2011年8月28日日曜日

テンヤもアタリ出せなきゃ苦行

2011年8月28日(日)釣行 大潮
新幸丸 左舷ミヨシ1、2番
大原沖15-20m 波1-2m
曇りのち晴れ 北のち北東の風6-3m

俺 マダイ0 ワカシ1 30cm
上さん マダイ1 フグ1

「ワラサもヒラメもよう釣れてんで」と念を押すが、「でもタイを釣りたい」と上さんのご希望。ひとつテンヤが好きらしい。残念ながら二人揃ってボウズ。水深は浅いのだが、潮が速くて、アタリを出しにくい。少ないアタリも掛けられない。イメージできていないと、やはり良いところがない。上さんも、底ダチを取るのに苦労し、根掛りも少なからず。出船前の準備中にリールにリーダーを喰い込ませる手前マツリも相変らず。釣れぬ上に、朝のうち以外に寒かったので、船室に避難。そのまま下船まで爆睡かと思いきや暑さで目覚めて2時間ほどで復帰。その間、船中ではマダイやヒラメがポツリポツリだったが、俺は相変らず掛けられず。その後も状況変わらず、トホホの沖上がり。丸坊主にむくれ気味の上さん、女将のアジとイカのおみあげやお茶の気遣いにもほどほどに、早々に運転席に乗り込み「早よ帰ろ」。熟睡で楽になったのか、初めて運転した。道案内のため眠るわけにはいかないが、助手席は楽だ。ついつい飲み過ぎ…。


マイロッド8マイリール5 PE0.8号
テンヤ5、4、3号

上さん
マイロッド9マイリール6 PE0.8号
テンヤ10、8、5、4、3号

2011年8月21日日曜日

くじ引きの法則

結構良型も揃えたが、
ジャンボというほどでもなく。
2011年8月21日(日)釣行 小潮
忠彦丸 第3忠彦丸 (大会8号船) 左舷ミヨシ3、4番
横須賀沖 水深15-20m 波1m
雨時々曇り 北の風7-9m

俺 シロギス 14匹 17cm-25cm
上さん 同 4匹 17cm-22cm

「あかん、暖まってくる…」顔面蒼白な上さん。真白になった両手を震わせながら船室に逃げ込む。8時の出船前から雨がしとしと降り始めていたが、風まで出てきたからたまらない。それでも、2時間ほどポツンポツンと4匹釣りあげていたのだが、芯まで冷えてしまった上に、赤ん坊カサゴに指をさされて、ついにギブアップ。今年の金沢漁港シロギス大会は、悪天候に祟られた。3匹の重量で順位を決め、優勝賞品海外ペア旅行、600人以上が参加するイベントだ。早々に22cmほどを釣り上げて、「今年は国内旅行いけるかも」と本人も楽しみにしていたのだが…。

風雨に俺もすでに集中力をなくしかけていたのだが、せめてツ抜けと最後まで踏ん張り14匹。始めおかめ天秤という慣れぬ誘導天秤を試してみた。どうもタナ取りがうまくできていないようで、ヒトデ、ベラ、貝殻、カサゴ、海藻、マダコ…。よくまぁ、これだけ連発できるなー、と笑いながらかなり出遅れた。さすがにマダコを見て、こりゃあダメだと、胴突にスイッチ。なんとか数をまとめた。13時ストップフィッシング。良型が多かったので3本選んだバケツを、仲乗りさんに渡す。“本選”と呼ばれる港での計量に進出する船での1、2位を決めるためだ。目分量で20名ほどのバケツを比較する仲乗りさん。小さいものから順番に釣り人に返し、最後の3バケツに残った。「難しいなー」と悩みながら、最後に返したのが俺のバケツ。船中3位か、と苦笑い。

高価なものではないが、
もらえると嬉しい。
お目当ては船宿の抽選会。去年は5000円の寿司食事券が当たり、おいしい思いをした。昨年は当たり番号を読み上げる方法だったが、今年は抽選箱からくじを引く方法に変わった。「去年は竿置きやったからなー。今年こそあんたより良い物が当たらへんかなー」と回復した上さん。引き当てたのはヤマシタのキャップ。続いて俺が引いたのは5000円相当のLT竿。「ピンク色だし、お前にやるよ。」と見やると、「なんで、いっつもあんたばっかし」とふくれっ面。くっくっく、そりゃー日頃の行いの違いだ。

マイロッド8マイリール5 PE0.8号
錘15号、0.8号天秤仕掛け2本針、0.8号胴突き仕掛け2本針 1本針
マイロッド9マイリール6 PE0.8号
錘15号、0.8号胴突き仕掛け1本針

2011年8月20日土曜日

やっと始まったよ、ワラサ

旨そうに超えたワラサににんまり。
育丸Webから。
2011年8月20日(土)釣行 中潮
育丸 1号船 左舷ミヨシ
剱崎沖 水深40-60m 波1m
曇り時々小雨 北北東の風2-5m

ワラサ 1匹 3.4kg
マアジ 19匹 23-30cm


ワラサ船団、今年は少なめ。
月例仕立て、ワラサ狙いでBackupにアジ。木金になって釣れ始めたが、今年は数が少ないが型が良い模様。朝一番が勝負どころと集中。開始から30分ほどで、強烈なヒット。堅めにセットしたドラグが時々引きだすメタボなワラサをゲットし、ホッとする。結局ヒットはこの1回だけだった。右舷3名にアタリが多く、左舷4名中、確保できたのは俺だけ。船中3、2、2、1の8本も、左舷3名が坊主に。10時半マアジに転戦。タックルをそのままにオキアミで。群れ濃くコンスタントに釣れたが、ツ抜けすると飽きてきた。模様が出てくればワラサに戻る予定だったが、船団は沈黙したままらしい。やや型が大きいが、アジを泳がしてみる。アタリなしで沖上がり。もう少しワラサのアタリが欲しかったが、顔を見れたし、型の記録更新したし、で満足。

一緒に泳いでるんだよなー、こいつら。

マイロッド10マイリール2 PE6号
天秤70cm、プラビシL80号バスター
ワラサ:クッション1m、8号6m1本ヒラマサ12号
マアジ:クッション30cm、1.5号2m2本針

2011年8月14日日曜日

たかが9杯されど9杯

2011年8月13日(土)釣行 大潮
早川丸 21号船 左舷ミヨシ
白浜沖 水深130-160m
晴れ 南の風1-4m 波0.5m

スルメイカ 9杯

「うっしゃー!」思わず声が出る。出船から5時間後、終盤10時だった。直前の巻上げが隣氏とオマツリ。さらに隣ともマツっているようなので、いち早く俺の仕掛けをぶった切る。「揚げた人も入れてみて」と今日初めて流し継続の船長アナウンス。群れが船下にいることを直感、急ぎ再投入。着底と同時にドスドスと乱暴なスルメイカ独特のアタリ。シャクリがガシッと止められた竿から多点掛けを確信、「うっしゃー!」と巻上げ開始。やっぱりスルメはこうでなきゃ。きしむ竿、悲鳴を上げるリール。ヤバい、非力なリールで160m巻き上げられるのか…。

3日前「こないだ送ったスルメ、ばあばは間違えてほとんど人に渡してしもたらしい、アホや」と上さん。「まかしとけ、また獲って来たる」と、つい応えてしまった。かなりイカおやじ化しているな、と我ながら思う。模様が良くない長井や剱埼を避けて、洲崎まで足を延ばした。だが、第二投で一杯釣り上げた後、全くアタりがない。釣り人13人の船中でもポッツンポッツン、一流し一投で探索の展開。水温が高すぎて乗りが悪い上に、上潮が速くてアタリを取りづらく、オマツリも頻発する。これじゃあ釣りにならぬ。まずリール交換。強力な3000BMに巻いたPE6号では潮に流されすぎる。PE3号の1000SPに代え、中錘も装着してオマツリは激減。次は仕掛け。乗りが悪いので直結からブランコに変更。さらにタマゴ針に乗っているのを見て、ピッカピカ針から変更。それでも乗ってこない。イカが食傷気味で18cmのデカイ魚には手(足?)を出さないのかもと、もはや意味不明な理屈ながら、だめなら交換すべく14cm直結8本針を空き筒に準備。18cmブランコのまま投入した流しで冒頭のオマツリ。すぐさま14cm直結に交換・再投入、着底一発に、してやったりの「うっしゃー!」が出てしまった。

リールがうなる。触ると熱い。巻上げ速度を若干落として、過電流を避ける。「頼む、もってくれ~」祈りつつ、イカの引きを竿でいなしてリールをアシストする。残り30m、…20m、もう少し。ロッドホルダーにタックルを掛けた直後だった。音もなくリールが停止。反射的に手で巻く。もう10mもないはずなのだが、重い、長い。竿を起して中錘を掴む。1杯、2杯、3杯、…と取り込む。…4杯か、いや一番下にもいる、5杯だ!樽にイカを放り込んでいると、隣氏が「一回でそんなに?すごいですねー」とまだオマツリをほどきながら語りかける。「やっと来ましたねー」と適当に応じるが、悠長に付き合っている場合ではない、群れに当てたらしい今しか釣れないかもしれないのだ。幸いリールには電源が戻っている。過熱か過電流かで飛んだ内部ブレーカーが戻ったのだろう。急ぎ再投入。底では乗ってこない。電動シャクリで10mほど探る。来た。電動で巻上げきれた今度は、三点掛けだった。

ようやく並んだ9枚の沖干し。
後ろは竿頭氏もお手上げの図。
結局この流しの二投が全てだった。このときにまごついていては、開始直後の一杯だけで終わっていただろう。船中1-12。スソは隣氏。開始直後の一投目に取り込んだだけで、お気の毒にも、この日唯一と言っていい、わずか五分ほどのチャンスタイムを、その隣のお仲間とのオマツリほどきで逃してしまった。激シブの中9杯の釣果は、2番手10杯に次ぐ3番手。俺にしては上出来だ。それにしても…、わずか3投で9杯を高効率と評価すべきか、数えきれない投入数でわずか3投のノリを低効率と評価すべきか。「どんだけ~?こんだけ~?」と上さんはモノマネ調で馬鹿にする。ふん、お前にはわかるまい、「たかが9杯されど9杯」に秘められた奮闘と価値を。

マイロッド2マイリール2 PE6号 ⇒ マイリール1 PE3号
ヨリトリリング、中錘10号
18cm直結9本針ピッカピカオーロラ、18cmブランコ7本針ピッカピカオーロラ、18cmブランコ5本針タマゴ、14cm直結8本針ピッカピカオーロラ

2011年8月7日日曜日

女将はお揃いでいいわねーと言うものの

外房の朝焼けはきれいだ。
軽く酔い気味で水平を取れず。
2011年8月6日(土)釣行 小潮
源七丸2号船 左舷ミヨシ、胴間、トモ
片貝沖 水深40-50m
晴れ 南西の風3-5m 波0.5-1m

釣人
魚種
ヒラメ
ホウボウ

42-45cm
40cm
上さん
ヒラメ
43cm
次男
ヒラメ
ソイ
シイラ



30cm
80cm

車中も釣行前後もこれなら寝不足知らず。
上に乗るのは、Kが連れてきた犬。
先週末犬当番に一時帰宅したまま夏休みの次男K。寿司は納豆巻、カッパ巻にマグロしか喰えない変わり者だった。「最近はエンガワが美味いと思うようになった」と言う。話し相手が増えて楽しげな上さん、すかさず「回転寿司のエンガワなんかで美味い言うとったらあかん」と応じる。いやーな予感がする。「そや、皆でヒラメ釣りに行こ。Kも自分で釣って喰てみ、全然違うから」と上さん。…やっぱり。ひとつテンヤは先送りすればよいとして、3人分の準備と費用それに捌くのがきつい。しかしまぁ、滅多にないことだから否はなかろうと、外川より近い片貝へ。今年は解禁が1カ月早くて助かった。

釣り人5名の左舷を貸切状態で、ミヨシからK、俺、上さんの順に並び、4時には出船。タックルと釣り座の準備に、Kにはフルサポート、上さんにもハーフサポートを要するので忙しい。睡眠不足もこたえて行程1時間ほどの沖合に着くまでに吐き気を感じ、酔い止めを飲む。一投目、Kにイワシ餌ののつけ方、投入、タナ取り、誘いを実演し、「コツコツとあたりがあっても、大きく引き込むまで待て」と竿を渡す。さて、自分の竿も出すべく胴間に戻ると、念願の大ドモに構えた上さんが必死の形相で巻き上げ中。竿先に引きがみられないので「海藻釣ってんのか?」と冷やかしつつ、念のためタモを手に寄り添う。浮いてきたのは小型ながらヒラメ。「やった!」と本人大喜び。「俺が投入する前に釣るとは幸先ええな、こりゃ5枚は堅いな」と持ち上げておく。すると今後はKが「なんか釣れた」と巻き上げている。タモ入れしたのはソイ。俺も釣ったことがない。右舷ミヨシの常連さんに「煮付けが美味い高級魚だよ」と言われ、本人もまんざらではなさそう。

シイラを手に感情表現の少ないK
以降、ぱたりとアタリがない。常連さんが3枚釣ったが、他はアタリが出せない。中盤、「ついに来たぞー」と巻き上げると、ホウボウでがっくり。上さんは笑わず「(エラを広げた様子が似てるらしい)ジュディオングは要らん。返し」とリリース要請。無視してミヨシに置いたクーラーボックスにキープ。直後にようやく小型のヒラメを釣り上げ、ホッとする。なんとかKにも本命を釣らせたいなと考えていると、「お父さん」と呼ぶ声。振り返ると、Kのラインが大きく振りだされている。青物とみて「巻け巻け!」と指示。近寄ってきた獲物は青・黄・緑色に輝いている。「シイラだ」。ハリスを手繰り、船長にタモ入れしてもらう。ヒラメは釣れぬかも、とシイラで記念撮影してリリース。ソイといい、シイラといい、珍しい魚を釣るやつだ。ヒラメらしきアタリを、二度ほどびっくりアワセで逃したらしい。終盤は潮が速くなりさらに苦戦。

去年は2人で6枚、今年は3人で3枚。
今年は型も小さく湧きも多くはない。
ホウボウの1本は常連さんがくれた。
「この流しで片付けましょう」のラスト。いきなり俺の竿が海面に入った!「わっはっはー。でかいぞー」と、上さんを見やると「いっつもこれや」とふくれっつら。今日は握りなしなのだが、それでも負けたくないらしい。巻上げ中も引きこみが強いので、大型を期待して慎重にやり取り。船長も「ゆっくりやんな」と同意見でタモをスタンバイ。海面に浮いたのは、…40cm強の小型。孫針がエラ後方にスレ掛りしたので、強く暴れていたらしい。がっくりで沖上がりだが、なんとかヒラメは確保できたし、Kもあれこれ釣れた。世話が忙しいが、ファミリーフィッシングも楽しい。

俺 マイロッド4+6ショート、マイリール3 PE2.5号
上さん マイロッド10マイリール1 PE3号
K マイロッド1マイリール2 PE6号
錘60号、ハリス6-8号60-130cm、捨て糸4-5号50-60cm

2011年8月2日火曜日

釣り抜き旅行

ライオンはいつも落ち着いたもの
2011年7月31日(日)-8月1日(月)旅行

節電対策として11月の休日を8月に前倒しで、土日含めた4連休になった。富士サファリパークのナイトサファリを見て温泉につかりたい」と上さん。では沼津か土肥で駿河湾デビューするかと考えていると、「釣りは無しで」とくぎを刺されてしまった。フェイシャルエステもあるからと、伊豆長岡温泉のえびすやに宿が決まり、伊豆の国パノラマパークと鳴沢氷穴・富岳風穴も廻ってきた。

アルパカ。近い。
誰が履くのか、この下駄。
なぜパノラマパークなのか、この下駄。
ナイトサファリと時間がダブりそうなのと、うな重を食べたいとのご要望で、宿は朝食のみとし、近くの姫紗羅という店で夕食。蒲焼が売りと言うだけに美味い。マグロやタイの刺身に加えて、ホウボウの姿造りが珍しい。俺には愛嬌ある風貌に見えるのだが、「そんなグロいもんつけたら食べられへんやん、ほらあそこの人も残している」と上さんは声がデカい。「せっかくやからこうしないと」とヒレを開くようにくしを刺し直してよりグロくし、上さんを黙らせる。

ぽっかり空いた氷穴の入り口。
中は人一人がやっと。
氷柱。江戸期には切り出して
江戸まで運んだとか。
えびすやでは4つの温泉を堪能。料理長は宮内庁御用達の煮付け係と後で聞き、夕食も宿で取るべきだったかと後の祭り。それにしても、天皇家の料理が、皿ごとに担当が違うとは知らなかった。伊豆長岡は歴史ある温泉街で、今ではあちこちにある足湯を楽しむ。ナイトサファリは昼に比べて動物の動きがある。残念ながら富士は拝めなかったが、パノラマパークの眺望はすばらしい。薄着だったので、0度の氷穴・風穴は寒かった。犬どもに煩わされない久しぶりの旅行に上さんも大満足。面倒をみてくれた次男へのお土産に、イチゴ大福を手に無事帰宅。今日は釣りに行ったろうと思っていたが、目覚めたのはすでに出船時間。気持ちとは裏腹に、体はドライブに相当疲れていたらしい。