2016年10月23日日曜日

潮時

10ヶ月前の写真
クルマはこの輝きが戻った
次は家だ
「今が潮時」は、退却時とか撤退時のことだと、勘違いして使われていることが多い。正しくは事を成す頃合だという意味だ。釣りをして理解できるようになった。潮時とはまさにつれる頃合のことであって、引き揚げる頃のことではない。一日の潮時もあれば、季節の潮時もある。


東京湾口で遅れていたワラサが釣れだした。遅れたからかサイズがいいらしい。まさに潮時だ。にもかかわらず、こういうときに発熱する。21日(金)夕刻に散髪したのがいけなかったのか、夜中に節々が痛むと思っていたら、22日(土)は朝から38度台だ。一日安静に。そうこうしているうちに時季を逃しかねない。今季好調だったマグロも過ぎた。潮時を逃してしまったのだ。


その熱も23日(日)朝には引いた。今年はこういう短期的な発熱が多い。しかもなぜか土日だ。朝からクルマのコーティング店へ。クルマも10ヶ月目になり10,000kmを越えると、ボディの水垢やアルミモールの腐食が容易には取れなくなる。一日かけて磨いてもらうと、塗装面のラメがよみがえり、モールも光沢を放つ。新車のごとくピカピカになった。潮時を捉えることができた。


その間、見積を持って外壁塗装店が3店舗続々とやってきた。もう一社は音沙汰なしでアウト。潮時を逃したのだ。同じ見積条件だが、上下で17%の開きが出た。墓石のときは上下100%の開きだったので、それに比べれば塗装業界は可視化が進んでいるのだろう。とはいえ10万以上の開きは無視できない。同じ図面を持ち帰ったのだが、面積や長さの算出が違い、塗料の単価も違う。興味深いのは、それでも外壁や屋根の塗装小計そのものには大きな違いがない。つまり家のサイズと塗料種から塗装原価はおおよそ決まっていて明細はほとんど意味のない後付っぽい。違いはむしろ、足場や軒天、破風板、雨樋などその他の見積に大きく出た。担当者も三者三様の特徴が現れていて実に興味深い。結論は一週間後にとだけ皆に伝えて今日のところは判断を下さない。実際、選択に迷う。この一週間で誰がどんな動きを見せるか楽しみでもある。潮時を逃さず決めよう。

2016年10月16日日曜日

修理や相見積を楽しむ

この小さな缶だけで
パンクが直る!
トイレを流した後の給水が急に遅くなり、上部手洗い口からは出てこなくなった。15年も経てば部品も寿命がくる。まずフィルターの汚れを取り除いたが、症状は変わらない。フロートの浮き沈みで給水したり止水したりするダイヤフラムという部品が機能不全な様子。ホームセンターまで走り部品を探す。同じ部品に見えるが品番が違う。他にそれらしきがないのでタブレットで品番の違いを検索してみる。説明書の有無の違いだけで、部品は同一と判明。いつでもどこでも検索できる世になり利便性と効率はずいぶん向上した。ダイヤフラムの交換で修理完了。

ホームセンターではついでに自転車のパンク修理キットを物色。チューブを取り出して順番に水につけることでパンク場所を特定し、ゴムパッチを接着する。過去2、3度やったことがあるのだが、チューブの取り外しや格納に苦労して、1-2時間かかったように記憶している。同じキットの隣に、パンク修理スプレーなる缶があった。空気栓から注入するだけと説明してある。そういえば、メルセデスには予備タイヤがなく、代わりにパンク修理キットが搭載されている。あれと同じ原理らしい。パンクがそんなに簡単に修理できるかいな、と半信半疑だが試してみることにした。自転車の空気栓を真下にして、スプレー缶を押し込む。空気が充満されたので缶を外すと樹脂のような泡がわずかに栓から出てくる。これが補修材なのだろう。試乗り。直った。時間にして10数秒!これは優れものだ。15日(土)はこれら修理と洗濯、冬物への衣替えで、一日を終えた。

16日(日)は、外壁塗装の見積。基礎知識を勉強。これもネット検索だが、こういうことはかつて信頼できる人や書籍に頼っていたのだから、便利になったと痛感する。無料見積できるサイトで一喝依頼。近場の3社が続々とやって来た。家屋を検分するのだが、各社の違いが面白い。A社は電話で図面を用意させておき、女性営業が一人で来てあちこち写真撮影、図面コピーを撮って帰った。B社は職人二人組で来て建物をメジャーで測り、梯子まで伸ばして屋根の様子を撮影。コーキングやヒビの状況に応じた補修の必要性を説明した上で、図面があることを知りコピーを持ち帰った。C社は一仕事終えて腕に塗料がついた若い社長とその兄のような営業が二人で来て、塗料の希望やお勧めを説明の上、測量に入る。いずれも30分ぐらいかと思っていたがA社、B社はそれぞれ1時間ほどかかり、業者を順番待ちさせることになってしまった(笑)。C社は10分ほどで検分が終わり図面も持ち帰らず、大丈夫かいなとすでに評価をやや下げていることはわかっていないのだろう。

サイト経由の業者だけだとサイトへの手数料や登録料等で割を食わされる恐れもある。この数年ご近所が塗装を頼んだ実績ある業者がパンフレットを置いていったので直接見積を依頼する。いつも競合環境におかれている身なので、クルマでも塗装でも、この相見積もりさせている期間が楽しい…。さて、どこがどんな見積を持ってくるのか、天地でどれぐらいの差がでるのか、楽しみだ。

2016年10月10日月曜日

3連覇に乾杯

メルセデスAMGペトロナス Webから
もう35年前だろうか、まだF2とかF2000と呼ばれていた国内フォーミュラカーレースを観に鈴鹿や富士まで走っていた。83年にホンダがF1に(再)参戦した影響もあったのだろう、87年には鈴鹿で日本グランプリが開催され、桁違いの排気音とスピードに痺れた。当時は貧乏でスタンドチケットは買えず、お気に入りのコーナーで草むらに寝転がったりや土まみれでの観戦だったが、それでも楽しかった。渡米後楽しめなくなりすっかり忘れていた。車を買い替えた今年になっていつの間にやらメルセデスが参戦しており、2期連続優勝していることを知った。ピットやパドックやラウンジにもフリーパスできるチケットをメーカーが確保しており、高価だが予約できたので今週末は30年ぶりの鈴鹿F1観戦…のはずだった。

今週火曜になってその3連休の仕事が決まった。計画性や予実管理を求める割には平気で直近の予定をコロコロ変える会社だ。無視して鈴鹿までいくかとも思ったが、組織に示しがつかない。ギリギリだったが宿や列車やレンタカーはキャンセル。ノンキャンセラブルな観戦チケットはネット転売かと思ったが、ディーラーが他の購入希望者を見つけてくれた。プレミアムチケットは双刃の剣だ。マクラーレンホンダがまだまだ熟成せず日本での人気はまだ限られている。視聴率が取れないのでフジテレビも高い放映権を取らず、放送はない。速報によればロズベルグが優勝、メルセデスも3年連続コンストラクターズチャンプを決めた。テレビで真田丸を流しながら、ネットでそんなこんなを確認しながら、ワインを傾ける日曜になってしまった。ともあれ、3連覇に乾杯。9か月走って10000Kmを超えたA180スポーツも気に入っているが、特別セールでもあれば買い替えるかな。

2016年10月3日月曜日

充実と浮揚のち沈殿

血抜きもしっかり
2016年10月1日(土) 釣行
育丸⇒千代丸 右舷トモ2番(右3、左4)
6:30出港 13:30納竿 13:45帰港
下浦沖 水深90-100m
曇り時々小雨 波0.5m

タチウオ 36匹 体長80-100cm

撮影はいつも「2本持って」と
久しぶりに月例定例会に参加。マダイは数釣れているし、マグロも30Kg代が釣れているが、待ち嫌いなメンバーの選択はタチウオ。釣れても釣れなくても誘い続ける必要があり、退屈はしない。最近の釣果を見てみるとアップダウンが激しく、群れを捉えれれば釣れ続け、そうでなければ厳しい、まさに幽霊魚のあだ名どおりの模様らしい。しかも20mの浅場もあれば100mの深場もあり、タックルや錘選択も悩ましい。まぁ、夏タチウオ用で何とかなるだろうとセットしたまま釣行できなかった手巻きライトアジ用をそのまま持ち込む。あいにくの雨模様だが、小雨で風もないのが救いだ。

右上がタチウオ塩焼き。前座に
マグロ刺しカニみそ山芋竜田揚げ
観音崎で出没することが多いらしいが、まず下浦沖で様子を見てみる、と船長。2ポイントほど試してみたがアタリなし。、観音崎に向けて移動し始めて間もなく、魚影を発見したらしく、急停止。果たして船中でポツポツ釣れ始め、終日そこで釣りつづけた。85m-70mのタナから指3本に時折4本が混じる、という展開。群れを捉えているときは投入の度にアタリが出る。アタリが出ないときは何回入れ直しても出ない。ガツっと一気に掛けるときもあれば、2度3度と誘い続けて掛けるときや待って掛けるときもある。アタリがあっても掛けきれない事もあるが、それもこの釣りのうち。ともかくこうなると面白い。

揚げタチウオと獺祭23で酔う
10本も釣れれば充分と思っていたのだが、あれよあれよという間に目標突破。止めればよい物を、それがなかなかできず気持ちよく釣り続けて20本。大物狙いの仕掛けに替えて数のペースは落としたつもりでも30本。終わってみれば36本も釣ってしまってどうしようの充実感。仕掛けや餌付、タックルや誘いで釣果に差が出る釣りだが、隣のYさんはさらに上回るペースで釣り続けた。一方一桁釣果のメンバーも出るのがこの釣り。船上で裾分けして、残りは料理店Nに半ば強引に引き取ってもらう。久しぶりの釣行でクタクタ。そこに旨く調理してくれたタチウオと酒を流し込む。フワフワとした浮揚感で帰宅。ズーンという沈殿感に包まれてすぐに就寝。至福の一日と睡眠。やっぱり釣りは良い。

ソリッドマスター + シマノ幻風 PE1.5
天秤50cm 錘60号 2-3m2本針タコベイト 針2/0