2010年10月31日日曜日

雨の休日も悪くはない

台風14号が関東に接近。土曜は風雨が強かったが日曜は影響なし。仕事が多忙。土日とも午前を費やす。台風も仕事もなかったとしても、先立つものがなければ釣行できない。なんとか金策に目処はつけたが…。古いつり丸やつり情報の料理記事をスキャンしたり、ネットで将棋して過ごす。ブログにタグ(ページ)が使えるようになり構成変えする。HTMLで表を組み込むこともようやくできた。外出好きが二日も家に黙々とこもっていると、「来週も(釣りに)行かないの?もう魚なくなったんだけど…。」と気遣う上さん。一応反省はしているのだろう。仕掛け作りを楽しむ。いずれ使う日を期して。雨の休日も悪くはない。

2010年10月23日土曜日

石の上にも3年…

ア地獄から脱出した後、釣りに出会い、ようやく自分のために金を使えるようになって3年半。パ地獄が止まらない。友人にもばあばにも膨大な借金を抱えているにもかかわらず、毎月繰り返す。何度取り戻してやったことか質草の数々。5回を超えた頃から「もう流せ」と尻拭きを止め、痛みを感じさせてきたのだが…。先週のこん睡騒ぎに次いで、今週はとうとう俺のクレジットで借金して取り戻す暴挙に。大金だ。何をとがめているのやら「しばらく帰らない」と電話越しに吐くので、最早これまでこれ幸いと整理を始める。クレジットの解約手続きを済ませ、事故防止に車をロックし、不憫ながら愛犬どもの引き取り手を探し始める。と、何のことはない、一晩せぬうちに戻ってすかさず土下座。ばあばや友人から事態の深刻さを知らしめられたらしい…。ったく、ノーテンキな奴だ。それが取り柄なのだが…。

PLはなんとかなるのだが、CFがきつい。回収するにも時間がかかるし、そもそも出元が俺の懐だ。が、返済は待ったなし。二男の学費も重くのしかかるが、退学させるわけにはいかない。長男はあてにならぬ、自分のことだけで良いのでしっかりしてもらいたいものだ。明日の釣行はキャンセル。桁違いながら、わずかな釣り代すらも足しにせざるを得ない…。3年半、巡り巡って、元の木阿弥。石の上にも3年と言うが、帰国してもう11年。格段に強くなったのは耐力だけのような…。

2010年10月17日日曜日

価値ある一尾

デカイ真鯛は釣れなかったが、
ワラサとのやり取り最高!
2010年10月17日(日)釣行
長福丸3号船
大原沖 水深20~30m
曇り 北東の風4~8m
波1.5m 長潮

マダイ 1枚 25cm
ワラサ 1本 59cm、2.5kg
ウマヅラ 2枚 リリース

同種同型の魚でも、釣り方によってその価値が違ってくる。そんな一尾を手にした貴重な一日になった。剣崎や久里浜でワラサは釣ったことがある。3~4本は釣れる。魚に80号ビシを背負わせて弱らせ、PE3号以上ハリス6号以上での太いラインでドラグも締め気味で有無を言わせず強引に巻き上げる釣りだ。今日は大原、タックルはひとつテンヤ真鯛。3~8号テンヤで掛ける魚との間には、PE0.8号ハリス2.5号の細いライン以外の何もない。船べりに擦れただけで切れるこのシステムで釣り上げたのはワラサとも言い切れない平凡なイナワラだが、コマセ釣りとは異なる価値ある一尾に。

土曜は電話した二軒とも満船のひとつテンヤマダイ。日曜は釣り人4名と空いていた長福丸の右舷ミヨシに。この船は船長兄弟(?)・夫婦がみな若く、活気があっていい。開始後しばらくして、25cmの小型マダイを掛けてホッと一息。意地でも無釣行の上さんに何を言われるかわからぬボウズを脱出。波風が予報以上に強く、アタリが取りにくい。それらしい手応えを二、三度針掛りさせられずに逃す展開。掛けた小型ウマヅラはリリース。竿を出した船長は、小型ながらポンポンとマダイを釣り上げ、さすがだ。マダイは船中1-5枚。終盤、イワシの反応を流して船中あちこちで竿がしなる。仲乗りさんはハリス切れ連発、船長は巻き上げたが海面バラシ。流し替えのパラシュートアンカーを入れ直した船長が立ち寄り、「青物のバラシが多いから」と1Kgにセットしていたドラグをユルユルに緩める。

直後にヒット!ズルズルと道糸が引き出される。巻いても滑って縮まらない。すかさず船長が駆け寄り「ドラグは締めずに、スプールを押さえながら竿を引き起こしその分巻く。途中で引かれたら竿でいなしながら手を離して走らせてやって。」と実演してみせる。真似て一進一退を繰り返していると、魚が猛烈な勢いで船下へ潜り込む。竿を送り込んでかわすが、勢いは止まらない。「反対側に回ったほうがいい?」と尋ねると、「そうしよう」と船長が竿を持ってアンカーをくぐらせてミヨシを巡る。左舷で竿を受け取る。巻ける。距離が詰まったと思ったのもつかの間、覚悟を決したのか一気に引き出され、150m巻きのラインが残り少なくなる。と、走りも止まったが、なぜか巻きもできない。「根に入られたか」と船長、「上げて~」と他の釣り人の竿をあげさせ、仲乗りさんにはアンカーもあげさせ、「船を回すから向きが分かるよう竿を立てて巻き上げて。それでダメなら切ろう。」と、言い残すや操船室へ。左旋回しながら、間合いを詰める。まるでTVでみたカジキマグロ釣りのようだ、…それほどの魚でもないのだが。ギャラリーの声援を受けながら、巻き上げる。無事にタモ入れ。孫針が口にがっちりのワラサ、親針が頭部に突き刺さっており、それで突っ走ったのか。格闘10分、感動の一尾。船長、ありがとう。

帰宅後、クーラボックスを覗いて、デカイ尻尾に一瞬(大鯛かと)ぎょっとした表情の上さん、ワラサとわかるなり「タイはどうしたん?」 「下に隠れているやろ。」「へっ、これ?私のより小さいやん。」と相変わらずだ。「おんなじぐらいや。今日は流し替えの度に波しぶきかぶりっぱなしで疲れた。止めて良かったな。」と相手にせず、一寝入り。夕食に珍しくステーキがでてきたので、何事かと様子をみる。「先週は悪いことしたと思って。これ食べて元気出し。今日はやることなくて…。やっぱり釣りが…」。…次回は連れて行かないわけにはいかないな。

シマノ 炎月ひとつテンヤマダイ250MH、同C3000HGMS PE0.8号
ハリス2.5号、テンヤ4~6号
 

2010年10月12日火曜日

釣りバトル第24戦 大原炎上


2010年10月11日(月、祝)釣行
長福丸 2号船
大東~大原沖 水深30m
晴れ 西後東の風7~3m
うねり1.5~1m 中潮

マダイ0枚、ウマヅラ・ショウサイフグ混じり
上さん マダイ1枚 25cm

三連休の最終日ようやく晴れ。大原港に初釣行、ひとつテンヤに初チャレ。長らく温め準備してきたが散々な成り行きに。片舷8~9名で満船の左舷トモ2、3番。出船早々船酔い気味。体調が良くないのか、なぜかこのところ平穏な海況にもかかわらず時々酔う。開始早々に貸竿の上さんにヒット、25cmの小型ながらわざわざタモ入れしたマダイ。本人初マダイで幸先良しもここまで。二人して根掛り頻発、テンヤを次々ロスト。上さんの根掛り処理に手間取り、立てた貸し竿が折れた。予備に持ち込んだマルイカ竿で継続させるが以降アタリを取れず。後半、酔いも回復して(アタリというより)微妙な違和感をとれるようになった俺は、ポツリポツリと掛けるが、ウマヅラ2枚とショウサイフグ1本で終了。終日マダイのアタリらしきは取れなかったが、エサ取りとは言え感知できるようになったことだけが収穫。船中0-10枚。

帰港中「今日は負け。賞金払うからその中から貸し竿破損の弁償金を払ってくれ。」と言った途端、上さんはぶんむくれのフグ状態。曰く「そんなことなら始めからマルイカ竿を使ったのに…。」貸し竿にさせたのは俺だから破損弁償は俺が支払って当然、と言いたいらしい。(実際にはマルイカ竿の買い替えよりも貸し竿弁償代のほうが桁違いに安いのだが、その無理解はともかくとして)「(女性割引もなく高い)船代も、仕掛け代も、服や雨具代も、交通費やガソリン代も、朝食や弁当代も全て負担し、準備から片付けも、行き帰りの運転も全てやっている。それも毎回。少しはそれを考えろ。」と諭す。が、「そんなことならもうやらへん!」と開き直り。さすがに、これには頭にきた。自らは一銭も何の労力も払わずに釣るだけを楽しんで、賞金だけは丸々頂戴するのが当然、と考えているのだ。なんというド厚かましさ!病状回復に良かれと(事実医者も認める効果が出ていたのだが)、他の支出を削りに削ってお膳立てしてきた苦労はなんだったのか。道理で、連れ出して数カ月になるが、礼の言葉も詫びの一言も一切ないわけだ。口をつくのは文句ばかり。あほくさ。この調子では回復させる前にこっちが病気になる。止めた。次からはのんびり自身の週末リセットに原点回帰だ。

シマノ 炎月240MH、同C3000HGMS PE0.8号
ハリス2.5号、テンヤ3号~10号

上さん 貸し竿・貸しリール → 破損後 シマノ BIマルイカ165M+貸しリール
ハリス2.5号、テンヤ3号~10号

2010年10月3日日曜日

釣りバトル第23戦 小さくても王者


自己記録最小のマダイに苦笑

2010年10月2日(土)釣行
庄幸丸 1号船
富浦沖~金谷沖 水深50~70m
晴れ 北東の風5~10m
長潮 波1m

マダイ 1枚 23cmリリース
上さん 同0枚
ゴマサバ、ソウダガツオ、アカイサキ混じり

しばらくマダイの顔を見ていない。ひとつテンヤに挑戦したいが、まだ準備不足だ。剱崎ではまだワラサ継続中、マダイに切り替えた久里浜と併せてポツリポツリ。マダイのスィッチが入った日だけ爆釣という状況。9月30日に6-15枚と爆釣した勝山の庄幸丸に行ってみた。前回のボウズに懲りてタイはやめた筈の上さんも同行、そうなっちゃうんだよな、釣りは。総勢11名の右舷トモ2、3番でマダイ一匹の重量勝負。1投目でお隣右舷トモ氏が掛けた小型をタモ入れ。良さそうと思ったのもつかの間、以降ばったり。潮が澄んでいるうえに流れないからだろう。またしても苦戦。

「いタイ、いタイ!」と上さんが叫ぶ。タイでも地球でもなく、ついに自分を釣ったか、あるいは下手なシャレか。と思いながら見ると、なんと針が人差し指を貫通!海面にたらしたハリスがスクリューに巻き込まれた瞬間に刺さったらしい。軽く刺さることは多々あるが、見事な貫通は初めて見た。カエシが喰い込まないように、針先方向に抜き出すほうが良いのだが、針のチモトを切る道具も術もない。ペンチで無理やりチモト方向に引き抜く。一言も発さず痛みを堪えた上さん。出血は海水ですぐに止まり、腫れもほとんどない。痛みへの耐力と傷の回復力では、こいつにはかなわない。…怪物だ。

回復して腹を下に泳ぐことを
確認してから海にお帰り
中盤、それらしいアタリだが巻上げ中の引込がない。なんだろうと抜きあげたのは、手のひらサイズのマダイ。「何それ、リリースしてやり」と上さん。ハナダイかと思ったが、尾の黒線がマダイを証明している。23cm。「小さくても、マダイはマダイ。うわっはっはー」と、勝負対象であることを認識させる。結局、釣果はこれ一枚。記念撮影の上、「大きくなってからまた会おうな」と海にお帰りいただく。船中2枚0-1、ワラサ1本、アマダイ1匹と、渋かった。

帰宅後、指の疼きとマダイ二連ボとで不機嫌な上さん、「タイは性に合わん。もう絶対いかへん」とのたまう。「またボウズ?っていつも俺に言ってただろ。6枚8枚釣るのがどれだけ難しいかわかったか。王者タイは簡単には釣れんぞ、もうやめとき」と返す。…それでもまたやるだろう、たぶん、と思いながら。内心あの集中力がひとつテンヤにぴったりなのを懼れて。

シマノ BJSミヨシ40-255+B、ABU 5500C PE2.5号
天秤70cm、プラビシ青物バスターL80号、クッション1m、3号8m2本針他

上さん アルファタックル パワーインナー船30-270、シマノ 電動丸1000SP PE3号
天秤70cm、プラビシL80号、クッション50cm、4号8m1本針他