2016年3月27日日曜日

なつかしさを感じる国

市街地には湖が多い
春分の日を終えると、ベトナムのハノイ市へ初出張。全日空を使うのも30年ぶりか。写真はグーグルフォトのアルバムに。

人口9000万人のベトナム。800万人のホーチミンに次ぐ、第2の都市ハノイは500万人が暮らす。第2次大戦後もフランスからの独立抗戦が続き、ベトナム戦争を経て南北統一、共産主義国に。90年代になって一党支配を維持しつつ資本主義を取り入れることで、経済発展が著しくなった。日本の45歳に比べてベトナムの平均年齢は28歳。極めて若くて成長中、人口で日本を抜くのも遠い将来ではなかろう。

街並みは、京都と同じく、間口が狭く、奥行き長く高さもある。間口で税金を決めていた(いる?)かららしい。これも京都と同じように狭い路地が奥まで続いている。家電通り、金物通り、シンク通り、マネキン通りなどと呼んでも良いであろう、同じものを売っている個人商店が通りごとに軒を並べている。どの店もそう盛況なわけではないので、それだけで生計が成り立っているとは思えない。軒先の歩道上で売りものとは全く無関係なお茶やら揚物やらホーやらを売っている。商売というよりも、それらを使って一日中おしゃsべりを楽しんでいるようだ。ベトナム人は総じて、おだやかで親切だ。仕事ぶりもまじめで勤勉。夜になっても女性が繁華街を歩いているので治安も悪くなさそう。

歩行者と自転車とバイクと乗用車と大型車両が道路を道狭しと行き交う。逆走もあれば信号のない大通りを縫うように歩行者がそろりそろりと横断する。ひっきりなしに鳴り響くクラクションのどれが何を意味しているのか、相互にわかっているらしい。PM2.5濃度はインド、中国に次いでワースト3。排水能力が低いのか舗装路上にも泥が多い。どんよりした曇り空が多いが、大気汚染や舞い上がった土煙も多分に含まれているのだろう、視界は遠くない。雨が降ると空気は澄むが道路はぬかるむ。

これらプラスとマイナスならびに家族を大切にする文化もひっくるめて、50~60年代高度成長期の日本のようだ。将来に希望を持てるからだろう、屈託のない笑顔が多い。日本はこれまで技術や製品の提供でベトナムの発展に寄与してきたが、なにがしか新たな関係性が生まれるだろう。

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