城ケ島沖 水深180~250m
南南西の風0~3m 波0.5m
スルメイカ 5杯 胴長22~23cm
上さん 2杯 胴長20、25cm
「ありがとうございました」帰港後の挨拶に「すんませんでした」と珍しく詫びる船長。船中0-13の貧果に胃も痛むだろう。土曜が17-25とまずまず。聞くと4人だけだったという。この日は総勢19人と大混雑。これだけ大人数になるとイカんせん一人あたりの分け前は減る。上さんはドスドスと駐車場へ一直線。「もうイカにはイカへん」と下手なダジャレかと思いきや、目がイカってる。3杯の重量勝負に届かぬ貧果で負けにイカっているわけではないらしい。そもそもヘビーなスルメ初挑戦、しかもオデコも出る状況下で、2杯は上等、イカにも釣運が強い。
一流し目に投入~誘い~巻き上げ~取り込みを実演。二流し目に投入できることを見定めてから俺も実釣開始。投入遅れが幸いしたのかダブルを取り込む。トモ3、4番で右舷操舵室横。次の流しで「お嬢さん(!?)に乗ったぞ」の船長の声。見ると上さんの竿先にスルメの引き。オタオタしているので代わりに取り込む。俺は直結9本、上さんはブランコ5本だが、潮が濁り気味なので濃いプラ角の選択が良かったらしく、幸先良い滑り出し。上さんもボウズがなくなったと上機嫌。2杯目は自ら取り込み、水鉄砲と墨噴射の洗礼をあびて笑顔。「しまった、1枚干して軽くしてしもた。このままやったら負ける」と持ち上げると、上さんの目が勝利に向けて光る。だが、左舷はいざ知らず、右舷では他に釣果なく、空振りの渋い状況が長引く。風なく暑いが、今日は日陰側なのが救いだ。
潮具合が変わった後半。他人とのオマツリは減ったが、上さんの手前マツリが頻発する。2、3の針が軽くからんだだけなのですぐに解けるだろうと、自分の釣りをしていると、あれよあれよという間に5本全部を巻き込む大手前マツリに発展させている。「そりゃーもうアカンやろ。上から順番に解かないと」仕掛けごと代えさせ、マツリの解き方を教える。5本針とはいえ、海中から一本ずつ解かずに、まとめて引き上げ事態を悪化させたのだ。俺は釣りを誘いなしの電動スロー巻き上げにまかせながら、ぐちゃぐちゃになった上さんの仕掛け解きに取り掛かる。と代えたばかりの二組目の仕掛けを同じパターンでお釈迦にした上さん。「それも無理!これに代えな。上から順番に」と三組目を手渡す。2組のマツリ解きをあきらめプラヅノを切っていると、上さんはなんと3連続の手前大マツリに。「これ使え!!無理に引っ張ってもひどくなるだけだと言ってるだろ!」とさすがにイラついてきて語気が強まる。続いて4組目をやらかす。「…」無言で代わりを差し出す。声にすると怒鳴ってしまうからだ。ほとんど釣りにならない状況だが、俺は合間になんとか追釣。都合5組の仕掛けをお釈迦にした上さんはすっかりふてくされモード。「最後に一杯釣れば、重さはいい勝負だぞ」と励まして続行させたが、そのまま沖上がり。
「もうイカはやらへん、一人で行き」と帰りの車中で上さん。やはり負けで機嫌が悪いのか、一緒に来てくれと頼んだわけではないのに…と考えていると、「面倒ばっかり見させて、釣りができんようにさせてしまうやろ。一人やったらもっと釣れたのに…」と、珍しく殊勝なことを言う。仕掛けを捌けない自分にご立腹で、俺を気遣っていたらしい。それでも詫びも礼もないのが上さんらしいが。「イカで手前マツリはつきもの。俺も良くやってた。今度は空いてる平日に行って放ったらかしといてやるから練習すれば。」と応じる。返事は「Zzz」、すでに爆睡…。
BJSスルメイカ直結120+B 電動丸3000BM PE6号
ヨリトリリング 18cm直結9本針 錘120号
上さん BJSヤリイカ165+B 電動丸1000SP PE3号
ヨリトリリング→中錘10号付クッション 18cmブランコ5本針 錘120号
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