出撃を待つヒラメタックル |
ヒラメを釣りに行くかと準備して久しい。タックルはもう一月近くもこのままだ。外房ではとっくにシーズン入りしている。タイが食べたい、ヒラメがいい、と言われることがなくなると、なかなか足が向かなくなった。そんな何でもない事がいかに幸せな事だったか、失くしてから気付くものだ。風邪を引いても釣行準備していると、さずがに行くなと止められた。存命なら今週末は禁止令だったろう。家事を済ませながら、今月は遅れてしまった墓参りで静かに土曜を過ごす。くたびれたダブルスーツを新調しようと量販店を巡ったのだが、今時どこにもおいていない…。
妹Tが教えてくれたレシピと場数を経て出汁巻き卵がうまくなった。これで朝ご飯をがっつり喰えている。来週になると混むだろう。日曜は朝一から散髪を済ます。その足でクロベエに年末の挨拶。今の生活再建はこの夏、彼に老犬ホーム入りしてもらうことから始まった。断腸の思いだったが、新たな環境にもすっかりなれて、元気になった彼をみていると判断は間違っていなかったと思う。ちょうど朝の散歩から戻るところで出くわし、顔をみるなり歩みを早めてすり寄ってきた。最近は散歩も休み休みになってきて食欲も落ちてきたという。スタッフ達にも馴染んでいる。身体を目一杯さすってやって甘噛みさせてやって帰る。帰りがけの悲鳴にも似た鳴き声はいつも辛い。
長男Tはどうしているのか、奨学金の回収業者がうるさいだけで、連絡がないのは良い知らせなのだろう。次男Kの嫁Aが今夜のおかずがないと泣きを入れる。餅や雑魚、もらい物のケーキ、仙台土産の牛タンなど冷蔵庫にあったものを届けてやる。Kにバイトはみつけたかと聞くと探し中だと言う。すでに一週間以上を棒にふって、その間支出ばかり重なり収入なし状態だ。そのスピード感の欠如がますます困窮を早めていることに気付かない様子だ。返金がないので新たな貸金は出さない。自分たちの生活を構築できるかだ。TもK・Aもクロベエに負けるな。
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