2015年5月5日火曜日

静寂の都内空間

やたら高い靖国神社の第一鳥居
連休中郊外へ出かけるとどこも混雑していて辟易する。釣り船も混む上に初心者も繰り出してオマツリ騒ぎが多くなる。逆に都心は閑散とする。晴れ渡って空気も澄んだ4日、都内の神社散策に。神も仏も運気も信じないが、建物や歴史には興味がある。パワースポット好きなKさんが付き合ってくれた。

第二鳥居も青銅製では
日本一の大きさとか
菊紋は明治天皇創建だから
一度観てみたかった靖國神社。明治天皇が建てたというから歴史は浅い。太平洋戦争の戦没者や戦犯のみならず幕末志士たちも合祀されているとは知らなかった。元々戊辰戦争の戦没者を慰めるためらしい。遊就館は明治以降の近代史を丁寧に展示していて見応えがある。じっくり観ると2時間かかるところをサクサク30分ほどで観て回る。三笠や大和の砲弾、人間魚雷など展示物には興味深いものが少なからずあるが、撮影禁止なのが残念だ。Kさんは神社の朱印状を得てハッピー。それ用の手帳がある事を初めて知る…。

ゼロは日本航空機界の原点。
戦後70年国産航空機復活も近い。
屋根も伊勢譲りの東京大神宮
靖國から10分ほど歩いたところにある東京大神宮。たいそうな名前はやはり明治天皇らしい。この国の危機的環境下に若くして祭り上げられた明治帝は自身以外の神にも頼るところがあったのかもしれない。こじんまりとしたこの神社は、当時参拝が大変だった伊勢神宮の、江戸転じて東京における分身という位置づけらしい。

歴史・格式高い日枝神社。
左右の門番は猿。
値の張る東京で贅沢な造形…
三社目は日枝神社。都内のパワースポットとして必ず取り上げられるとのことで行ってみる。なるほどこの社は500年以上前の創設で歴史がある。家康時代には江戸城内にあったらしい。日本三大祭りの一つ山王祭はここで開催されていたわけか。この日3つ目の朱印状は他よりも若干高い値段で、格式・由緒ゆえかと思いきや、付録のしおりと携帯ストラップに苦笑いのKさん。

これが誰の具足か
言い当てる歴女も
両国の江戸東京博物館に移動。高い東京でやたら空間が大きい独特な建物は何を模しているのか。開催中の大関ヶ原展を観て回る。大混雑。しかも女性が多い。歴女ブームとは聞いていたがこれほどとは思わなかった。まともに見て回っては時間がかかりすぎる。合戦前後の動静は承知しているので、後列から眺めて解説類はすっ飛ばし、滅多に見れない展示物だけ集中的に見て回る。重要文化財の家康の具足以外にも、本田忠勝・榊原康政・井伊直政・酒井忠次らの具足は見事。秀吉から秀忠に渡った刀や石田三成の正宗、島左近の兜などもそうそうお目にかかれるものではない。よくこれだけ集めたものだと感心。いずれ現地を訪れて戦況を体感してみよう。

西麻布に戻って居酒屋権八で夕食。一度来たかったというKさん。大きな蔵を吹き抜けの二階建てにして提灯を連ねた広い店舗。土地柄とリーズナブルな価格設定で外国人客が多い。小泉元首相がブッシュ元大統領を接待したところだ。喧騒なき都内、スローな時間、旨い酒と料理に乾杯。このなんでもない時空間を楽しませてくれたKさんに感謝。