2010年9月22日水曜日

釣りバトル第21戦 テッサ・テッチリ

沖から見た江の島
こんなところに…
2010年9月20日(月、祝)釣行
庄三郎丸 ライトウィリー 12号船
江の島沖 水深30~70m
晴れ 南東の風0~3m 波0.5m

アジ 17本 23~30cm
トラフグ 1本 1kg
イナダ、マルアジ、ゴマサバ混じり

上さん アジ 5本
ゴマサバ多数リリース

美容院代稼ぎもあるが、アタリの手応えを味わいたくてしょうがない上さん、「三連休は二回行がな納得でけへん」とうるさい。浅場でアタリの多い庄三郎丸のライトウィリー。夏休みも終わり10名と少ない右舷ミヨシ2、3番に。久しぶりなので新港の完成を知らなかった。「あの人知ってる!」と最近は釣り雑誌やTVもこっそり見ているらしい上さん。見やると隣の船に村越正海さんが乗り込んでいる。仕立てなのか乗合なのかわからぬがカツオ・キハダ狙いで、取り巻きが見当たらないのでプライベート釣行らしい。身にまとう物が違うからか、小柄な体から風格が漂う。

平塚港を出るとこれまでとは逆の東に航行して江の島沖。手始めはアジ狙いで上からのタナ50-45mとこの釣りものにしては深い。アミコマセが効き始めた2投目から良型のマアジがポツポツ。が、すぐにゴマサバが集まってきて落下中に喰ってくる。バトルは魚種を問わない一匹の重量勝負だが、キープしきれない数にサバは対象外とすることを早々に決定、釣ってはリリースを繰り返す。ウィリー針を減らし、付けエサをつけず、コマセカゴを全閉にしてサバをかわし、なんとかアジを追釣。上さんにも同じ手を使わせるが、どういうわけかアジ1匹を釣った後は、サバのダブルやトリプルを連発。始めこそ良型アジかとワクワクして楽しんでいたが、その内引きの違いがわかってきたのか、「またサバや」といっぱしのセリフ。座席間隔があるのと、アタリから巻上げ開始までの手際が良くなったことで、オマツリは少なくなったのが救い。あまりのサバ猛攻に船長もたまらず、30mの浅場に移動。イナダ・ワカシ狙いだが、船中で本命のアタリがないまま、ここでもすぐにサバが来襲。以降、浅場・深場を行き来してサバをかわしつつアジを釣り上げる展開。サバの入れ食いに上さんはブンむくれモード…。

マルアジ混じりながら17匹を確保した俺は、もう充分。バイオイカ短を使って底のマダイを密かに狙う。針掛りにいたらない前アタリが数度あり、期待が膨らむ。即アワセでついに掛けたずっしり感。タイの引きじゃあないなーと感じつつ、抜き上げたのは大型のフグ!しかもショウサイでなくトラフグ!相模湾に、それも江の島のすぐ沖合いにこんな立派なトラフグがいるんだとびっくり。仲乗りさんも良い物釣ったねーと羨むちょっとした騒ぎに。桶で丸々とほっぺを膨らますフグ。静かな隣をふと見上げると、丸々とほっぺを膨らます上さん。…そっくり。俺の桶を一瞥して「そんなん釣ったら勝たれへんやん」と。このフグの価値はどうでもよく、大アジを釣ったとしても重さで勝てないことがご不満らしい…。
アジ23匹とラストにイナダ
あともう一匹は調理中…

まったりムードの沖上り30分前、「メジがあがったので移動します。太いハリスを持っている人は代えてください。」と船長がアナウンスするや否や急行。あわてて5号イナダ用の仕掛けに代え、5cmのバイオイカを丸々付けて備える。上さんにも同じ仕掛け・エサに代えさせる。烏帽子岩沖にできた船団に横付け急停止すると同時に「やってー、20mから15m」と船長。即投入、シャクリ2往復目にヒット!ドラグが滑る引きに興奮。これぞライトタックルの面白さ。やり取りを堪能して仲乗りさんのタモに収まったのはイナダ。「キメジ1本とイナダ2本あがったよー」の船長アナウンスに、即再投入する。が、それっきりで終了。期待のキメジが釣れずに残念だったが、トラフグ・イナダに満足。「あれ?それいつ釣ったん?」とイナダを指さす上さん。投入に失敗しクライマックスのチャンスを逃す手前マツリ…。懸命に解いていて、俺にヒットしたのも気付かなかったらしい…。

立派なトラフグ
テッサ、テッチリで至福の味
帰港。フグを捌くには専門の調理師免許がいるが、船宿にはおらず平塚周辺にフグ料理店もないという。ショウサイフグ乗合を出している船宿なら捌いてくれるが、知るところは遠い。俺がやたらとこだわるので、昔食べたテッサ・テッチリ(って関西弁なのか、関東ではフグ刺し・フグ鍋としか言わないようだが)の材料らしい、とトラフグの価値を思いだし始めたらしい上さん。自宅近くの魚貝売り場に聞いてくれたが、フグ免許保有者はいない。駅近くの古い寿司屋がフグ看板を出していたのを思い出し、持ち込みで喰わせてもらうことを交渉させる。あれこれ難色をつける女将さんにも平身低頭頼み込んで、OK獲得。こういうことは上さんに限る、俺だとこうはいかずに門前払いだ。

一度帰宅して来店すると、預けたフグを店主が捌きながらブツの良さを語ったのだろうか、女将さんの態度が上客扱いに一変していた。テッサを頬張る。「旨い!やっぱ調理の腕が良くないとこうはいかないな、ありがとう。」と水を向ける。「このあたりじゃウチとあと一軒しかないよ、フグは。上物だな。サイズも1kgで一番旨いところだ。市場でもなかなか手に入らねー。どこで釣った、滅多に喰えねぇよ。」と店長。なんという至福。テッチリをしゃぶった上さん、「おいしい~。お腹一杯になってきた。これ何人前あるの?通常いくらぐらい?」と下世話なことを聞く。「5人前だな。だいたい一人前3万5千円。」と店長の返事に、二人して目がテン。(鍋の材料と)フグの捌き・仕込み代として5千円ポッキリで、二人で十数万円相当のフグ料理を堪能。雑炊は満腹で食べられない。女将さんが自宅でとテッチリスープの持帰り用袋を、ヒレ酒用に干しなとヒレと併せて持たせてくれた。上さんも貧果のフグれッつらを忘れて大満足な様子。…と思いきや、「良かったなー。今日は船代入れても元取ったどころか、めっちゃ儲ったね。」…満足な理由が俺とは若干違うらしい。

シマノ BIマルイカ165、ABU 5500C PE2.5号
天秤40cm、クッション30cm、プラビシ40号、1.75~3号 3~4本ウィリー仕掛け

上さん 三咲 ライトマスターII-180、アルファタックル 船100PH PE1号
天秤30cm、クッション30cm、プラビシ40号、2.5~3号 3本ウィリー仕掛け