2018年10月14日日曜日

30年の変化様々

公式プログラム
左が1987年、右が2018年
鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが1987年に初開催された。ホンダとフジテレビの尽力が大きかった。ドライバーではアイルトンセナやゲルハルトベルガー、アランプロストらがしのぎを削っていた87から89年の3年間観戦した。チームでは、マクラーレン、フェラーリ、ロータス、ベネトンが競っていた。2007年と2008年の休止を挟んで30回目の記念大会を迎え、約30年ぶりに鈴鹿を訪れてみた。

予選。ドライバーもチームも様変わりした。当時強かったマクラーレンは昨年までのホンダ批判で、ルノーにエンジンを変えたがやっぱり遅い。チーム内紛もあって見るに見かねる低迷ぶりで2台揃って最下位。メルセデスはやることなすことに隙がなく、フロントグリッド独占。対抗のフェラーリはここ数戦凡ミスが目立つ。予選で素人目にもわかるドライ路面にインタータイヤで走らせ、ベッテルは8位スタートに。楽しみなのはレッドブルだ。ヴェルスタッペンは若く早い、そつなく3位グリッド。リカルドはQ2のエンジントラブルで15位スタートに。マシンを降りてヘルメットの中で叫んでいた。スペック3を投入したホンダエンジン搭載のトロロッソはなんと6、7位でQ3通過、2台揃っての10位以内は今季初、地元で気を吐いた。雨が振ったり止んだりの予選で、波乱が多くて楽しめた。

30年前に比べてスタンドが整備され歩行路も舗装されて歩きやすくなった。かつては雨になろうものなら泥跳ねで往生したものだ(笑)。チケットは1コーナーに取ったが、金曜フリープラクティスの合間に散歩する。西コースのヘアピンやスプーンまで歩くつもりだったが、・・・遠い!サーキットが広くなったように感じるが、自分の体力・脚力が落ちたのだ。結局東コース一周に切り替えた。屋台の数や種類も30年前とは大違いだ。苦痛にならない程度の行列で済む上に、フードコンテストまでやっている。スタンドで最も多いのは、青色のトロロッソホンダファン。活躍に大喜び。次に多いのは、赤色のフェラーリファンだ。なぜこんなに多いのだろう、勝てない阪神ファンに似た雰囲気がある。決勝前に往年のF1マシンがデモ走行。サウンドは古いマシンのほうが大排気量で高音で懐かしい。現在のF1マシンの排気音は静かだ、速度が高いので1コーナーに迫るときには風切音が驚くほど大きい。

決勝。1-2のメルセデス2台はそのまま独走するだろう。楽しみはフェラーリベッテルとレッドブルリカルドの追い上げ。それにトロロッソホンダ2台はポジション維持して入賞しきれるかどうか。かくしてクリーンなスタート。予想通りの展開に、久しぶりのレースを堪能した。撮影した写真をムービー仕立てに。