻と船べりとを結んで竿の落下に備えるもの。レンタル竿を海に落とすと、賠償金を取られるのでぜひ備えたい。
  • 食べ物 適量: 日中船の昼食や釣れないときのおやつに。おにぎり・パン・スナック類が便利。冬場はカップ麺で温める人も(多くの船に電気ポットあり)。
  • レジ袋 1-2袋: ゴミ入れや持ち帰りの汚れ物入れとして重宝。
  • 偏光サングラス: 海面の反射光はまぶしく、竿先が見えない他、目に悪い。
飲み物と食べ物は船宿までの道中のコンビニ等で買うのが便利でレジ袋もついてくる。これらの品物を全部クーラーボックスに入れると持ち運びもコンパクトで楽。なお、氷は多くの船宿で出船前にもらうか購入するが、凍らせたペットボトルを持っていってもよい。

レンタルでない場合、クーラーボックスに特エサを加え、その他にリール・竿掛け・仕掛け・錘等を入れたタックルバッグ、ならびに竿を携行する。

2)睡眠: 前日の酒は控えて早く寝る
睡眠不足と深酒は船酔いの元。前日の宴会は二日酔いX船酔いのダブルパンチになるので最悪。寝る前に酔い止め薬を飲んでおくのがお勧め。

3)予習: 釣るも釣れぬもイメージトレーニング次第
は少々大げさだが、酒飲む暇があったら予習しておこう、の意。以下を予備知識として頭に入れておくだけで、釣果はずいぶん違うし、周囲を煩わせることが少なく皆ハッピー。
  • 港や船宿はどこか。釣り場はどこでそこまでの時間は。
  • 天気は。風は。波は。
  • 釣りものは。どんな竿・リールか。リールの使い方は。どんな仕掛けか。エサは。
  • 釣り方は。水深は。タナは。誘い方は。アワセ方は。巻き上げ方は。取り込み方は。
細かく調べだすと幅も深さもキリがないが、おおよそのことを知っておこう。

4)服装: 海上の暑さ・寒さは陸上の倍
足元の水対策や飲み物の必要性は携行品に記した。悩ましいのが服装だ。夏の暑さと冬の寒さへの対策に、時期を問わず水かぶり対策を加味する必要がある。一番良いのがマリンスーツ(防水コートと防水タロペットのセット)だが、それがないことを前提として。

暑さ対策(夏場)
  • 汚れても良い物が前提: 海水、イワシミンチやエビアミのコマセ、釣り魚を処理した内臓や血、つけエサのサバ・イカ・エビ、軟体系の墨噴射、などなど汚れの元には事欠かない船上なのだから。
  • Tシャツに短パンが快適: ただし紫外線に弱い人は予防クリームを。また、水かぶり対策に少なくとも短パンと下着は下船後の着替えを準備。どうせ濡れるので裾の長い海水パンツもお勧め。周囲が釣りに集中できなくなるので男女ともビキニはお勧めできない。
  • 帽子は必須: キャップでもハットでもタオルでもよい。日射・熱射病対策。
  • カッパ上下かポンチョ: 雨対策に準備。 
寒さ対策(冬場)
  • 汚れても良い物が前提: 前述と同じ。
  • 防水・防寒ジャンパーと同パンツは必須: とにかく寒いので。水を染み込ませると冷凍マグロになる。雨対策と風対策を兼ねてフード付きが良い。
  • 重ね着で風対策: 中は重ねるしかない。上は下着に毛糸シャツにトレーナーにウインドブレーカなど。ヒートテック下着やタートルネックシャツはお勧め。下はジャージに綿パンなど。靴下も重ねるか厚手のものを。これらの上に防水・防寒ジャンパー・パンツを重ねる。
  • 首から上も風対策: 耳まですっぽりかぶるタイプの毛糸帽子や首タオルは重宝する。
  • ホッカイロも有効: 貼り付けタイプを冷えやすい部位に、貼らないタイプをポケットに、等。
  • 軍手も有効: 釣りをしている間は邪魔だが、移動中着けていると指のかじかみを防止できる。
意外と見落としがちなのが、夏場の急な雨対策、冬場の風対策。陸上では考えられないぐらいに海上は厳しい状況になることも。ダサいと言ってられないので万全の対策を。春・秋はこれらの中間で調節する。

5)出発: 出船1時間前には到着しよう
準備が整った船に15分ぐらい前になってドタバタと乗り込む人を時々見かける。船宿も釣り人も何も言わないが、かなりのヒンシュクものだ。釣り人は釣り座を詰め合わせて移動し釣具一式をセットし直すことになり、船長・中乗りはタル、コマセやつけエサを追加準備することになるからだ。ましてやフルレンタルの場合、タックルまでドタバタと積み込むことになる。出船準備は意外と忙しい。慣れぬなら尚更なので、遅くとも出船の1時間前には受付を済ませよう。

以上に注意すれば快適な釣行に。はやる気持ちを抑えて、船宿に着いたらまず受付・出船だ。

受付・出船編へ進む  実釣編へ進む  下船・帰宅編へ進む

沖釣りを楽しむ -受付・乗船編-

沖釣り(船釣り)が初めてならびに慣れない時には、釣り方にもまして家を出てから帰るまでのプロセスがわからなくて不安だった。釣り方の解説は書籍やWEBに数多いが、手続きや注意点に関しては、港や船宿によって異なることもあってかあまり見受けない。今でも初めての船宿では戸惑いや失敗もある。それらを踏まえて、おおよその流れと注意点を記しておこう、と思い立った。大きな流れは、準備・出発~受付・乗船~実釣~下船・帰宅だ。全てを楽しみたい。

<受付・乗船編>

1)釣り座: まず席を取ろう
船宿に着いて駐車すると、まず釣り座を確保。予約時に釣り座を決める船宿もあるが少数派で、多くは先着順。確保方法は概ね二通り。
  • 釣り座にクーラーボックスを置く: 船に乗り込み好きな釣り座に。特に冬場、凍結等で転倒・落水しないよう注意。この危険を避けるため、乗船口の前にクーラーボックスを並べる決まりの船宿も。
  • 座席タグを取る: 船宿の内外の壁に掛けた船形で釣り座番号を示したボードから好きな釣り座タグを取る。座席表に名前を書き込む船宿も。
いずれの場合も、釣り人人数が確定した時点で各舷で均等間隔になるよう前後に移動するので、実際の釣り座は確保した番号と異なることが多い(四隅を除く)。大抵トモやミヨシから埋まっていくが、間を空けようと考えても無意味で、好みの釣り座に近い場所を間を空けずに確保したほうがよい。希望の釣り座を確保するのは、前泊しない限りかなり難しい。

2.乗船準備: 貴重品は忘れずに
釣り座を確保したら車に戻る。受付開始時間までたっぷり時間がある場合は車中で仮眠。あまり時間がないかすでに受付している場合は、急ぎ乗船準備を。具体的には、
  • マリンスーツや防水上下服の着用
  • 長靴やサンダルへの履き替え
  • (持っていれば)ライフジャケットの着用
  • 竿にリールの装着
  • (持っていれば)タックルバッグを含め、船への持ち込み品一式を降車
  • 酔い止めの服用: 前夜の服用に加えて、乗船1時間~30分前に服用すれば、船酔いすることはまずない。
程度のことだが、慣れないと意外に手間取る。このとき注意したいのが、財布や携帯電話等の貴重品。乗船してしまえば使うことが少ないので車中に置いておきたくなるが、車上荒らしのリスクがないわけではないので、身につけておいたほうがよい。残念なことに某有名港の大駐車場で連続車上荒らし事件もあった。

3.受付: 乗船表は必ず記入し、ライフジャケットは必ず着用
乗船準備が整えば受付を済ませる。具体的には
  • 乗船料の支払: 釣り座タグと割引券を渡して乗船料と駐車料ならびにレンタルタックル料を支払う。コマセやつけエサ代が乗船料に含まれていない場合、それも支払うので購入する量をあらかじめ決めておく。
  • 乗船表の記入: 住所・氏名等を記入。万一遭難時に連絡するためのものなので正確に。この表に基づき割引や粗品引換ハガキを送る船宿も多いので尚更。
  • 仕掛けの購入: 船上でも買えるが、あらかじめ準備していない場合はこの時購入しておく。市販品・自作品を持ち込む場合も、船宿推奨仕掛けは実績に裏付けられているので1組は購入がお勧め。
  • ライフジャケットの借受: 遊漁船乗船者はライフジャケット着用が法律で義務付けられているが、普及度は高くない。船宿はジャケットを常備しており無料で貸しだしてくれる。ジャケットありますかと多くは聞いてくれるが、そうでなくとも申し出て必ず着用しよう。
  • タックル・氷の受取: レンタルタックルや氷を受け取る。乗船してから渡す船宿もある。
で手続きは終わり。時間にして5分もかからないのだが、要領を知らないと船と受付所を行ったり来たりすることになりかねないので理解しておきたい。なお、乗船前の受付がなく、料金を下船時に支払う船宿も、千葉県に見られる。

さて、いよいよ乗船だが、特に夏場は飲み物が充分か再確認しておきたい。大抵自動販売機があるので補充するならこのタイミングが最後。

4.乗船: まず同乗者に挨拶し、釣り座のセッティング
釣り座に着いたらまず左右の同乗者に挨拶しておきたい。「おはようございます。慣れないので迷惑かけるかもしれませんがよろしくお願いします。」の一言を掛けるか掛けないかで、その後実釣中の快適さは大きく違ってくる。期待できる主な効果は、
  • 心理的転換: 多くの慣れた釣り人は慣れない人と隣り合うと、今日はツキがないなという第一感を抱く。オマツリによる時間ロスやタナ不一致による魚チラシ等マイナス面ばかりが予想されるからだ。挨拶されることで、程度は人にもよるが心理的には、嫌な人ではなさそうだ、迷惑な時にも話しやすくなった、困っていたら助けてあげよう、面倒見てあげよう、に転ずる。これが大きい。
  • オマツリのムードと解決: 混みあう船中ではオマツリは不可避。その時のムードが違ってくる。少なくとも険悪な雰囲気を回避できる。オマツリを大抵解いてくれる。
  • 釣り方の教授: 棚取りや誘い方などを教えてくれる。多くは気付いていても黙っているが、、わからないことを聞けば、大抵教えてくれる。中には聞かずとも教えるアドバイス好きな人も。
  • 仕掛けや特エサのもらい受け: 釣果があがらない場合に、見かねて釣れている仕掛けや特エサをくれることもありうる。
などがある。挨拶がないと、これらが期待できないばかりか、逆方向に作用して釣果とは無関係に不快な釣行に終わることもある。たまたま乗り合った人々ともお互いに気持ちいい一日にしたいものだ。挨拶が左右する。

乗船後何をして良いのかわからずぼんやりしがちだが、釣り座のセッティングを済ませたい。出港してしまうと航行中は波風で作業しずらく、釣り場に着けばすぐに実釣開始になるからだ。釣りものによってセッティング内容は千差万別だが、ここでは仕組みが複雑なコマセ釣りを例に基本事項を記しておく。
  • 借り物の釣り座配置: タル・ザル・貸しビシ・添え木等船で借りるものが前方に置いてあるので、釣り座に配置。釣り座付近のホースから流水していればタルに注水。
  • コマセや付けエサの受領: これも前方に置いてあるので、釣り座に配置。ただし、釣り座間隔を決めるために船長や中乗りが配置することも多く、その場合は指示に従うこと。冷凍のコマセや付けエサはザルに入れタルの海水に浸して解凍。
  • クーラーボックス、タックルバッグの配置: クーラーボックスは釣り座下の床に。釣り座は通路も兼ねているので人の移動の妨げにならないように。タックルバッグも同じ理由で座席に置かず、船室やデッキに置くほうが好ましいが、道具類の出し入れや貴重品もあるからか、釣り座上に配置していても不問なことが多い。
  • タックルや道具の配置: 道糸に天秤やビシ、クッションゴムを接続。ハリスは、航行中に風で手前マツリするので、釣り場到着まで付けないほうが無難。道糸の太さや錘の号数は釣り物によって標準が決められているので大きく逸脱しないように。船中で統一することでオマツリを避けるため。竿掛けは、釣り座間隔の確定を船長に確認してから取り付け。竿尻ロープを竿掛けか船のフックやホールに接続。出港までは竿掛けにかけずにタックルを立てておく、舫等に引っ掛けて破損を回避するため。ハサミや針はずし等の道具類を釣り座前の内棚に配置。
  • ゴミ入れの設置: レジ袋を竿掛けに縛ってゴミ入れにすると便利。使えなくなった仕掛けや飲み物・食べ物のゴミあるいはタバコなどを入れる。海にポイ捨ては厳禁。
他の釣り物では使わないものがあるので、これよりかなりシンプルになる。

これで準備は万全。船が岸から離れたとき、船側の緩衝材が近くにあれば船内に取り込もう。出港時はいつもわくわくする。いよいよ実釣だ。

準備・出発編に戻る  実釣編へ進む  下船・帰宅編へ進む

沖釣りを楽しむ -実釣編-

沖釣り(船釣り)が初めてならびに慣れない時には、釣り方にもまして家を出てから帰るまでのプロセスがわからなくて不安だった。釣り方の解説は書籍やWEBに数多いが、手続きや注意点に関しては、港や船宿によって異なることもあってかあまり見受けない。今でも初めての船宿では戸惑いや失敗もある。それらを踏まえて、おおよその流れと注意点を記しておこう、と思い立った。大きな流れは、準備・出発~受付・乗船~実釣~下船・帰宅だ。全てを楽しみたい。

<実釣編>

1)出港: タックル状態を確認し、キャビンで休息しよう
出港するとタックルや道具が落下・落水しないか確認しよう。沖に出れば出るほど波風が強くなることが多いので油断できない。

釣り場まで10分の釣り物もあれば、1時間以上かかるものもある。時間のかかる時、凪ならともかく、波やうねりがある日は、出港したらキャビンに入って休むのが良い。さもないと風の向きと強さによるが濡れ鼠になる。夏場ならともかく冬場は尚更だ。釣り場に着いたときに、指がかじかんでいるだけでもつらいが、全身冷凍マグロ状態では釣りどころではない。

2)実釣: 船長の指示・アドバイスに従う
五万とある釣り物のテクニックを論ずるつもりもそれだけの腕もない。ここでは、どんな釣りにもあてはまる基礎知識を記す。
  • 投入準備: 釣り場に近づいたら船は減速してポイントが定まるまで蛇行・旋回する。すぐに釣り場に戻り、ハリスを結び付けエサをつける。出港前後に船長が使用するハリスの太さや長さを説明した場合は、それに従う。釣れる確率があがる他、船中で統一することでオマツリや魚のチラシを避けるためだ。また、クーラーボックスに海水を魚が浸る程度入れて冷やしておく。
  • 開始: 開始の合図と同時に投入。潮回りや水温他の影響もあり一概には言えないが、朝一番でヒットする確率が高い(朝マズメ)からだ。
  • タナ位置: 魚のいるタナがアナウンスされた場合、その範囲にビシや付けエサを沈める。棚指示は海面からの場合や海底からの場合がある。リールのメータは誤差が時には数メータにもなるので、道糸のマークで合わせる。棚取りが正確にできないと釣れない。ズレているとオマツリを起こしたり、魚を散らしたりして、他の釣り人に迷惑をかける。
  • ドラグの設定: 魚が喰ってある程度引くとハリス切れを避けるためにリールを滑らせて道糸を出す機能。釣りものによってユルユルであったりキツキツであったりするので、予習を要す。魚とやり取りする腕にもよる。
  • 誘い: 釣り物・状況によっては置き竿でじっと待つほうが良い場合もある。が、基本的に魚は動くものに反応するので、やはり手持ちで誘いをかける人のほうが釣果はよい。
  • コマセの詰め替えと付けエサの交換: エサが外れたり、気付かぬ間にエサだけ取られていることが、意外に多くある。頻繁に詰め替え過ぎても、タナにエサがない時間が増える。釣り物やエサ取りの多少によるが、できるだけエサがタナにある時間が長くなるようなインターバルでコマセの詰め替えとエサの確認・付け替えをする。オーダとしては3~5分が目安で、結構頻繁に上げ下げすることになる。
  • アタリとアワセ: 竿先や手元にコツコツきたらアタリ。まだ針掛りしていないのでアワセる。そのタイミングが、釣り物によって即であったりじっくり待ってからであったりして難しく、予習が必要。
  • 巻上げと取り込み: あまりにガンガン巻くとハリス切れの恐れがあるが、巻上げはテンションを緩めないことがどんな釣りでも大事。緩めた瞬間に針が外れることが多いからだ。船上に取り込んで初めて釣果にカウントする。水面でテンションが緩んでバラシたり、抜き上げようとして船べりにぶつけてバラシたりも多い。海面まで巻き上げたら船長や隣の釣り人にタモ入れしてもらうのが無難。
  • 魚の処理: 無事取り込んだ魚で小さい物はリリースする。キープサイズはタルの海水に活かせておく。死ぬ前に〆たほうが良い。種類やサイズによって、血抜きしてからクーラーボックスに入れたり、活かせたままクーラーボックスに入れて氷〆にしたりする。慣れないうちは怪我しないように、氷〆がお勧め。
  • 喰いが立っているとき: 船中あちこちで釣れるような喰いが活発なチャンスタイムが一度はあるものだ。ある程度続くこともあるが数分で終わることも少なくない。この時のんびりしていたりモタモタしていたりしてはいけない。その時しかチャンスはないかもしれない。釣れたと長々喜んでいる場合でもない。手返しよくすぐに再投入して数を伸ばす。
  • 自分だけ釣れないとき: 周りが釣れているのに自分だけ釣れないこともよくある。タナか仕掛けかエサか誘いか、何らかの原因がある。闇雲に修正を図っても大抵迷路にハマりこむ。釣れている人のマネをするのが得策。それがだめなら、中乗り、船長にアドバイスを乞うのが賢明。
  • 喰いが渋いとき: 船中で誰にもばったり釣れない時間もある。引き出しがさほどあるわけでもないので、あがいても無駄。魚を〆て血抜きし、クーラーボックスに入れるのに好機。のんびりお茶やお菓子あるいは昼食を取りながら景色を楽しんだり、船中巡りをするのがお勧め。
  • 移動: 魚探反応が消えたときや、反応はあるが口を使わないときに、ポイントを移動すべく、仕掛けの回収を船長が指示する。すぐに巻き上げ、移動後の再投入に備えて準備する。
  • 船酔いしたとき: 我慢せずに吐くのが、早期回復への近道。トイレで吐くのがエチケットだが、そこまで行くのもつらければ身を乗り出して海面に。酔ってからでも効くので酔い止めを服用。具合が悪ければキャビンで横になり、静かに回復を待つ。
最後に、船では船長の指示は絶対だ。必ず従うこと。釣りに関するアドバイスも素直に聞いたほうが賢明だ。少し慣れてくると別の試みをしてみたくなるものだが、大抵実らない。なんせ船長は毎日やっているのだ。経験の幅と深さは、慣れとはケタが違う。成績がお客を呼ぶことになるので、なんとか釣らせようと懸命な船長が多い。釣れなくても沖上がりまであきらめずに。

3)沖上がり: 借り物は返し、テキパキ片づける
時間になると船長が終了を告げる。直ちに仕掛けを回収して後片付け。航行し出すまである程度待ってくれるので、テキパキと片づけたい。
  • コマセや付けエサの処分: 余ったコマセをそのままにするよう指示があった場合は、桶ごと取付金具とともに船内に入れる。特に指示がない場合、コマセを海に捨てて桶と取付金具を船内に入れ、汚れ落としのため流水を浸す。付けエサは捨てるか、再利用するならタッパ等に仕舞う。
  • タックルの分解: クッションゴム・天秤等を取り外し、ハサミ・針はずし等道具類とともにレジ袋かビニール袋に仕舞う。仕掛けは捨てるか、再利用するなら仕掛け巻き等に仕舞う。竿を立て掛け、竿掛けを外して仕舞う。ゴミ入れ用レジ袋は船内のゴミ箱に捨てる。
  • 借り物の返却: 残る魚をクーラーボックスに入れて空にしたタルを、添え木や貸しビシとともに借り物を元の位置に返す。
  • 清掃: 釣り座が元の状態になったら、船べりや内棚にさっと水をかけタオルで汚れを落とす。クーラーボックスやタックルボックスの汚れもタオルでさっと拭き取っておく。
船長や中乗りは帰港後すぐに清掃を始める。できるだけ手が掛からないように配慮すると上述のようなことになろう。片付け中に船は動き出すので船内移動はできるだけ控えよう。帰港まで時間がかかる時は、行きと同様に、片付けが終わり次第キャビンで休むのがよかろう。

下船・帰宅するまでまだ釣行の一部だ。

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沖釣りを楽しむ -下船・帰宅編-

沖釣り(船釣り)が初めてならびに慣れない時には、釣り方にもまして家を出てから帰るまでのプロセスがわからなくて不安だった。釣り方の解説は書籍やWEBに数多いが、手続きや注意点に関しては、港や船宿によって異なることもあってかあまり見受けない。今でも初めての船宿では戸惑いや失敗もある。それらを踏まえて、おおよその流れと注意点を記しておこう、と思い立った。大きな流れは、準備・出発~受付・乗船~実釣~下船・帰宅だ。全てを楽しみたい。

<下船・帰宅編>
1)帰港: 礼に始まり礼に終わろう
減速すると港は目の前だ。釣り座に戻って忘れ物がないか再確認。緩衝材を船の外に戻す。着岸したら下船時にぜひ、「お世話になりました。ありがとう。」の一言を左右の釣り人や船長・中乗りに。釣果の優劣にかかわらず、船上での時間を楽しんだことに違いはない。気持ちよく下船したいものだ。水道水があれば、ロッドとリールをさっと洗い流しておこう。塩分によるサビや固着の防止になる。タックルやクーラーボックスを車に積んだら、ジャンパーやタロペットを脱いで(あるいは着替えて)船宿に戻ろう。

2)船宿にて: 軽食やお茶を楽しむ
船宿によるが軽食やお茶を出してくれるところが少なくない。そば・うどんやラーメンであったり、味噌汁であったり、おにぎりやちょっとした弁当であったり、色々だ。夏場の火照った、あるいは冬場の凍えた体を回復してくれる。せんべい等のお菓子類が置かれている船宿も多い。いくつかいただいておこう。船では自分で思う以上に体力を消耗しているもので、帰りのドライブは眠い。特にロングドライブでは、お菓子類は眠気さましに重宝する。

3)帰宅: 道具ごと風呂に入ろう
朝早く起き、船に揺られ、魚に翻弄され、眠気をこらえて運転し、ようやく帰宅したころにはフラフラだ。つらいのが後片付け。すぐに横になりたくなるが、道具や衣服を洗っておかないことには、傷むし匂うことになる。帰宅したら、座ることなく一気に洗濯・掃除してしまうのが、お勧め。荷物一式を車から家に運んだら、以下の手順ですますと楽々。
  • 洗濯: ジャンパー・タロペット・タオル等汚れた衣類を洗濯機に。
  • 魚処理: クーラーボックスから魚をジップロックやラップしてとりあえず冷蔵庫に。慣れてくればこのとき鱗や内臓等の下処理もしてしまう。
  • 風呂: 空になったクーラーボックスと釣り道具一式とともに風呂へ。
のんびり風呂につかりながら、釣り道具一式を洗ってしまう。洗った道具はクーラーボックスにいれて自然乾燥。一晩おいて片付ければよい。風呂を上がるまでには洗濯も終わっているので干す。汚れとともに疲れもとれる。

準備から帰宅まで沖釣りの過程全てを楽しんでしまおう。他にも、船宿・釣行日の選定や魚捌きなど、楽しみは尽きない。計画編や調理編は、いずれまた。

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2009年2月12日木曜日

スルメイカ沖干し、うまいよ

右の写真がスルメイカの沖干し。冷凍保存も効く。そのまま焼いて食べるだけだが、ちょっとしたコツが。

  • 解凍する必要なし。
  • 海水の塩分がついているので、調味料をかける必要もなし。
  • 胴の縁両側にに1cm間隔ぐらいで5mm程度の切り込みを包丁かハサミで。
  • 足がコンロに入りきれなければ引きちぎる。
  • 外側(皮の付いている側)に火があたるようにコンロに置く。
  • 中火。
  • 焦がさない、焼きすぎない、硬くなるので。表面の水分がなくなったかな~ぐらいでOK。
  • 小皿に、マヨネーズ、七味を準備。お好みでラー油を加えてもうまい。
  • 手で裂きながらいただく。薄皮が苦手なら裂くときに引き離す。
  • 肉厚なので5mm幅ぐらいに裂く。
  • エンペラ(頭部)は堅めだがうまい。胴の最下部ヘリは堅いので食べない。
表面しんなり、中身しっとりふんわか。ビール、酒、ワイン、何にでも合う。