2025年5月18日日曜日

竿折れても心折れず

 2025年5月16日(金)釣行 中潮

喜平次丸 1号船 
松輪港を静かに出船
右舷トモ3番(左7、右6) 
5:30出港 12:30納竿 13:15帰港 
城ヶ島西~長井沖 水深50m前後 
波0.5m 晴れ 南西の風1~3m 

ムギイカ 50匹 胴長10~13cm 

船中 ムギイカ 40~238匹

前回不調に終わったスルメイカに再釣行して多点掛けのズッシリとした引きを堪能したい。しかしどの船宿も釣果がいまいちだ。釣りたい魚よりも釣れている魚を狙う方が結果として楽しい。そこで好調なムギイカに。近場で浅いのも魅力だ。喜平次丸も5年ぶりだ。女将が乗船前の説明や席決めを仕切る。ムギイカの1号船を操るのは長男船長。年季が入って落ち着いた感じになった。

20杯の記念撮影
城ヶ島の南から西へ、さらに北上へと、イカの群れを探索しながら進む。投入してすぐに掛けられないと、巻き上げて移動になる。イカの移動が速く、船長は群れの移動を見失わないように追いかけているようだ。素早くアグレッシブな操船は親父譲りだ。タイミングよく乗れば3点掛け、4点掛けもあり、小さなムギイカとはいえ軽いマルイカ用のタックルで十分な重みを堪能できる。

竿先を折ってしまった。手巻きリールのリリースが堅かったので強引に押し開くと竿先にあったサルカンを巻き込んだようだ。初歩的なミス。これは痛い。調子が変わって小さなアタリを取りにくくなる。さらに痛いのは、この竿を補修したり、買い換えたりする出費だ。ここで心まで折ってはいけない。
喜平次丸Webから

後ろの人は8cmのプラヅノ直結で数を伸ばしている。5年前には8cmなんて無かったが今はあるらしい。小さなムギの乗りは11cmよりも良いようだ。前の人は11cmブランコで1匹ずつを確実に取り込んでいる。俺は替えるのも面倒なので、終始11cm直結を使って、折れた竿でなんとか掛ける。8本針だと潮を受けて仕掛けが流されるようなので50号のオモリを60号に替えてちょうど良い感じになった。

6杯だけ捌く

30杯も釣れれば良いと考えていたがちょうど50杯の釣果になった。10杯を沖漬けに。船中では少ない方で、トップが238杯、束越えも4人、スソでも40杯と、この日は絶好調だった。総じて左舷のほうが乗りが良かったようだ。偶然乗り合わせた釣りバカ会の仲間二人も124杯、66杯を釣って過去最高のムギイカ釣りだと大喜び。皆笑顔の帰港となった。この5年の間に船宿は建て替えられて綺麗になった。かつて振る舞われていたラーメンがなくなって残念だ。

数週間前、新たに聞いた居酒屋Sに出掛けた。刺身も酒も旨い。目的だった釣果の引き取りは喜んでOKしてくれた。この日数杯だけ取り置き、全てを引き渡した。夜訪れると見事な煮付けになって突き出しとして提供されていた。ゲソの刺身と沖漬けを比較に出してくれたが、ショウガ醤油の刺身もさることながら、ミョウガといただく沖漬けのほうが旨いと感じた。店は大盛況。マスターも女将も大いに喜んでくれたので、今後大漁の捌きや引取先に困ることはなくなりそうだ。

バイオインパクトマルイカ165 + シマノ幻風 PE1号
ヨリトリリング
11cm直結8本 錘50~60号

2025年5月6日火曜日

値千金

 2025年5月5日(月、こどもの日) 小潮

朝日を進むイカ釣り座
はら丸 6時船 
左舷トモ3番(左8、右7) 
5:30出港 12:30納竿 13:45帰港 
洲崎沖 水深100~180m 
波0.5m 晴れ 南東の風1~5m 

スルメイカ 1匹 胴長25cm 
ウルメイワシ リリース
ゴマサバ 多数リリース

船中 スルメ・ヤリ 0~3匹

文字通り値千金の一匹
イカ釣りも5年ぶりだ。前日は強風で出船中止、翌日は雨予報とあって、晴れて凪ぎの5日は大混雑。予約のために始めに電話した喜平次丸は満席、はら丸も5時船満席、6時船も予約18人とのことだった。乗り込んで船長に久しぶりの挨拶、満面の笑みで歓迎してくれた。
ミミやアシは湯引きで旨し

予約客が揃ったのか早めに出船。延々と洲崎沖まで1時間ほど走る。良い凪なのだが、出船前隣に駆け込んだ貸竿親子3人組は船酔い。かわいそうに丸一日嘔吐に苦しみながら船室寝たきり状態に。仲乗りさんや常連さんが釣ったヤリやスルメやウルメイワシを渡して慰める。アジはやったことがあると話していたが、遠征気味で道具立ても釣り方も難度の高いイカ釣りにはまだ早かったようだ。懲りて沖釣りをやめなければ良いのだが。

この日の釣果は最低だ。釣り人や船長の腕が悪いわけではない。また、はら丸だけが貧果だったわけでもなく、三浦半島を拠点にするイカ釣り船全てが壊滅状態だっただろう。いつもはずらずら並ぶ船上干しが、20艘ほどのどの船も0~3匹ほどだ。実際、喜平次丸も0の方多数と振り返っている。群れが小さく移動が速いどころではなく、イカがいない。船長も懸命に探索するが、見つけて投入しても船中誰かが1匹取り込むのが珍しいほど、ほとんど空振りだった。

キャベツのほうが重い
諦めムードが漂い、ボウズも覚悟した11時頃。それでも投入合図がでると反射的にオモリを投げ込む。14cm直結8本のイカヅノが自作投入器からスパスパ飛び出す。長い仕掛けの問い扱い、オマツリの解消や取り込み操作など、5年経っても身体が覚えていた。ノリの感触がいまいち確信できないが、周囲が誰も巻き上げない中、イカの重みに違いないと恐る恐る巻き上げる。下から2番目に乗っていた小振りなスルメイカ。実際の取り込みや潮噴射に驚く初心者親子。この日の値千金の一匹、ボウズ逃れで妙に安堵する。

下船時に、せっかく久しぶりだってのにすまなかったねぇと、これも屈託のない笑顔の船長。寂しい釣果だったが不思議と悔しさはなく、この笑顔や快晴で爽快な船上遊覧に、すがすがしい気分だ。船宿からお土産に春キャベツももらって帰宅。貴重な刺身に酒が進む。

ダイワ極鋭ヤリイカAGS167 + シマノフォースマスター2000 PE3号
ヨリトリリング 中錘10号
11cm→14cm直結8本 14cmブランコ7本 錘150号