2010年5月23日日曜日

釣りバトル5戦 ビシアジ

2010年5月22日(土) 小潮

関義丸 8号船
走水沖 水深30m~70m 波0.5m
晴れ 北東の風 5m~4m

マアジ 4匹 20~25cm
メバル 3匹 17~20cm

どうあっても勝ちたい上さん、「タイにする」と言い出した。長い竿に長い仕掛けを扱えずにふてくされるのが目に浮かぶ。しかも今日は潮が流れず喰い渋りが予想される。「ビシアジで重さとコマセワークになれたらタイに行こう」と説得し、関義丸へ。アジ3尾の総重量勝負。8号船、5号船とも満員で、仕立て船を借りるのに宿は奔走していた。

70mダチで130号錘をぶら下げコマセを撒きタナをとる。やはり上さんには少々難しそう。潮が流れないのでオマツリは少なかろうの読みはあたった。が、タイならずともアジも喰いが渋い。俺は2尾を釣り上げたが、上さんにはアタリがない。タナを合わせて竿を持たせると釣れたが、それでは不満らしい。船中で渋く、港前30mダチに移動、船長はメバルをお土産に持たせるつもりらしい。早速ダブルで抜きあげると、上さんには小アジが来て嬉しそう。続いてメバルの良型をダブルで釣り上げた上さん、「これはいらん!」とリリースしようとするのを慌てて止める。その後50m~60mダチも探るが喰いが立つことなく沖上り。

上さん
マアジ 4匹 17~20cm
メバル 4匹 17~23cm

もう少し釣らせたかったが、自然相手のこと、どうしようもない。そもそも俺にも釣れない。「あーあ、量るまでもないやん」アジの釣果は同数だが型が違うので、今日は素直だ。帰り道では爆睡しているが、アナログ計量計の見方でまた何を言い出すかわからんので、デジタル表示のキッチンスケールを購入。帰宅後デジタル計に気付いた上さん、ひとしきり量り比べて「アジは292g対363gで私の負け」よしよし文句のつけようがあるまい。と思いきや、「メバルは私の勝ち。今日はメバル勝負だったことにしよう」

BJSスルメイカ直結130+B ショートバットを初使用 全長170cmで操作性が良い
電動丸3000BM PE5号
70cm天秤 130号三咲ビシ
30cmクッション→50cm→外す
1.75~2.5号 2~2.5m 3本針

上さん
BJSヤリイカ乗り調子165+B 45cmバット
電動丸1000SP PE3号
50cm天秤 130号サニービシ
30cmクッション→50cm
1.5~2号 2~2.3m 2~3本針

同じ錘でも210cmの竿のほうがかなり重く感じることがわかった。途中交換。

2010年5月16日日曜日

釣りバトル第4戦

2010年5月16日(日) 中潮

進丸 8号船 午前シロギス
小柴沖 水深20m
晴れ 南東の風2m後7m
波0.5m

シロギス 7匹 15cm~23cm
上さん 同 7匹 17cm~21cm

「今日は掃除も洗濯もした。明日勝負したい、アジかキス。調子悪そうやし。」昨夜マルイカの不出来に静かな俺に上さんが追い打ちをかける。本人としては、またしてもやらかしたことを反省し、外出することで意識を変えたい様子。ゆっくりしたかったが、機を逃してはならぬ。進丸左舷トモ2番3番に並ぶ。上さんはきれいな大型船と丁寧な船長が気に入った様子。女性割引がないので、価格的には荒川屋のほうが良いのだが。快晴微風で心地良い。

渋い。潮が濁ってキスもエサが見えないのではないかと思えるほど。ついついアオイソメを大きめにして目立たせたくなる。チョイ投げでサビクがアタリが遠い。仲乗りさんに錘を浮かせずタルませずにするようレクチャーを受けた上さん、ポツリポツリと釣り上げる。二匹目は良型。仲乗りさんがメジャーで計ってみたが21cm、長さはそれほどでもない。太いので大きく見える。15cmのピンギスしか釣れていない俺のタルの覗き込んで、「今日は勝った」とのたまう。「今日は渋いからヤバいかも」とその気にさせておく。3本の総重量勝負なんだから、まだまだと内心余裕。

すぐに逆転してやろうと思い、遠投するがさっぱり当らず。その間にもポツリポツリと忘れたころにアタル上さんは規定数の3本もクリアし5対1に。「まだ、規定数にもいってないの、あははは。」とすっかり調子づく。コズキ・誘いを様々試したり、天秤から胴突き仕掛けに変えたり、果てはオキアミを使ったりしてみたが、好転しない。マジにヤバい残り1時間、ベーシックの天秤2本針、大型狙いのイソメは5-6cmの新鮮なものだけを使い、遠投サビきで勝負。ようやく奏功し、ポツンポツンと釣れる。喰いがとまった上さんを焦らせるべく、抜き上げの度に「ドーン、ドドーン」とプレッシャーをかける。ピンギスには笑っていた上さんも23cmを見たときには顔をひきつれせる。結局それぞれ7匹ずつ釣って沖上り。15分延長してくれたが、下船時に「いやー、今日は濁って渋かったですね、すみません。」と船長。

帰宅後、計量。共に220gで引き分け。「いや、少し私のほうが重い。」「見る角度が悪い。」と駄々をこねる。「これ以上明白に勝負付けるならデジタル計を準備せな無理。引き分けでええやん。」にも、めげずに「ほら全部乗っけたら、私のほうが重い。」ぬぬ、確かにピンギス分だけ俺のほうが総重量は軽いが、引くわけにはいかぬ、「一番重くて長いのは俺の。」で、結局引き分けに。…ヤバかった。

昆布締めのシロギス、身が大きいので絶品。シロギスとマルイカを天ぷらと併せ、酒が進む。

シマノ BIマルイカ165
アルファタックル NB船100PH PE1号
天秤2本針0.8号

上さん
シマノ BJSライトゲーム64 155I+B18
ダイワ ウィスカートーナメント SS-750LB PE1号
胴突き1本針0.8号

2010年5月15日土曜日

準備をサボると痛い目に

2010年5月15日(土) 大潮

はら丸 午前マルイカ
城ケ島沖 水深40m
晴れ 北東の風7m~4m 波0.5m

マルイカ 8杯 胴長17cm~20cm
ムギイカ 2杯 胴長17cm

はら丸のマルイカ、土日祝日は5時船と12時の2便。今季始めて1週間ならまだ空いているだろうし、12時までに帰港すると後が楽だし、と久しぶりの釣行。思惑通り釣り人3名の右舷胴の間。少々風があるが天気は良く、城ケ島沖には釣り船とヨットとが交錯している。

テーマは前回に続いてアタリ取りの確認。ブランコで早々に微妙なアタリをとり、釣り上げたのは細く小さなムギイカ。続いて同サイズのマルイカのアタリも取れた。もうアタリの見極めは問題ない。と安心したのがまずかったか。8杯ほど順調に釣った後、ばったり乗らなくなった。アタリそのものがない。これは仕掛けが合っていないと、直ブラに代えてもダメ。お隣トモ氏はブランコ仕掛けで連釣しているのでイカはいる。そこでスッテの違うブランコ仕掛けにスイッチ。間もなく根掛り。ハリスが切れずに1号PEのサルカン部が切れて、オモリもろとも仕掛け全体がパー。乗らない、つかないときは、こんなものか。その後も直ブラ、ブランコをとっかえひっかえするが、好転せず。トモ氏はアタリを出すよう上手く誘っていて、真似てみるがアタリを出せない。全くノリがないまま、ツ抜けがやっとで終了。

船中10-37でスソ。まいった。オカズにはちょうどいい数だが、内容的には消化不良な釣行になってしまった。同じタックル仕掛けで、前回36杯、今回10杯。考えられる原因はハリスぐらいしかない。お古で白濁してしまい、イカに見切られたか。ヤリやスルメと同様マルイカでもハリスは新しいほうがよいのか。お古のブランコを2組と、お古の直ブラ用ハリスを2組しか準備していなかったのがまずかった。

シマノ BIマルイカ165
アルファタックル NB船100PH PE1号
中錘10号つきクッション → やはり船長に「軽いタックルに合っていない」と言われ、すぐ外す
錘60号 → フック付3連サルカンとともに海の藻屑に
ブランコ5本スッテ、直ブラ5本スッテ

2010年5月10日月曜日

タイもイカも禁止の挙句…

2010年5月9日(日) 若潮

忠彦丸 第7倖運丸
沖の瀬 水深80m~120m
晴れ 北のち南風3m~6m 波0.5m

主な持ち帰り釣果
メバル 15匹 20cm~25cm
アカイサキ 4匹 25cm

シキシマハナダイ 3匹 25cm
ウルメイワシ 3匹 25cm~30cm
キントキ 1匹 25cm
マアジ 1匹 28cm
その他同型リリース含めて計36匹

「種類を問わずイカ禁止。クロダイ?おいしくない。マダイももういい。アジにしぃ。」と上さん。やりたい釣り物をことごとく封じられてしまった。かといってビシアジやLTアジの気分でもない。「アジも釣れるから」と、こんなときに至便なのがLTウィリー。新造船の左舷ミヨシに乗り込む。GW明けとあって比較的空いている。それでも16名が乗り込んだが、余裕の大型船。

LTとはいえ深場を攻めるため、貸し竿組も含め全員電動リール。テーマはあえて一日手巻きで楽しむこと。マルイカ用の超軽量タックルを準備しながら、船長に水深を聞くと「80m前後。メダイを狙うときは160mもあるよ。」…予備に電動タックルも準備。状況に応じて久里浜沖、館山沖、洲崎沖など色々攻め分けているようだが、この日はべた凪のコンディションで一気に沖の瀬へ。一投目からメバルのトリプル。楽しい!軽いのでシャクリ続けても苦にならず、頻繁にアタるので止められない好循環。サバ餌で小型ながらキントキもゲット。120mの深場でも電動に代えずに続行。良型アジを延々巻上げ、この深さでも通用するんだと実感、併せてお約束の魚種確保にホッとする。あれよあれよとクーラー満タン。同程度の型が釣れ続いたが海にお帰りいただく。この釣り物には小型クーラーではダメだ。かといってワラサ用のは大きすぎ、中型が欲しいところ。ハイライトは終盤。洲崎沖へ戻り、コマセの詰め替え中に巻上げ中に何かがヒット。水面で暴れる様子にサバかと思ったのは30cmもあるウルメイワシ!すかさず船長が仲乗りさんを突き出しに立たせて「イワシを狙う人は30m前後にコマセ撒いて」とアナウンス。並んで中層をシャクルとダブルヒット。追加2匹をなんとかクーラーに押し込んで、沖上り。結局電動は使わず、一日手巻きで押し通した。このほうが楽しいし、軽いので却って疲れないこともわかった。

釣果、釣り味ともに大満足な一日。快晴で日焼け。頭にタオルを巻いていたのでオデコが焼けずに珍妙に。ウルメイワシの刺身が美味い。包丁で捌いてから、本でイワシは手さばきすることを知ったが。メバルも赤い魚も苦手な上さん。そのオンパレードをみて、慌ててあちこちに裾分け(というより引き取り)を打診。めどがつくやいなや一言、「もうウィリー禁止!」

シマノ BIマルイカ165
アルファタックル 船100PH PE1号
天秤50cm サニービシFL60号 クッション30cm
2号3m4本針 ウィリー巻きチヌ1号 下空針グレ8号
撚れが激しいので2.5号か3号が良さそう。活性が高ければ太さはあまり影響なさそう。

2010年5月6日木曜日

遊ばれずに遊べた

2010年5月5日(水、子供の日) 小潮

喜平治丸 1号船
剣崎沖 水深70~80m
晴れ 南西風7m後3m
波 1.5m後0.5m

マルイカ 27杯 胴長15cm~25cm
ムギイカ 9杯 胴長20cm~27cm

4日の釣行予定を強風で順延。5日は出港時の強い風波が1時間ほどで収まり絶好の釣り日和に。人気のマルイカ、8号船の右舷トモ3番を確保したが、二艘出しとなり、名簿順に呼ばれた時には空いていたので1号船右舷トモに。

テーマはマルイカのアタリの察知。BIマルイカにAT100PHに巻いたPE1号と敏感な仕掛けで見極めを試みる。錘も軽くしたかったが船で50号に統一。身切れを回避するためクッションゴム入りの中錘10号をつけたが、結果的にはこれは不要だったかも。このところブランコが良いとのことなので、FFT製を使用。始めの5流しぐらいはアタリがさっぱり分からず。空シャクリでイカであろう何かに引っ掛かっては逃げるのが手に伝わる。竿先に集中。そのうち、ほんのかすかに竿先が浮いたりモタれたりするの察知。その瞬間に即アワセるとガシッ!なるほど、これは面白い。

この日はイカの移動が早くて、長い流しは少ない。ブッコミ直後に乗ることが多く、そこで乗らなければ後は乗らないこともしばしば。沈下速度の速い細い仕掛けはこの点でも有利。お隣さんが着底前に巻上げ始めることも。ブランコでアタリがわかるようになってくると、10cmの枝ス分だけ遅れているのではないか、と思えてくる。そこで後半直ブラに変更。70mもの水深なので、アタリの出方が若干はっきりしたかな~という程度か。直ブラが浅場で多用されることにも納得。アタリの出方よりも、アタリそのものが少ない。叩いてみてもこの深さではあまり奏功していない感じ。これらデメリットほうが気になり、終盤は浮きスッテでフワフワ漂うイメージのブランコに戻す。ラスト2流しは大流しになり、ムギイカ混じりで10杯追加。

計36杯は上出来。二艘の高低で20-78、平均30と乗りの良い一日だった。釣果に満足、それ以上に、マルイカに遊ばれずに、やっと遊べるようになった内容に大満足。浅場が楽しみになってきた。帰宅後「今日はイカんで良かった」と上さん。「何それシャレ?…なんで?」に、「こんなに釣られたら絶対無理やん。」どうやら、イカ釣りでも勝てるつもりでいたらしい。なめられたものだが、イカにも上さんらしい。

シマノ BIマルイカ165
アルファタックル 船100PH PE1号
クッション付中錘10号
5cmブランコ5本、4cm直ブラ5本

2010年5月2日日曜日

釣りバトル第3戦

2010年5月2日(日) 中潮

三喜丸 2号船 午前LTアジ
八景赤灯沖 水深30m
晴れ 東風2~3m 波0.5m

マアジ 11本 15cm~23cm →→→
イシモチ 3本 23cm~28cm

「あ~、340gある。」と、帰宅後俺の釣果アジ3匹を計量した上さん。「負けた~。」と自分のがどう組み合わせても300gだったので、認めざるを得ない。にしても、本気で勝つ気でいたとは…。「ふっふっふ。クロベエの散歩計1か月。今日も良い勝負だったけど、おしかったねぇ~。」と応じたころには、布団に潜り込んでいる。…あぁ、やはり俺が捌くのか、このアジ20匹。

想定外の連日釣行。「昨日とは違う船宿が良い」というので三喜丸へ。昨日の失敗を活かし、トモを確保すべくいつもより早く到着。が、左右とも埋まっており、左舷トモ3番4番。「あのままここに住んでいたらいつでも席取れたのに。」と上さん。20年前まだ造成中の小柴港の目の前にある住宅に住んでいた頃を懐かしむ。にしても、この辺りはきれいになったものだ。さすがにGW、親子連れやカップルが多い。

7時出船。昨日と同じあたりのポイント。渋さも同様だが、潮が少しゆるんだ分だけ釣りやすい。ポツリポツリと釣れたが、爆発的な時合いはないまま、10分ほど延長して11時10分沖上り。やはりトモが好調で25匹(船中3-33)。上さんは相変わらず、終始手持ちのまま、前のめりで竿先を睨みつけていた。座って休むこともない。なんとかツ抜けさせたかったが…ならず、これも釣り。やはり釣るより釣らせることのほうがはるかに難しい。船長の苦労を思う。それにしても上さんのこの集中力。後半喰いがばったり止まってから、オキアミやライブバイトで何か喰ってこないかと、置き竿のままのんびりした俺とは大違い。釣りを初めてちょうど3年。ちょうど良い初心回帰になった。

←←← 上さん
マアジ 9本 15cm~21cm
イシモチ 1本 24cm

八景島や海の公園の駐車場待ち大渋滞を尻目に、1時間もかからずスイスイ帰宅。横横道路も保土ヶ谷バイパスも逆方向は大渋滞。これを見た上さん、車中で「釣りは朝早くて帰りも早いからいいね。」「だろー。」と相槌打ちつつも、まさかまたすぐ行くと言い出さないかと気を揉む。家に引きこもりっきり状態を解消したのは良かったのだが…

昨日よりも午後寝から早く目覚めた上さん、「まだアジ捌いてんの。今日は友達が泊まりに来るから、こないだのタイの頭も落としといて、煮付けにするから。」ったく、態度がデカい。「あー、負けた負けた。もうやめとこ。次また気が向いたら行くから。残りの連休、一人で行くんやったら、イカにしぃ、なくなったから。柔らかいやつ。」と、まくしたてる。「スルメじゃなくて、ヤリイカかマルイカね、へぃへぃ。」と応えつつ、内心「やった!解放された!」とホッ。

シマノ BIマルイカ165
アルファタックル 船100PH PE1号
貸し天秤、貸しビシ
クッションゴム30cm
1.5号・1.7号 2.1m 3本針
← 船100PHは、ABU SX1601Cが壊れたので、昨夜急遽購入したもの。特売3,980円をポイントと割引券で3,080円で入手。(思い切ってバイオクラフトを買おうと意気込んだのだが、25,000円もするので、テンヤマダイタックル用にセーブ)100PHは、この安さの割に、軽量でしっかりした印象。大きなハンドルでゴリゴリ巻けるのも良い。

上さん
シマノ ライトゲーム155I+B18
ABU 5500C PE2.5号
貸し天秤・貸しビシ
クッションゴム30cm
1.5号 1.8m・2m 2本針

2010年5月1日土曜日

釣りバトル第2戦

2010年5月1日(土) 中潮

忠彦丸 17号船 午前LTアジ
八景赤灯沖 水深30m
晴れ 南東風1m 波0.5m

マアジ 3匹 16~20cm
イシモチ 2匹 25cm

上さん
マアジ 2匹 15cm~22cm
シロギス 1匹 22cm

前回シロギスバトルの引き分けに納得しない上さん、第2戦にアジ勝負をご所望。4月29日釣行予定だったが風予報が悪く順延。今日は快晴・凪で気持ちいい。6時に忠彦丸に到着、半日LTアジ。予報では西後南の風、午前中下げ潮なので、左舷ミヨシ2席(後突き出しにまで乗船あり4番5番に)を確保。これが大失敗。沖に出てもスパンカーをあげる必要がないほどの無風状態。かっとび潮に逆らう北向き操船。トモ側船下へと道糸がくぐる不利な釣座を選んでしまった。おまけに左舷だけで14名が並ぶ満船。

エサ付け、投入、着底、底ダチ、棚取り、コマセワークをひとしきりやって見せる。「潮が速いからマメに底ダチを取り直して」とタックルを手渡す。棚取りができることを確認してから俺も投入。案の定、お隣さんとオマツリ連発。二度三度と解きながら、今日は釣りにならないな~、まぁ、気持ちいいからのんびりするか、などと考える。と黙々と巻き上げていた上さんがマアジを抜き上げ、「最初に釣ったほうが勝ちそうな気がする」とニンマリ。ぬぬ、この状況ではあながちない話ではないかも、と気合いで釣り上げる。オケを覗き込んだ上さん、ふくれっ面。今日はアジ3尾の総重量で白黒つけるルール。型は俺のほうが良いからだ。それにしても、これだけ流されている中でタナをとれたとは、上さんのほうがセンスはいいのかも、釣運も良さそうだし。などと見守っていると、二匹目を抜きあげた上さん「勝った」と言わんばかりの笑み。船中で渋く、船長もあっちこっちに反応を探るが、早潮、澄み潮、低水温で、やはり渋い。と、またもや、黙々と巻き上げた上さん。が、これは20cmオーバーのシロギス。「これが釣れてたら前回勝ってたのに。これも3匹に入れて。」とうるさい。「今日の勝負はアジ。外道は外道。」と一蹴。

まぁ、慌てることはない、とマメにコマセを入れ替えていると、何やらリールがガタつく。見ると外枠とローラーを固定するネジが二本とも折れていて、修復不可能!「あちゃー壊れた!」に、上さん「やった!」とニンマリ。ったく、なんて奴だ、などと考えている暇はない。これはマズイ。予備があったはずとタックルボックスを探るが、電動しかない。ままよ、とライトタックルに装着、なんともアンバランスだが、仕方ない。時間もないが、負けるわけにはいかない。懸命にタナを探り当て、なんとか追加し、同数。むくれる上さんを横目に、竿先がひと際叩かれる。「ふっふっふ。これはでかいぞ~。…そりゃー!」と抜きあげたのはイシモチ。「ひっひっひ、邪道や。」と喜ぶ上さん。「邪道じゃない。外道!」

終盤。久しぶりの重い引きに、「また、イシモチや」と抜きあげると、下針に小アジがついている。「うわっはっは。逆転や~。」無視して黙々と巻き上げていた上さん「やった。」見ると小型ながらアジがついている。「慌てず竿とビシ置いて。」と話しているうちに、「あ~、落ちたやん」と痛恨のバラシ。「余計なこと言うからや!」とあたる。で、沖上り。帰港中も下船後も帰宅中も「あのバラシがなかったら…」とうるさい。「釣りにタラレバは禁物。負けを認めなさい。」

かろうじて勝利、しっかし渋かった(船中0-10)し、ヤバかった…、とこのブログを書いていると、午後寝からむっくり起きだした上さん、爆睡してすっきりした表情で「明日、リベンジする!絶対勝てる!」。「い、いいよ。いつでも受けて立ったる。良い勝負になるように調整してやってるんだ。」と、応じつつ、釣りにハマったなとほくそ笑む。同時に嫌な予感もする、負けるかもしれん…

シマノ BIマルイカ165
ABU SX1601左巻き 壊れた! PE1号 → 電動丸1000SP PE3号
1.75号~1.5号、2~3本針

上さん
シマノ BJSライトゲーム155I+18B
ABU 5500C PE2.5号
1.5号 2本針