2013年12月31日火曜日

反撃の富浦沖

デカいスズキやアジではなく、
主役は小さくともマダイ
2013年12月31日(火)釣行 大潮
庄幸丸 3号船 右舷ミヨシ2番(右5、左5)
6:00出港 12:30納竿 13:00帰港
富浦沖 水深75-80m 波2m
晴れ 西の風10-6m

マダイ 1匹 25cm
カイワリ 2匹 20-23cm
マアジ 3匹 30-35cm
スズキ 1匹 58cm
ホウボウ 1匹 25cm
ソウダ リリース

「どないすんの?!」と上さん。「いや~渋かった、オニカサゴは釣れたけど…」とジャック。「もっかい行っといで、マダイ釣って来るまで帰ってこんでええから」冷え冷えとした声色。29日沈黙の久里浜沖から帰宅後の会話だ。翌30日の連釣は体がきつい。一日置いて31日に再度マダイ狙い。神奈川県下の船宿は軒並み休み。千葉県下では大晦日にも営業。外房のひとつテンヤも考えたが遠くて気乗りしない。内房勝山港の庄幸丸へ今年最終日に初釣行。風予報が悪く、好調なヤリイカはお客なし。正月用に皆欲しくなるのか、マダイ船には10人が乗り込む。波高くしぶきかぶりながポイントへ。

右隣氏が良型アジを釣る。底からのタナ取り、指定ハリスは6~8m。用意したハリスは全て10m。海面からのタナ取りでビシを浮かせてマダイに喰わせる仕様なので、底からのタナ取りには不向きだ。コマセに同調させやすいように8mにカット。35cm級のアジや小型カイワリがポツポツ釣れる。狙いはマダイだが、アタリが頻繁にあるのはやはり楽しい。コンコン引くからまたカイワリかと巻き上げると、海面に顔を出したのはマダイ。小型ながら任務達成に肩の力が抜ける。中盤、この日一番竿を曲げて、良型マダイを期待したが、海面を割ったのは人生初スズキ。終盤は喰い渋ったが、五目釣りを達成して納得の2013年竿納め。

BJSミヨシ255+B フォースマスター2000 PE3号
天秤70cm プラビシL80号 クッション1.5m
6号4m+3-4号4mテーパー1-2本針

2013年12月29日日曜日

沈黙の久里浜沖

2013年12月29日(日)釣行 中潮
ムツ六釣舟店 21号船 右舷胴間(右7、左7)
7:00出港 14:30納竿 14:40帰港
久里浜沖 水深60m前後 波0.5m
晴れ 北西後北東の風 3-5m

マダイ 0
オニカサゴ 1匹 25cm贈呈

正月用のマダイのご下命。剱崎や相模湾は日並が激しい。八景の船も向かう久里浜が比較的安定しているようなのでムツ六に。そう言えば今年久里浜には来ていなかった気がする。

ラインが船下にくぐる不利な釣り座。潮の流れは緩慢なのだが、なぜかオマツリが多発する。おまけに、左氏は海面からのタナ取りを無視して海底までビシを落とし、ガチャガチャとコマセを撒く。さらに、右氏はワラサ狙いなのか、指示棚のはるか下、海底付近を探ってはサメばかり釣る。これではマダイは船下に寄って来ない。早々に苦戦を予想。クッションを連結し、がん玉を装着、ハリスを延ばして、少しでもマダイに届かそうとする。せっせと打ち返すも魚信なく、虚しい時間が過ぎる。ポツンと喰ってきたのはオニカサゴ。ハリスを延ばし過ぎたかと苦笑い。旨い魚だが、持ち帰っても家のオニがうるさい。ガチャガチャの左氏に贈呈。こういう日でも久里浜の船は頑としてポイントを移動しないので飽きてくる。打つ手なしで納竿。船中2枚(「本船」船中6枚)の劇渋尾を選んでしまった。これで釣り納めの予定なのだが…撃沈。

BJSミヨシ255+B フォースマスター2000 PE3号
プラビシFL80号:いつのまにかFL推奨に変わっていた。コマセが一人3kgまでなので、ちょうどいいこともあるが、潮の影響を抑えられる効果があるという。
天秤70cm、クッション1.5m+1m、6号6m+3-4号4mテーパ2本針

2013年12月23日月曜日

大根釣り

剱崎沖から城ケ島越しに朝焼けの
富士。これだけで来て良かったと
思う。釣れればさらに良し。
2013年12月22日(日)釣行 中潮
喜平治丸 8号船 右舷ミヨシ3番(右6、左4)
7:00出港 14:25納竿 15:05帰港
城ケ島南沖-沖の瀬 水深160-180m
晴れ 北東の風7-4m 波1.5-1m

ヤリイカ 29匹 胴長20-30cm
マルイカ混じり

「何これ?」とお上。「三浦大根」と俺。「大根釣ってきたん?」「…、船宿のお土産」前回ヤリイカ4匹で帰宅後の会話だ。今回は「もうイカは止めとき、魚にしぃ」とのご下命だが、気の収まらない俺は「そうもイカん」。折しも喜平治丸が土曜から開始したようなので剱崎へ。晴れだが北風が結構あり空気が澄んで朝焼けの富士が美しい。

城ケ島南沖で開始。顔を見た後、すぐにサバの猛攻。ブランコ仕掛け2組を壊されたり、オマツリに巻き込まれたりで数が伸びない。直結に。3点掛けもあるが、巻上げ中のバラシも多い。大流しでポツポツ乗るがなかなか取り込めない展開。ツ抜けまであと一歩という10時、凪いできたからか沖の瀬へ移動。サバも消えたようなので3組目のブランコに戻す。ここでは群れが小さく移動も速いようで、一流し一投の展開。船長の腕の見せ所だ。停船・投入指示に即投入・着底即乗りで応じる。空振りが少なく、イカの動きにあてる探索・操船技術に感心。ほとんど単発、時折2-3点掛け、でやや延長した納竿まで楽しむ。船中15-35に対して納得の29匹。ここでもお土産に三浦大根。

帰宅と同時に上さんを拾って、同僚Ⅰさん宅で忘年会。真っ先に出した大根をみて「大根釣ってきたんですか?」とまた言われる。今日はイカもたんまりある。まな板に並べたイカの色変りを楽しみ、上さんが刺身やイカ・イクラ小鉢にして提供。振舞われたスペアリブやラザニアが美味い。家の近い後輩Yさんが魚好きと知り、裾分け先に追加。釣行後の宴会は楽しく酒も進む。釣果写真を撮り忘れた。体がきつかったこと以外、帰宅後から就寝までの記憶がない。それでも残ったヤリイカをラップして冷蔵庫にしまっていたらしい。

BJSヤリイカ乗り調子165+B フォースマスター2000 PE3号
ヨリトリリング、錘120号、11cmブランコ7-8本針、11cm直結8本針

2013年12月15日日曜日

カゼとネツとイカ

釣果より立派な船宿土産の三浦大根
2013年12月15日(日)釣行 中潮
はら丸 8号船 左舷ミヨシ2番(左4、右4)
7:00出港 14:00納竿 14:40帰港
長井沖~城ケ島西沖 150-190m
晴れ 西の風9-3m 波2-1m

スルメイカ 3匹 胴長30cm
ヤリイカ 1匹 胴長28cm

水曜夕刻から発熱。木曜は解熱剤で抑えつつ仕事したものの、夜に39℃を超えたまま金曜の朝まで下がらず。足腰背筋が痛む。こりゃいかんと休んで医者に。咳も鼻水も下痢もなく、発熱のみ。念のためインフルエンザの検査もしてもらったが陰性。喉の腫れもなく、呼吸音も正常なので、医者も炎症点がわからぬらしい。とりあえず抗生剤と頓服を処方してもらい一日安静。土曜の朝には平熱に戻り、すっかり回復。ただの風邪だったのか。一日休むと仕事がたまる。土曜のうちに片付け、日曜釣行。ヒラメ、ヤリイカ、アマダイ、イシダイ、イナダと数々あったストックを全てバアバに送ったらしく、冷凍庫が空っぽに。「何でもいいよ」のお上の声に、ヤリイカを選択。

朝には凪ぎる予報が外れ、かなり西風が残っている。長井港を出ると一面ウサギが飛びまわっている中、ゆっくりと沖合へ。周囲に船なく、遠くに2艘ほど見えるだけ。今週は冬型の気圧配置になり、軒並み出船停止が続いた。イカも腹を減らしているだろうし、船も少ないからドカドカ乗って来るだろうと思いきや、さっぱり。群れに当たった時に一荷でスルメ2杯。粘るが甲斐なく、ようやく風が収まった11時に城ケ島西沖に。期待むなしくここでも単発でヤリとスルメを1杯づつ追釣しただけ終わり。風強く波高く揺られながらクルージングの長い、熱のこもらぬ一日。船中8人で2-9匹の上から4番目。船ごと厳しい一日に、帰港中の一句「風(邪)引くも、熱を下げたら、イカん釣り」

BJSヤリイカ乗り調子165+B → スルメイカ直結115+B
フォースマスター2000 PE3号
14/11cm混合ブランコ8本針 → 18cmブランコ8本針

2013年12月8日日曜日

イ組三兄弟

窮屈なクーラーから引き出された
イシダイ、イナダ、イサキのイ組三兄弟
2013年12月7日(日)釣行 中潮
育丸 大船長船 右舷トモ1番(左3、右3)
7:00出港 13:45納竿 14:00帰港
剣埼沖 水深30-45m 波1m
晴れ 北北東の風7-1m

イシダイ 5匹 17-30cm
イナダ 7匹 40-50cm
イサキ 3匹 20cm

月例仕立てに久しぶりの参加。好調イシダイを狙う。棚20m前後幅5mの指示棚を下から上へと誘う。ゆっくりというかノロノロと動かして、エサ取りを避けつつイシダイだけに追わせるイメージだ。一投目からアタリはあるがエサ取りなのか、イシダイなのか判別は難しい。潮がトモからミヨシに流れており、ミヨシ寄りではポツポツ釣れるが、トモでは左右とも厳しい。それでもコマセをあまり撒かない誘いで、なんとか3匹の中小型を釣り上げたところでポイント移動。

育丸Webから。嬉しい工夫の追釣
沖合のやや深くなったポイントでは、ミヨシに向かう潮がさらに強い。15号、25号と増し錘を足して都合120号相当にして、吹き上がりとオマツリを避ける。イサキが釣れる。続いてコマセに寄ってきたイナダが釣れ盛る。一体どれほどのイナダガ湧いているのか、船の前方にナブラが見える。避けるべくコマセを撒かずに置き竿にしていても喰いついてくる。ならばと、イナダの回遊層の下、指示棚の下半分で早めに短くシャクってコマセを撒きながらイシダイに追わせてみる。良型2匹が喰いついてきて、してやったり。

沖上がり前1.5時間ほどアオリイカも狙ってみたが船中アタリなし。この日ア組には縁が無いらしい。多すぎるイ組3兄弟に満足な釣行。

ソリッドマスター30-180 + フォースマスター2000 PE3号
天秤40cm、プラビシL80号+15号+25号増し錘、3‐4号3.5mグレ8号2本針

2013年12月2日月曜日

動と静

大中小のアマダイ。美味いらしいので、
ムシガレイも船上で干してきた
2013年12月1日(日)釣行 大潮
つね丸 3号船 左舷胴間(左3、右3)
7:00出港 14:00納竿 14:20帰港
佐島沖 水深60-110m 波0.5m
晴れ 北北東の風 2-3m

アマダイ 12匹 17-35cm
レンコダイ 1匹 20cm
ムシガレイ 1匹 30cm
ホウボウ 2匹 27cm
オニカサゴ、トラギス他 リリース

この数年相模湾では夏~秋に各船がカツオ・キハダを追い回す。鳥山を捜したり、ソナーを駆使したりして群れを見つけると進行方向に先回りして釣る。一艘が群れを見つけると他船が疾走して駆けつけたちまち大船団が形成され、群れを囲みながら先へ先へとポジションを取る。数メータの接近戦で急発進・急停止・急旋回し、否が応でも血が騒ぎ、船上怒号が飛び交うダイナミックな釣りになる。

冬の到来とともにカツオもキハダも姿を消し、釣り物はカワハギやマダイやヤリイカとともにアマダイに代わる。いずれも穏やかな釣りだ。ポイントに静止して、疾走も急発進・急停止・急旋回もない。広い相模湾のあちこちにポツリポツリと数艘が点在するだけで、大船団が形成されることもない。大声を出す人はおらず、時折海鳥がリリースされた小魚を奪い合ってけたたましく騒ぐ程度だ。夏と冬にくりひろげられる、動と静、喧騒と静寂。そのコントラストもまた楽しい。

佐島のつね丸3号船も夏にはカツオ・キハダを追い回していた。この日はアマダイで出船。半額になるバースディウィークサービスが嬉しくて昨年に続く利用だ。快晴・べた凪で視界良好。壮大な富士を眺めながら、各ポイントを静かに大流しする。実にのんびりした釣りだ。釣り人6人と少ないので、「予備があるなら二本出しても良いよ」と船長。コマセを使うわけでもなく、派手にシャクるわけでもなく、じっくり待ちながら時折静かに誘う。二本竿でも忙しくなく、実に静かな釣りだ。混じって多彩な魚が釣れ上がる。魚信がなくなれば、アマダイやムシガレイを船上干しにする。小型が多かったが、12匹のアマダイは酒蒸しが美味そうだ。

時化気味が続いた後なので、船中2-12、6人47匹の好釣果に帰港後船長の表情も明るい。「カツオを追い回した後のアマダイって、船長は退屈なんじゃない?」と聞いてみた。「いや~、ちょっと寂しいなって感はありますね、今日みたいに釣れてても静かで」と正直だ。海の男は、やはり腕つまり操船技術も試される、動のほうが楽しいらしい。

ソリッドマスター30-180 + 1000SP PE2号 天秤40cm 錘60号 クッション30cm 
ライトマスターII-180 + FM2000 PE3号 天秤40cm 錘80号 クッションなし
3-4号2-2.2m2本針