2011年7月3日日曜日

軟体系リレー

人生初マダコに思わずにっこり
育丸WEBから
2011年7月2日(土) 中潮
育丸 5号船
剱崎沖水深100m-間口港前水深15m
曇り時々晴れ小雨 北東の風0-7m 波0.5m

スルメイカ 7杯 胴長25cm
マダコ 2杯

「んっ?」小突いていた指先に違和感を感じる。じわーっと重みが増す感じだ。「これかな?」と半信半疑ながらも、スタンスと握りを整えて大きく道糸を引く。もたーっとした手応え。貝殻?海藻?ゴミ?魚やイカのような引きがなく、まるで生物とは思えないただの重みだ。構わずひたすら手繰る。一気に船上まで抜きあげたテンヤに突き刺さったマダコ。小型だが初めて釣り上げたマダコ。思わずにっこり。船長パチリ。

月例仕立て。今月の釣り物はスルメとマダコのリレー。当初予定のシロギス・マダコからイサキ・マダコを経て釣行前々日に最終決定。好調な釣り物を直前まで吟味したためだが、二転三転にタックルボックスの詰め替えが忙しかった。8名参加の右舷ミヨシ。前半はスルメをズラズラ沖干しにして、後半は初のマダコ手釣りを楽しもうと期待して、定刻5時半出船。

固まりだしたスルメ船団に急行中
7時。「スルメ苦戦。まだボウズ」と上さんにメール。前日「スルメの宅配便とたこ焼きの準備しとけ」と偉そうに言ったスルメ部分をさっそく訂正する。スルメの乗りが渋い。前回とは大違いで、極めて渋い。沖干し用にわざわざ持参して取り付けたビニール紐に干し物はなく、風にパシャパシャ音を立ててはためく様が寂しい。開始から1時間、その日の模様はおおよそ察しがつく。直結で触りはあるが、乗り浅く掛けられない、掛けてもバラす展開。ならばとブランコに代えると、サバに止められ着底できない投入が3連続。タナまで落とせた4投目にようやく掛けたスルメは、巻上げ中に4本のサバに振り落とされる。こりゃだめだと直結に戻す。船中で数杯。乗りを求めてあちこち探索する船が広範囲に散る。8時過ぎ、無線を受けたのだろう、育丸もそれらの船と共に一か所に急行し、船団が形成される。タナに落とし込んでシャクった瞬間、ガシッと竿を止める乗り。4点掛けで溜飲を下げ、3枚を干してビニ紐の音を止める。その後ダブル、シングルと追釣するが、群れが散ったのだろう、船団も再び散り始める。9時過ぎ、船長も見切ったのだろう「タコに行くかい?」と幹事に聞く。皆賛同。7杯では物足りないが、それでも船中トップで2番手4杯、他は2~0という状況では、異は唱えられない。仕立て初参加で貸し竿の若い二人に沖干しを1枚ずつ贈呈。

似ているようでかなり違うイカとタコ
終盤、冒頭のマダコと同型を1杯追釣して沖上がり。根掛りでテンヤと餌を早々にロストしたが、恐れずにテンヤをしっかり底につけて誘うことが、この釣りのコツのようだ。トップは大型混じりで4杯。船中16杯つれたが、0も出た。吸盤力が強く取り扱いにくい上に、器用に足先を使って隙間から脱走し、移動速度も速い。目の間を刺して絞め、頭を裏返してバケツ水の中で内臓類を引きちぎる。内臓類が腐るとかなり臭いらしい。思ったよりも墨も多い。家で捌くと、いずれも厄介だ。最初の印象はかなり尾を引く。こうして持ち帰れば、タコ釣り禁止令が出ることはあるまい。帰宅後に上さん「なに、その数」とスルメの貧果を笑う一方、「意外と大きいねんな」と小型マダコには文句を言わない。どうもイイダコと勘違いしていたらしい。

スルメ
マイロッド2マイリール2 PE6号
ヨリトリリング、錘120号
14cm直結8本針、14/11cm混合ブランコ6本針

マダコ
貸し手釣り糸、リーダー10号1m、タコテンヤ50号、ワタリガニ

5 件のコメント:

  1. 汐留の漁労長2011年7月3日 11:25

    ジャックさん 軟体系のリレーお疲れ様でした。
    スルメ船団の写真は、城ヶ島の沖合いですよね!
    私は、洋征丸から眺めていましたが、結構な数に見えました。
    2日は暑かったのではないでしょうか?当日の予報は曇りでしたので日焼け止めを準備をせずに出撃し、私はヒリヒリです。
    タコは美味だと聞いていますが、如何でしたでしょうか?
    失礼しました。

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  2. 漁労長さん、ありがとうございます。
    はい、剣埼沖と書きましたが、城ケ島南沖というほうが正確ですね。船団は固まったり散ったりしていましたが、船数は釣果よりはるかに多かったです(笑)
    タコは、生とボイルの刺身(でスルメと食べ比べ)、タコキムチ、酢ダコ、やわらか煮にして食べました。こんなに甘くて美味いとは思いませんでした。上さんはやわらか煮を気に入ったようで、思惑通りタコ禁止令は出ませんでした。

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  3. ご無沙汰しています。うめです。
    日本の食卓ではメジャーなタコ&スルメも、釣りの世界では仕立てならではの滅多にお目に掛れないリレーですね…。
    それにしても初挑戦で2杯ゲットはお見事!
    斯くいう私も9月の月例仕立てでタコ初挑戦になりそうです。
    釣れますかねぇ~?
    結果はブログUPしますね。
    今後とも楽しい釣行記をお知らせ下さい。

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  4. 訂正。
    タコは8月の仕立てでした。

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  5. うめさん、ありがとうございます。
    はい、さすがに乗合では聞いたことのない軟体系リレーになりました。旬のものを吟味した結果なのですが、仕立てでも珍しいんでしょうね。潮が速くて底ダチをとるのと、張らず弛めずな小突きの感覚に慣れるのにしばらくかかりましたが、マダコの手釣りはなかなか楽しかったです。いずれサイズアップを狙って乗合にいってみようかなと。一日は長そうなので半日船を捜しているのですが、あまりなさそうですね。マダコは、昨年に続き今期も結構湧いているようなので、楽しめると思います。釣行記楽しみにしています。

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