2017年12月31日日曜日

年末詣

でかい総持寺仏殿
36時間後には近づくにも一苦労
我が家には御札が二つある。一つは氏神である地元の住吉神社の札。もう一つは厄除けに寒川神社の八方除の札。いずれも今年正月に参拝したときのものだ。上さんを弔う時に曹洞宗を選んで以降、鶴見にある総持寺の札があったのだが、今春は引越し準備で行けなかった。

さすが禅宗 百間廊下も
磨きこまれている
小さな住吉神社への初詣は混雑しないので気持ちよく参拝できる。だが、相模一ノ宮の寒川神社や大本山総持寺への初詣は、大混雑で本殿への接近にも、駐車場所探しにも苦労する。そもそもあれだけの人間の勝手な願い事全てを神や仏が聞けるとも思えぬ。ふと、年内に前倒しで済ませば、人も神仏も苦労しないのにと思い立つ。調べると年末詣と言って、ないわけではないらしい。明治以前には元々、一家の主が大晦日から元日にかけて氏神に籠もる習慣で、旧年の感謝を述べる年末詣と新年の誓いを述べる初詣の二つセットで年篭りといっていたらしい。現在の初詣は後者だけしかも願い事だけを残したものだ。ならば、年末詣のほうがジャックも神仏も清々する、と30日に総持寺と寒川神社へ。

大社にはのぼりが似合う
総持寺には朝8時半に着いたので一部の門も仏殿も閉じられている。ランニングする人や参拝する人を時折見かける程度だ。誰もいない仏殿に参拝。大きな焼香坪には3束だけあり、ジャックはこの日4人目の参拝客ということらしい。受付の扉をあけると僧も事務員も準備中だったが、朱印と御札をもらうことができた。いずれも待ち時間ゼロ。年末詣は効率的だ。

元日には人で埋まる寒川神社境内
寒川神社では10時半という時間帯もあってか参拝客がチラホラいる。駐車場も並ぶほどではないが混雑しており交通整備員もいる。受付で厄払いの順番待ちが並んでも建物内だ。元日には屋外で数時間待ちになるだろう。拡張された仮設賽銭箱に難なく近づき参拝。お札は八方除よりも高級な天照を選択。朱印も待ち時間ゼロ。総持寺でも寒川神社でも、露天商が準備に忙しい。

綺麗になった
小田原城天守
寒川まで来たのだからと小田原城まで足を伸ばす。前回立ち寄ったときに改修で入れなかった天守。外壁も白く綺麗になったし、展示も動画を使ったり解説も短く見易くしたりで見応えがあった。小峰曲輪の跡地に立てられた二宮神社にも立ち寄る。二宮尊徳を祭るが、この地は元々内堀の外側で戦時に備えた人馬を整備するところだ。小田原市は堀や曲輪の発掘調査も進めたのだから、ゆかりの少ない神社にするくらいなら、できるだけ当時の再現してもらいたい。

帰省客で渋滞する東名高速下りを避けて西方へ。帰りは久しぶりに西湘バイパスから横浜新道へ。速度を抑えつつも楽しいドライブになった。初詣ではこうはいかない。年末詣はお勧めだ。

2017年12月24日日曜日

飴色の朝焼けとヤリイカ

飴色がきらきらヤリイカ
2017年12月23日(土)釣行 中潮
喜平治丸 3号線 右舷ミヨシ2番(右5、左6)
7:00出港 13:40納竿 14:10帰港
洲崎沖 水深210-235m
晴れ 北東の風1-3m 波1-0.5m

ヤリイカ 7匹 胴長20-30cm
スルメイカ 3匹 胴長25-35cm

やっぱり夜明けが好きだ
久しぶりにイカ釣りがしたくなった。今はスルメに代わってヤリが始まる時期だ。ブログを遡ると、スルメは5月以来、ヤリにいたっては16年1月以来。最近の釣果は芳しくない。長井港も剣崎港もトップで20杯、スソは1-2杯という日が多い。目標はトップの半分、ツ抜けだ。綺麗な朝日を眺めながら洲崎沖へ。風がないこの日を選んだが、思いのほかうねりがあって移動中のミヨシよりはかなり揺れる。富士も大島も伊豆・房総・三浦半島も、この日は霞がかりながらみえる。

初投はスルメイカ、続いてヤリイカ。季節どおり。仕掛けや誘いでイカの種類が分かれる。お隣ミヨシ氏は14cm直結をガンガンしゃくってスルメ狙い。ジャックはヤリ狙いでスルメは肝を2ハイも確保できれば良い。11cm直結で柔らかく誘ってヤリを掛ける。200mの海底から巻き上げ中にバレる。取り込むとスミだけついていたり、足だけ切れていたり。いわゆる空揚げと足切れが頻発する。巻き上げ速度を調整しやすいブランコ仕掛けに変えるが奏功せず。試行錯誤もむなしく、10時半まで釣果を伸ばせず。船中でもあまり伸びていない。イカの群れが小さいのだろう。船長も1流し1投入で群れにあて直す操船を駆使している。

潮が結構流れているようで、着底後すぐに巻き取る糸フケが多い。バラシ対策として巻き上げ速度にばかり気をとられていたが、糸フケのタイムラグのため掛かりどころが悪いのかもしれない。寸前で糸送りを停めて糸フケなしで着底させる。すぐにゆっくり大きくシャくるとずっしりした手応え。型の良いヤリイカの足の根元にがっちり掛かっている。ダブルも交えながら釣果を伸ばして目標どおり。

終盤、竿が大きくしなる。巻上げ力を増加、少なくとも3匹、恐らく4-5匹は乗っているだろう。慎重に中程まで巻き上げた時、ブツッと音が手に響く。1番上の針で切れて、下6針と錘全てが海底へ。サメやタイなどに横取りされるときはガタガタするが、いきなり切れたので仕掛けの劣化だろう。天を仰いで苦笑い。2年前の使い込んだ仕掛けなのでしょうがない。それがこの日のハイライトで終了。

2艘の計で船中0-20なので、結局この日も簡単ではなかった。そんな中目標どおり10匹は上出来だ。久しぶりにあれこれ試行して楽しい釣行で、本来の釣りブログらしい記事になった。釣果は次男Kらに全て贈呈。持ち帰ってもすぐに寝てしまう、と予想通りの熟睡。

ダイワ極鋭ヤリイカAGS167 + シマノフォースマスター2000 PE3号
ヨリトリリング 中錘なし 11cm直結8本針、11cmブランコ8本針 錘120号

2017年12月17日日曜日

ゆっくり走ろう静岡

寸又峡の吊り橋 風で揺れる
すっかり寒くなってきた。マークしていた寸又峡に行ってみた。目的はドライブ、観光地は休憩手段。新東名を快適に130kmクルーズ。富士がくっきり。国道362号と県道77号のワィンディングは、狭い区間が多い上に意外と交通量があって期待はずれ。夢の吊り橋。紅葉は終わっていたが、ダム湖が青い。景観は抜群だ。ぐるりと散策。すぐと思いきや1時間以上もかかる。健康にはよいが、アップダウンも激しくふくらはぎが痛む。時折想定外の休憩スポットになる。

二つの橋を巡る
マップでダム湖の中に大井川鉄道の駅があるのを発見、寄ってみる。クルマで近づきたいのだが、道がない。結局最寄の駐車場から、撮影ポイントまで歩いて山を登る。駅まで歩いて谷を下る。ひざが笑う。帰路は473号で東名吉田へ。信号が少なくて道幅も片側1車線整備されている。ダンプやトラックに前をさえぎられるが、避けてくれたり追い越したりで快走。

奥大井湖上駅 絶景
東名の上りも130kmクルーズ。ポルシェの後ろにつくと速度を上げるので150kmで追走。しばらくタンデムを楽しみ、並んで何台も追い抜い抜く。クラウンが覆面でないか覗き込んで確認。ポルシェが左車線へ避けたので、加速して追い抜く。すぐ後ろについたが180kmオーバーで置き去る。この加速力と高速安定性は快感だ。

大井川鉄道
撮り鉄の気持ちは不明
しばらくバックミラーを見ながら遠くのポルシェを待っていたが、左車線に入ってしまった。やめてしまった様子。ポルシェを追い抜いたマークXが追いかけてくるようだが、その車では高速タンデムにならないので、左車線に入って減速し、抜かせることに。横に並んだときに赤色灯!へっ、覆面?ずいぶん前に抜いぞ、ポルシェの後ろで。なんで今頃?ヤバイ、180kmを測定されてたら一発免停だ!清水ICで覆面から降りてきた警官にすぐに聞く。「免停か?」「そこまでいってません」と警官。「そうか、それなら早く切符切れ(笑)」と、安堵しながら覆面に乗り込む。

測定値は128Km。28km超過で18000円、点数3。これで済んだのだから安いものだ。若い警官二人に質問を浴びせて談笑。
・「2台で追い抜いた後、俺の後ろからポルシェの後ろに入ったろ。かなり出てたのになぜ奴を捕まえなかったんだ?」 ⇒ 「前にあなたがいたので・・・一応リードするほうでないと」
・「なんでもっと早く赤色灯出して停めなかったんだ?追い抜いてからだいぶ経っていたぞ、ポルシェ来ないし、このマークXではつまらんから先に行かせようとしたのに(笑)」 ⇒ 「測定のため追いつこうとべた踏みしたが時間がかかり・・・。」
などなど。結局あまりの速度差に追走測定タイミングがとれなかったらしい。減速せずにいたら測定できなかったろうが、オービスにやられていたろう。「ここまでは100km制限だが、この先80km制限なので、気をつけてお帰りください」と妙な注意で切符完了。

過去に何度か速度違反切符はきられてその度に悔しい思いをしたが、今回は悔しさも腹立たしさもない。むしろ、これぐらいならしょうがないというか、納得のというか満足なというか、良かったというか、何か得した感じ。何事も中途半端でなければすがすがしい気分になるものだ。富士や寸又峡や大井川峡谷の絶景に、快適なワインディングと高速クルージング。切符のおまけ付きだったがすばらしい一日に。しばらくは、特に向こう3ヶ月間は違反点数が累積しないように、おとなしく運転することにしよう。

2017年12月10日日曜日

イシダイは観賞用に飼育できるのでは?

育丸WEBから
2017年12月9日(土)釣行 小潮
育丸 右舷胴間(右3、左4)
出港7:00 納竿13:30 帰港13:45
剣崎沖 水深50-30m
晴れ 北東の風4-2m 波1-0.5m

イシダイ 13匹 10-30cm
マアジ 2匹 23-40cm
ウマヅラ 2匹 25-35cm
カワハギ 1匹 20cm

剣崎高台から東京湾と房総半島を
月例仕立てに参加。久しぶりの釣行だ。調べてみると8月19日以来焼く4ヶ月ぶり。その間ツーリングばかりしていた。タックルやクーラーボックスは、後部座席を倒すまでもなく、トランクはすっぽりトランクに収まった。クーペのトランクは開口部が広くないが、奥行きがハッチバックよりもかなり広い。

贈呈の釣果
狙いはイシダイ。釣りは年々変化・進化するものだが、最近のイシダイ釣りも繊細さを増しているらしい。船長の朝談によると、竿先が敏感なもので、ラインは2号に、クッションも短くして、誘いあげ中の微妙なアタリを捉えて引っ掛ける、というものだ。マルイカやカワハギ釣りに似てきた。

塩焼き・煮つけサイズは
再会を期して全てリリース
心配した風も弱く、快晴で視野が良い。剣崎沖からは富士も伊豆半島も大島もくっきり見える。潮も透き通っている。イシダイ釣りには良いコンディションだ。波もないのでアタリも取りやすい。中深場用の竿で硬いがメタルトップがアタリやモタレを察知する。掛け損ないもあるが、ぴったり掛けれた時の手応えが気持ちいい。食すには25cmを越して縞模様も薄くなったサイズが脂ののった刺身で旨い。誘って繊細なアタリを掛ける小型は釣って楽しい。10cm未満のベイビーは良く察知できたとゴチながらリリースする。

船中皆好調。特に潮下になるミヨシ二人は型も数も絶好調。トモでも釣れていたが、いくら釣れてももっと欲しいというMさんにお持ち帰り魚を引き取ってもらう。イシダイは小型でも生命力が高いので、オケでエンジェルフィッシュよろしく鑑賞していたが、港前でまとめてリリース。また大きくなって再会したい。いい日並になってゲストも多彩で飽くことなく一日過ごす。やっぱり釣りもいい。

ダイワ 中深場H205 + シマノフォースマスター2000 PE3号
天秤50cm プラビシ100号 クッション外す 4号3.5-4.5m 2-3本針 

2017年12月3日日曜日

芦ノ湖の雲海

山伏峠から雲海の芦ノ湖を
早くも12月になってしまった2日(土)、芦ノ湖スカイラインへ。箱根・芦ノ湖へは何度も行ったが、この有料道路を走るのは初めてだ。混みあう前というよりオープン直後の7時過ぎに乗り込んだ。山伏峠、杓子峠、三国峠と随所に駐車スペースがあってどこも眺望が良い。天気は良いが、雲海が芦ノ湖を覆っている。幻想的だ。富士も頭は出しているが足元は雲で覆われていた。

よーくみると、左に水中鳥居、
右に九頭竜本宮
地図を眺めていて九頭竜神社に新宮以外に本宮があることを知る。立ち寄ろうとするのだが、クルマで近づけない。箱根園に入って日帰り温泉駐車場に停めてプリンスホテル周辺を行き道を探してうろうろ。モーターボートで行けることは発見したが今更乗る気になれず。意地になって30分近く歩いてたどり着く。大して見所のある建物ではなく、道中の紅葉もほとんど散っているし、なにより朱印状は新宮にしかないことが判明。歩きくたびれただけだったが、健康にはよい。
深さは10m近い

気を取り直して、山中城址へ。国道1号を三島へ下っていく途中にあるのが以前から気になっていた。想像以上に広くて見応えがあった。石垣を一切使わず、山谷を利用しながら堀と土塁だけで構築した山城だ。急峻な堀を畝(うね)で区切ってあるのが特徴的で、他の城址では見たことがない。空堀だ深くて滑りやすいため落ちると這い上がれなかったと類推されるらしい。北条が小田原を守る出城だが、秀吉が大軍で小田原へ向かう途中半日で落としたらしい。激戦だったらしく、三の丸跡の寺には、北条・豊臣両軍の戦没者慰霊碑が並びたっていた。
山菜そばで遅い朝食 この後爆走
写真は休憩がてら立ち寄るスポットのものだが、目的はドライブそのものだ。国道1号を芦ノ湖まで戻る登り道。スポーツプラスモードを試してみる。メルセデスには、エンジン回転数、変則タイミング、サスペンション強弱、ステアリング軽重などの設定モードがある。A180には、エコ、コンフォート、スポーツの3つのモードが備わっていたが、C43にはさらにスポーツプラスがある。スポーツと何が違うのだろうと疑問だったのだが、使えば一目瞭然。エンジンを高回転域で保持して出力を最大限で使えるうえにサスもステアも一段とがっしりするので、ガンガン走れる。少々混む1号線上りだったが、2車線をフル活用して抜き去りながら一気に駆け上る。エキゾースト音も一段と高まり気分爽快だ。これはヤバイ。
周囲にバンガロー

御殿場と大井松田間の東名や国道246号は矢倉岳の北側を迂回しているが、これまで通ったことがない足柄街道を抜けてみる。対向車をかわすにも苦労するほど道幅が狭くてブライドなので安心して楽しめない区間が相当ある。立ち寄った夕日の滝は想像以上に高さがあった。酒水の滝と併せて山深い足柄の立ち寄りポイントだ。

渋滞が始まる前に大井松田から東名・首都高を抜ける。いいドライブになった。休憩ポイントの眺望はGoogle Photoの自動生成ムービーが物語っている。