2015年1月25日日曜日

冬場釣行の幸せ

3時間とはいえ貧果のウィリー。
引取手探し不要が嬉しいのか
寂しいのか…
2015年1月25日(日) 釣行 中潮
忠彦丸5号船 左舷ミヨシ1番(左9、右9)
7:30出港 11:00納竿 11:15帰港
横須賀沖 水深30m 波0.5m
晴れ 北東の風 4-7m

マアジ 8匹 20-25cm
イシモチ 1匹 28cm
シロギス 1匹 17cm

土曜に釣行、日曜のんびり。これが理想。週末の一日はアイロン掛け等家事が欠かせなくなったが、一年もやっていると慣れた。先週は土曜出勤。こうなると日曜釣行もできなくなる(T_T)。今週の土曜は、お上の友人が一回忌の焼香にきてくれた。不在にするわけにもいかない。日曜釣行に。翌日を考えると近場になる。ヤリイカやマダイが好調だが、これらの一日船は冬場出港時間が遅い。帰宅も16~17時頃になる。洗濯・風呂・清掃を済ませると、調理や食事をのんびりできない。こういう時は午前船が良い。走水港のビシアジも考えたが、何か混じりそうな金沢漁港のLTウィリーへ。久しぶりだ。

ウィリーは釣れすぎて処分に困ることが多い。10匹あれば充分、余りは同乗者に引き取ってもらおう。などと考えていると、…渋い。ウィリーでタナを広くリサーチするというより、タナを固定したアジ釣りそのものだ。コマセがユニークで、イワシミンチとアミエビのミックス。潮はほど良く流れているが、水色が悪いからか、喰いが立たない。タナを50cm刻みで変える。ハリスを細める。長さも詰める。イソメをこまめに新鮮なものに替える。などなど、あの手この手を駆使しても、ポツンポツンでようやくツ抜け。余りを配るどころか、持ち帰り目標に達するのがやっとで苦笑いの納竿。

12時半に帰宅。貧果を写真撮影、とりあえず冷蔵庫へ。洗濯しながら、釣具一式を浴室へ。湯船に浸かる。冷えて固い体が急速に温まりゆるむ。冬場釣行の最高に幸せな瞬間だ。午後のゆったりした時間が嬉しい。

シマノ BJSマルイカ直結M165+B改 + 1000SP PE2号
天秤30cm プラビシFL60号 クッション50cm後外す
2号3.5m3本針 ⇒ 1.5号2.5m3本針

2015年1月12日月曜日

沖の瀬静動

東京湾を挟み房総半島越しの朝焼け。
間口港からのこの景色が好きだ
2015年1月11日(日)釣行 中潮
喜平治丸 ⇒ 強丸 左舷ミヨシ1番(左4、右4)
7:00出港 13:00早上がり納竿 13:45帰港
沖の瀬 水深180-220m 波0.5-1.5m
晴れ 北東後南西の風 2-12m

ヤリイカ 21匹 胴長23-33cm
スルメイカ 2匹 胴長35cm
ゴマサバ 1匹 40cm

三連休の中日だからか、釣果が出ているからか、喜平治丸のヤリイカは3艘出しの大盛況。それでもお客が集まるので強丸をチャータして都合4艘になった。出船1時間以上前に着いたが、この宿ではそれでは遅いのは承知の上。船長と電話しながら各船の席配置にてんやわんやの女将。「乗れそうにないなー、明日に出直そうか?」と尋ねると、「チャータした他船でもいい?」とのこと。「竿出せるなら、どの船でもどの席でも」と応じる。船長も何時もの口調で「すみませんねー、正月からずーと一艘だったんだけどー。以前うちで船長やってもらってたので腕はいいからー」と恐縮する。3艘有する喜平治丸がチャータ追加するのは初めてだという。こういう日に限って渋くなったりするんだよなー、とふと頭をよぎる。

アマ色というのかヤリイカは美しい
朝方サバ多く、イカは良型との事前情報で、14cm直結をチョイス。1投、2投と掛けるが連続して巻き上げバラシ。14cmブランコに変えたがアタリが出せない。出遅れたかなーと船を見て回ると、右舷トモで2匹取り込んでいるだけで低調。サバの邪魔はそう酷くなさそうだし、バラシも乗り渋りも小型が多いのかもと考え11cmブランコに。いきなり3点、5点、2点掛けでツ抜け。初めからオーソドックスにしてりゃあ良かった。以降、ポツポツと追釣、良型ヤリやスルメも混じるように。

朝から良い凪で空気も澄んでいる。沖の瀬から眺めるイカ船団越しの富士・伊豆半島・大島・房総半島・三浦半島の風景は格別だ。写真では伝わらないだろう。というかイカ釣りに忙しくて撮影の余裕がない。静かな様相が一変する。予報では12時から南西強風に変わるはずと大島方向を眺めていた13時、「風が強くなるので、これで走ります」と船長アナウンス。帰路は波しぶきを浴びてびしょ濡れになった。これだけ混むと一人あたりの配当は減るのだろう、4艘の高低で3-30の船中釣果はこのところにしては低いほうだ。そんな中23匹は上出来。

女将と娘がラーメンを作っているので「お母さんはどうした?」と尋ねてみる。「この忙しいのに爺さんと出掛けた」らしい。大女将も元気でなによりだし、娘たちも大きくなって宿の手伝いをする様が板についてきた。この宿は安泰だろう。帰宅後いつものように洗濯しながら清掃兼入浴で温まる。まだ残っているカニにイカを加えた鍋を皆でつつく。孫娘Hがしゃかりきにカニ身をほじる姿とこぼれ身を食べるべくわらわらと群がる犬三匹に皆和む。

シマノBJSヤリイカ乗り調子165+B + フォースマスター2000 PE3号
自動巻き上げが止まらず竿先が折れてしまった…。ビシアジ等に転用して、イカ用は新調かな。
ヨリトリリング 錘120号 14cm直結8本針⇒14cmブランコ7本針⇒11cmブランコ7本針

2015年1月10日土曜日

もう一年

ちょうど一年前の今日1月10日だった。その一夜は今でも鮮明に覚えている。金曜日で仕事も終えて後輩の送別会に向かうべく事務所を出たところで、携帯に着信があったことに気付いた。次男の嫁Aからだ。滅多なことでは俺には電話しない。嫌な予感がした。折り返すと彼女はパニック状態で要領を得なかったが、救急車で上さんを緊急移送中であることはわかった。1時間の通勤経路が2時間に感じられた。ようやく病院に着いたとき、すでに蘇生術は停止され、冷たくなった上さんが移送台に横たわっていた。いつもの穴の開いたパジャマで、苦しくも楽しくもないすまし顔だった。名前を呼んでも揺すっても反応はない。なぜか涙もでなかった。はだけた胸元を黙って繕うくらいしかなすことがなかった。葬儀屋の手配やら検死の移送やら警察の検証やら親族への連絡やらと慌ただしい中、妙に冷静な自分がいた。酒をあおって寝床に着いたが2時間ほどで目が覚めた。朝5時キッチンでコーヒーを立てていると、ふいに涙があふれた。あれからもう一年…。

一回忌法要。といっても月命日の墓参りと変わらない。供物や生花を豪華にして、高価な線香にしたぐらいだ。坊主は呼ばず、自分で読経した。次男K家族も合掌する。仏前では毎日朝晩焼香してきたが、今日は四六時中焼香し、好きだった音楽を一日流す。喜んでいることだろう。月例仕立ての日だったが法要のためエントリーせず。「ええから釣りに行っといで」と言われただろう。存命ならまたマダイを頼まれたろう。声がないのは、さびしくもあり、ありがたくもある。明日は沖の瀬のヤリイカにしよう。

2015年1月4日日曜日

小吉

2015年初マダイはかわいいサイズ
2015年1月3日(土)釣行 中潮
ムツ六釣船店 21号船 右舷とも4番(右8、左8)
7:00出港 14:30納竿 14:50帰港
久里浜沖 水深45m 波0.5m
晴れ 北東の風6-0m

マダイ 1匹 28cm
イナダ 2匹 贈呈

2015年の初釣行。マダイを狙ってあちこちの港の年末釣果から久しぶりの久里浜港を選択。金沢漁港も良いのだが、久里浜沖で竿入れできる8時までの1時間で、7時からの地元船が荒釣りしてしまうことが多い。予想通り、初投から船中あちこちで竿が曲がる。「1枚上がったよ~」とマダイが取り込まれるたびに船長もアナウンスして盛り立てる。両隣も含めて、次々と釣り上げる中、なぜか俺の竿は沈黙したまま。やっとヒットしたと思ったら引き味がマダイのそれとは違う。オマツリしながらイナダが釣れたが、隣人に贈呈。そうこうするうちに朝の時合1時間が過ぎた。金沢の船が竿入れ合図をした頃にはポツリポツリの喰いに落ち着き始める。

2日の夕食。カニいくら丼。美味。
本文とは関係ありません。
「しまったな~、重く長い仕掛けがまずかったかな~」と後悔しながら、テーパ9m仕掛けを船宿標準の8mストレート仕掛けに交換したが後の祭り。まぁのんびりするしかない。予報どうり晴れて風も弱く、寒くないのが幸いだ。景色や周囲の船団や他の釣り人を眺めていると、「喰ってる喰ってる」と隣人に言われて自分の置き竿に魚信が出ているのに気づく。巻き上げると素直に上がってきながらも時折首を振る様子から、小型のマダイと予想。そのとおりを取り込んで、やれやれと思ったのが10時前。その後は船中まったり、俺のんびり日向ぼっこ状態。もう一度強い魚信があったが、大きめのイナダ。これも隣人に贈呈して小型マダイ1枚のみ持ち帰り。船中3隻の高低で0-11。0でなくてよかった。そう言えば初詣で引いたおみくじは小吉だった。今年はそんな一年になりそうな予感。

シマノBJSミヨシ255+B フォースマスター2000 PE3号
プラビシFL80号 いつの頃からか細型のビシであまりコマセを撒き過ぎないのが船の推奨
天秤70cm クッション1.5m 6号5m+3号4mテーパ1本針 ⇒ 3号8m1本針


2015年1月1日木曜日

初めての年末年始

旨くできた雑煮
次男K家族は毎年恒例で嫁Aの田舎へ。大晦日に出掛けて2か3日に帰るらしい。一人で気ままな年末年始になった。長男やKが居ない年も、いつもお上とは一緒だったので30年ぶりか、とふと思い起こす。所帯を持つ前、大阪環状や六甲、ポートアイランドにクルマで一晩中「初詣」していた頃も、その前に神戸や京都のディスコ(ってもう死語だな)に一晩中「初詣」していた頃も、誰かと一緒だった。さらに前は小学生で親と一緒だったな。ということは、50有余年の人生で初めてだ。もっと寂しいかと想像したが、孤独を感じない。もともと一人は嫌いでないのか。仕事上様々な人々との交流で(そうと見られないのだが)神経を使っていて、むしろ一人になりたいと思うことが多いからだろう。

山門の両脇にはでかい仁王像
大晦日はカニ鍋を楽しむ。Aが金なく迷っていたテレビ通販で買ったものだ。大型のズワイガニがどっさり届いたが、ワケありで割安だ。足が一本欠けたり折れたりしているだけで、身はぎっしり甘味もたっぷりで満足。野菜を求めてスーパーに出向いたが、「鍋野菜」と称して白菜、ネギ、シイタケ、ニンジンが切り揃えられたパックが、個々に買うより安い上に、余りに往生することもない。出汁も様々な味付けの物から好みのパックを選んだ。カセットコンロで出汁を温め、カニを入れて野菜を入れるだけ。便利な世の中になったもんだ。締めに卵雑炊。酒が進んで紅白が終わる前にコテン。カウントダウンしないと気が済まなかったのは、今や昔。

川崎大師ほどではないが
行列には閉口する
元日はおせちと雑煮。出来合いのおせちを始めてとってみたが、なかなかどうして立派なものだ。種類が多いのでバランスもよい。かつて縁起物も含めてひとしきり揃えるのを楽しんでいたお上も、近年は好きな数種しか作らなかったからな。雑煮だけは譲れない。大根・人参・蒲鉾の細切りに焼き餅を入れて、イクラをまぶしたすまし汁だ。イクラはバアバが送ってくれた。出汁を聞いておけばよかったのだが、見様見真似で作ってみた。全く同じではないが美味に仕上がって大満足。

帰った頃にはうっすら雪景色
例年行っていた近所の小さな神社への初詣。昨年は何度誘ってもお上は断り、結局行かなかった。また飲みだしたことがばれるのを恐れたのだろう。罰が当たったわけではあるまいが死んじまった。今年は曹洞宗總持寺まで出掛けてみることにした。戒名を得るのに選んだ禅宗だが一度もその寺に出向いたことがなかったので。大本山というだけあって広い敷地に大きな建物が点在している。本堂が650年祈念に向けて改修中なのが残念だったが、他にも荘厳な建物があり散策しながら、子供や孫が健やかに、俺は静かに過ごせることを祈って回る。慣れぬことはするなと言わんばかりに、やたら冷えると思っていたら雪が降ってきた。冷えた身体を甘酒で温める。帰宅に気付いた愛犬3匹のけたたましさが気分をそぐが、静かな清々しい元日になった。