2013年8月25日日曜日

魚が有り

2013年8月24日(土)釣行 中潮
喜平治丸 8号船 右舷トモ5番(右10、左10)
5:30出港 13:00納竿 14:00帰港
相模湾 タナ20-55m 波1.5-0.5m
曇り時々晴れ 北東後南西の風1-3m

メジ・カツオ 0
サバ 1 リリース

魚が有りと書いて、マグロと読む。なぜか。「有」には広く囲むという意味があり、「鮪」は大きく回遊する魚ということらしい。存在そのものが貫禄有り、のほうが似合っている気がするが…。前回釣行ではカツオしか釣れなかった。刺身・たたき・漬け丼・漬け茶漬けで平らげたそいつはすこぶ旨かったのだが、「カツオはカツオ。もう要らん」と上さんはつれない。ならば、とキメジかキハダマグロに狙いを絞って喜平治丸へ。

相模湾南部を東から西へ横断するようにカツオの群れを追いかけるが序盤は船中パッとしない。カツオのタナは20-30m。俺はタナ下限のさらに10m下で太ハリスでマグロに狙いを絞るが魚信はない。北上・東進を繰り返す。船団に合流した中盤、カツオが釣れ盛って船中活気づく。俺はここがこらえどころとカツオダナを避けて、ひたすらマグロからの魚信を待つ。…アタリは無い。カツオの時合いが一段落したころ、仲乗りさんが釣果を聞いて回る。「ゼロ、アタリもない」の答えに、「あと二人なんだがなー、カツオが釣れてないのは…」と言う。「朝からマグロ狙ってタナ下げているんだけどねー」と言うと、「ダメだよー。全員カツオ釣ってからマグロ行くんだから!カツオ釣って!!」と操舵室から船長。「えー、それ早く言ってよ~」と、細ハリスに交換。タナもカツオ層にあわせるが、いかんせん時すでに遅し。ようやくヒットしたが海面を割ったのはやけにデカいサバでがっくり。カツオが釣れない船中唯一人の大ブレーキを演じてしまった。

残り1時間になって、船長も釣果1-Nを断念、マグロ狙いの50-55mタナ指示。ここでマグロを当てれば帳消しだだと気合を入れ直す。「喰った!」 …と声を上げたのは左隣の釣り人。皆で応援するが、左舷とオマツリして高切れ。結局マグロは釣れず、カツオは船中0-6。下船時「今日は大ブレーキになって悪かったね~」とわびる。「いや、俺も朝に言っときゃよかった」との船長にやや救われる。

魚偏に無しと書く漢字は存在しない(はず)。だが、俺はこの創作漢字を、ボウズまたはオデコと呼んでいる…。

BJS青物M200改 + オシアジガー5000P PE8号
天秤50cm プラビシ青物用L80号 24号3m1本針、16号1.5m1本針

2013年8月18日日曜日

改造ロッドも新調リールも好調

2013年8月17日(土)釣行 若潮
同じ重さのカツオ2匹
本命の一翼ではある…
福栄丸 右舷トモ2番(左8、右9)
6:00出港 14:00納竿 14:45帰港
相模湾南東部 タナ20-40m 波0.5m
晴れ 南南西の風3-6m

カツオ 2匹 2.5kg

先週は出張で日曜に帰国したため釣行できず。世間は盆休みで電車は空いているが、仕事は多忙。2週間ぶりの休日。選んだ釣り物はメジ・カツオ。1日の解禁以降、オキアミコマセ釣りでも早々と良型カツオや20キロ超のキハダが釣れているらしい。茅ヶ崎・平塚・早川各港の船は大混雑。前日17時に「明日の予約は5人」という葉山柴崎港福栄丸。少しは釣り座に余裕があるかと期待して予約。宿に着いてみると10人だったが、続々集まり結局19人。…うまく乗せられたか。福栄丸にはこのブログを書き始める前、釣りを始めた頃にチョイキスやマダイでお世話になって以来数年ぶり。船長も大女将も元気そうでなによりだ。

10時まで船中音沙汰なし。動きにうまく当てられないのか、カツオが口を使わないのか。集散を繰り返す船団を見回しても、時折ファイト・取り込みシーンを見かける程度。囲い込んだ群れをバタバタとヒットする理想的な状況からは程遠い。重苦しい船中雰囲気を一変したのは10時半。船中あちこちで同時ヒット。俺の竿先にも魚信。前回釣行で折れたがトップガイドを接着したものだ。ワラサ用の長くしなやかな青物竿だったが、短く堅いカツオ・マグロ竿として使えるはず。アワセにがっしり針掛り。リールは新調したオシアジガー5000。オマツリバラシは御免とゴリ巻き。難なく丸々太ったカツオを取り込み、タックルが使えることを実証。

「要らん」と一言の上さんに、カツオは1匹で充分。以降、マグロ狙いに徹する。太い仕掛けに変更して深目のタナを探る。混む船内に配慮し、誘導天秤は使わず。それらしきアタリが船中10回ほどあったが、取り込まれたのは10キロ未満のキメジが3匹。ハリス切れもあるが、サメに横取りされるケースが多い。9キロもある頭だけのマグロが揚がる一幕も(頭だけだとキハダかクロかわからぬ)。30分以上もかけて船上をほぼ一周したが海面を割ったのはサメだったという一幕も。太仕掛けにもかかわらず喰いついてきたカツオを追釣しただけで、俺には結局マグロの魚信はなかった。昨シーズンに比べ、今シーズンはキハダが多く、キメジは数少ないが良型だ。総じてマグロの成長が早まったように感じる。刺身とたたきで食したカツオは実に美味かった。次の狙いはマグロ専科か…。

BJSバンディット青物改 + オシアジガー5000P PE8号
天秤50cm プラビシ青物用L80号 16号3m1本針→26号3m1本針

2013年8月4日日曜日

滑って滑って滑らず

2013年8月3日(土)釣行 中潮
サワラとワラサ
文字並び違いの2尾
 
喜平治丸 3号船 左舷ミヨシ3番(左5、右5)
5:30出港 12:30納竿 13:00帰港
剱崎沖 水深40-50m
晴れ 南南東の風0-3m

ワラサ 1匹 63cm

滑る。月例仕立てへのエントリー遅れで、喜平治丸に単独釣行。天候や仕事や会食の予定がコロコロ変わるので土曜釣行を判断するのがぎりぎりになる。

滑る。乗船時、岸壁から低い船べりに足を掛けた瞬間、滑って船内に派手に転がり落ちた。右ひじ、左ひざと背中に軽い擦り傷の他、右背筋打ち身でやや痛む。いずれも大したことがないので、心配して駆け寄った船長や若女将に、「体は折れてないけど、竿がボキボキ」と笑いながら応ずる。実際、体よりも、お気に入りの青物竿破損のほうが痛い。宿の竿を借りて、ワラサ釣り。

滑らず。3号船は若船長の操船。上からのタナ指示、タナ5m下からのコマセ撒きを船中で統一、ワラサを散らさず寄せる。開始早々にパタパタとヒット。俺にも今季始めてのアタリが訪れ、引き味を楽しむ。右舷とオマツリして冷や冷やしたが取り込みに成功。イナワラが多かった昨季よりも型が良く、立派なワラサだ。仕立てに滑り、乗船にも滑ったが、魚には滑らずホッとする。

滑らず。8時には時合いも終わり、以降まったりとした時間が流れる。左舷では両隣が型見ず。時合い終了とみて舳先で長らく休憩していた左隣りの釣り人は、復帰するとマダイを釣り上げる。「これは要らない」と俺にくれる。ワラサしか持ち帰らないというその人が次いて釣ったのはサワラ。これも要らないとタモ入れした俺にくれる。遠慮なくもらう。並び違いが紛らわしいが、本命ワラサよりも外道サワラのほうが希少だ。右隣の人は黙々と打ち返すがアタリに恵まれていない。くれた人に断り、先にもらったマダイを贈呈すると満面の笑顔。左右の釣り人にも滑らず楽しい釣行に。


滑らず。「終盤、潮替わりにもう一山期待」と船長が言うとおり、沖上がり前にまたパタパタ口を使いだした。終始左舷から右舷に流れる潮で、左舷では厳しかったが両隣りの釣り人にも本命がヒットして、船中ボウズなし(トップは右舷で3匹か)。船の釣果も滑らず。

夜は、毎年恒例になった横須賀花火大会の海上見物。家族を連れて弁天屋へ。乗船時に思わず「滑るから気をつけろ!」と声が大きくなり、事情を知る上さんの失笑を買う。花火を眺めながら、ワラサ・メジ・カツオの青物爆釣夏祭りに思いを馳せる。

貸し竿 + FM3000MK PE5号
天秤70cm、青物プラビシ、クッション1m
8号6m1本針、6号8m1本針、5号6m2本針