2015年9月13日日曜日

次男一家の引越ー後編

置き去りにされたマーガリン
部屋1:これで空け渡したつもりらしい
ハウスクリーニングもスポットならともかくまとめて頼むと高くつくなーなどと一通りのリサーチをしながらランチ。次男Kから電話。「髭剃りも持って行っていい?LED電灯は?ウォシュレットは?」とハイエナ顔負けの様相を呈してきた。髭剃りは許可、LED電灯やウォシュレットはこれから外すには漏電・漏水の危険があるので却下。電灯は自分たちの部屋やダイニングに据えていたものを持たせる。続く電話でもう搬出が終わり、苦労したソファの廃却搬出もできたという。12時半。11時に運送業者がきたとはいえ、やけに早くないかな梱包状況からして。嫌な予感を胸に帰宅。


部屋2その2:まだまだあるぞ
部屋2その1:この処分は俺任せ?
自宅ブロックに差し掛かったところで聞きなれた犬の鳴き声。マーガリンだ。泣き続けている。これには頭にきた。置き去りにすれば俺が面倒見るとでも思ったのか?無責任極まりない。引越先を知らないので連れてこれないとでも思ったのか?50年早い。「忘れ物しているので届けに行く」とすぐに電話。Kは「何?」と屈託ない。「マーガリン」と俺。あきらかにふてくされボイスに変わり「里親がもらってくれる日がはっきりしない・・・」と言い訳出す。すぐさま遮り、「やかましい。自分の子供を置き去りにするようなもんだ。生きているんだ。責任もって面倒見ろ!」と放ち、すぐに車で届ける。玄関先で「今も里親に電話したんだけど出なくて…。ここは犬は一匹と念押しされているから…」などとまだぬかしやがる。「俺に押し付けるな。てめえらの責任だ。他に困ったことあれば連絡しろ。元気でな。」と言い残してすぐ退去。ここまで自分勝手な連中だとまともに相手するのもバカバカしい。
玄関もブロック

マーガリン置き去り事件の衝撃が強すぎて、粗大ゴミと化した不要家具や自分たちの部屋以外にもあちこちに放置された数々のゴミ袋に対する怒りが緩和されてしまった。昭和世代のように引越後はチリ一つない状態は期待していなかった。それにしても、スペースの半分以上が、自分たちが使い古してもう誰も使えないほど壊した汚した家具を打ち捨てて退去する平成世代の考えが理解不能だ。ゴミ捨ても粗大ごみ引取負担も全て親に押し付けるのが当然だとマジで考えているらしい。「シルバーウイークの後半にでもまた行って…」とのたまう。それまでゴミ袋に占拠された玄関をまたいで過ごせと言っているらしい。「待てるか。ゴミの日前に来て処分しろ。」と命じるが、聞いていないまたは聞かないだろう、いつものように。「飛ぶ鳥は後を汚さない」ものだが、「飛ばない鳥は後をドロドロに汚す」ものだとは初めて知った…。まぁ、これだけ甘えられるのであれば、責任感や行動力・経済力がなくてもコバンザメ式に逞しく生き抜いていけるのだろう。達者に暮らせ。

家に一人ぽつねんといるともっと寂しくなるかと予想していたのだが、全く逆にとっても清々しい気持ちになった。汚されたままではあるのだが、これで止血できた。やってもすぐ汚される・壊されるので、片付けや清掃もやる気がしなかったのだが、今後はこれ以上汚されない・壊されないからやればやるほど効果がでる。プールやソリやゴミ箱に水を溜めてボウフラだらけにされることも、放置糞尿で小バエが横行することも、車や家の至る所やあらゆる物にゲロや糞尿まみれにされることも、冷蔵庫から食器棚からテーブルに至るまでシロップや蜂蜜でベタベタ・ガチガチに固められることも、もうない。その清潔感が寂しさをはるかに上回るのだ。14年4月以降はこうなるはずだった。待ち望んでいたお上もクロベエももういないが、喜んでいるだろう。

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